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和書 492116 (230)



実践理性批判 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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私は哲学のことはちっともわからないが、哲学書を時たま読む。

カントの本は本当に∞にわからないが、哲学界最高のスーパースターが書いた本を
紹介せずにはいられない。

特に、次の永久不滅の言葉は、暗記しておくべきであろう。

「君の意志の格率がいつでも同時に普遍的立法の原理として妥当するように行為せよ」






十二支考〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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かつてこれほど面白い本があっただろうか?
歩く百科事典、世界三大碩学のひとりといわれた南方先生の広くかつ深い知識が如何なく発揮されている歴史的名著。
初めて読むと、話があちらこちらに飛び、何が言いたいのか全く理解できないが、何度も読むうちに、まるでするめの様な旨味が出てくる。まさか、こんな論述に笑い声を入れる事ができるのは、この先生だけだろう(兎の部を参照)。
諸兄よ、ぜひこの本を読まん!




十二支考〈下〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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南方熊楠の膨大な著作から一つをすすめるとしたら
やはりこの十二支考であろう。
入門者でもここから入ると入りやすいだろう。

上巻のプレビューでも書いたことだが
南方熊楠という人物のスケールの大きさははかりしれない。

とてもではないが当時の日本が理解できるスケールではなかっただろう。

下巻では羊、猴、鶏、犬、猪、鼠をテーマになっている。

古今の書物を自由自在に引用しながら
独自のユーモアを交えて語っていくスタイルが相変わらずさえわたっている。




純粋経験の哲学 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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小冊子だが、ジェイムズの哲学のコアを伝えようと纏めた論文集。巻末の簡にして要を得た解説も良かった。ただ、やや小冊子に過ぎ、思考の流れを十分に示すほどではないと思う。嘗て「世界の名著」に「哲学の根本問題」があったが、あのぐらいの分量は欲しいところだ。しかし、「多元的宇宙論」にまで話が及んでいる包括性が、本書にはあって、小著ながら見事な編集だと思う。尤も、「多元的宇宙論」のアイデアだけは、聞こえが良い割には余り感心しないが。。。ジェイムズは1800年代前半の生まれで、欧州の哲学者に比すると、ニーチェやヴィンデルバントやブラッドレーなどと同じ世代で、その後に登場する「現代」哲学者群(フッサール、ベルクソン、リッカート、ジンメル等々)らより、一世代前だ。が、むしろ、誰よりも「現代」に近い感じがする。radical empirisim = pure experienceや持続の観念(意識の流れ)など、「二元論」に陥らない発想は、少なくとも今日の普通の日本人の感覚に近く馴染みやすいと思う。ジェイムズは、フッサール、ベルクソン、ホワイトヘッド、西田に多大な影響を与えたばかりか、夏目漱石も読んでいて影響を受けたと言われる。また、プラグマティズムの「事実上」の創始者として、デューイやミードにも影響を与えている。嘗て、西田、漱石、ミードの「意識」の扱い方に、何となく似たところがあると思っていたが、ジェイムズという同根があるのかもしれない。他方で、ジェイムズ哲学には、ヘーゲル・カントとの強固な繋がりもある。ドイツ観念論から現代哲学への分岐点としてジェイムズを位置づけする、そんな流れの哲学史があっても良いと思う。それだけの大物の割には、嘗てあった著作集は姿を消し、最大の影響力を誇る「心理学原理」の翻訳は未だにない。本書が、ジェイムズ復興の嚆矢になればよいと思ったが、後が続かないようだ。




純粋現象学及現象学的哲学考案 (上)
販売元: 岩波書店

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 昭和初期に出された古い本であるので、翻訳した日本語が難解であるが、フッサールの考える、純粋学とはなにか、現象学とは何かが非常に奥底深いところまでわかると思う。上下巻があるので、引き続き下巻も読んでみたいと思う。




純粋現象学及現象学的哲学考案 (下) (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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自由と社会的抑圧 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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ヴェーユは、著作のなかで協業による「命令を下す者」と「命令にしたがう者」の分化が社会的抑圧の根底にあると指摘する。そして、協業について詳細な分析がなされていないマルクス主義では、本当の意味で人間は自由を享受できないと断じている。本書が書かれてからすでに約70年経つが、私たちは労働の現場でヴェーユの指摘する自由(自ら考えて実行する自由)を享受できているか考えさせられる。




仁学―清末の社会変革論 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 若くして処刑された革命家である譚嗣同の主著。内容は、伝統的な儒学に西洋の民主主義理論を接続した不思議な本である。儒学の中でも陽明学、特に左派の李卓吾などはそれだけでも単独で革命理論として使用できるが、かれが民主主義の中で取り出したのはロックの人権思想のように思われる。幕末の明治維新を生み出した思想的背景は山崎闇斎にはじまる崎門の学から水戸学に受け継がれた流れだと言われているが、それらと比べて読むと面白いのであろう。




政談 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 元禄時代に柳沢吉保の助言者として名を挙げた荻生徂徠が,その晩年,英傑の呼び声高い八代吉宗に幕藩体制の建て直しを期待して献上した労作。建策当時は徂徠の高弟さえその存在を知らなかった秘本扱いだったそうです。

 まずは当時の社会問題,経済問題の根本的原因を探ります。筆者は,武士が街中に居付いて余分な消費活動にかまけてばかりいて生産活動に関与しないこと,身分秩序が乱れて分不相応な消費経済が放置されていること,などが,それら諸問題の原因となっていると分析します。ではそれをどうするか。武士は土着に帰ること,身分関係をきちんとして要りもしないものの需要を減らし,無意味な物価高騰を抑えること,などが説かれます。

 もちろん,人の欲望のだらしなさに対して青天井と言っていいほどに寛容な今日の考え方からすれば,身分不相応な欲望は抱くべからずというような主張を現実の政策として採り入れることはできないのでしょう。しかし,筆者の分析は整然としていて,こうなるからこういう結果になる,だからこういう問題が出てくる,という流れが,とても論理的に心地よく説かれているので,その考えの筋道だけでも大いに範とするところがありそうです。

 荻生徂徠の業績の真骨頂となると,古文辞学と称される分野の『弁名』『弁道』などの著作にこそ見出されるのかもしれません。でも,この『政談』には,並はずれた社会政策のセンスが発揮されており,これはこれで見落とすことのできないタイトルだと思います。

 少々厚めの本ですが,当時の世情も活き活きと伺えるし,読後の満足度は高いと思います。




西洋哲学史 (下巻) (岩波文庫 (33-636-2))
販売元: 岩波書店

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初学者向きだと思う。理由は、デカルト、スピノザ、ライプニッツ、カント、(ヘーゲル以外の)ドイツ観念論が、結構詳しく、それでいて、明快に纏められているからだ。特に主要な概念についてはきちんと提示して、論を展開していると見て良い。上記にない思想家でも、決して悪い出来ではないと思う。ただ、ライプニッツについては、よく分からないし(今でも「思想」として良く分かるような解説は少なく、なんか牽強付会のものが多いので、本書は良い方かも)、ヘーゲルになると、一応書いているが、現実的な問題意識がマルクス並に強烈な思想家だっただけに、本書のような、概念を纏めているだけでは、理解に限度があると思う。それでも、カントからシェリングまではなかなかイントロダクションとしては良いと思う。個人的にはカットされているヘーゲル以降ディルタイまでが見てみたかった。ポストモダニズムの味付けに食傷気味の人も良いかも知れない。地味だが却って新鮮かも。強く推す気にはなれないが、とりあえず、哲学史の1冊としては無難だと思う。古代中世は上巻だが、プラトン、アリストテレスは良いのではないだろうか。余り関心はなかったが。


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