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和書 492116 (233)



努力論 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 「努力論」というより、幸福になるための努力の必要性を説いているので、「幸福論」といっても良いかもしれない。
 何かがうまくいかないとき、人のせいではなく自分の原因を考える。なぜなら、他人や運命のせいだと考えてしまえば、自分にはどうすることも出来ないからだ。自分に責任があることならば、自分自身で何とかできるからだ。だから、何事も自分のせいにしたほうが良いのである。
 夢は強く思うことが必要だが、思っているだけでは何もならない。その上で努力が必要。そして夢を他人に与えることで自分の幸福も増やすことが出来る。

 昔から外国の幸福論や成功論で書かれていることと共通部分を多く持ちながら、最近の成功本で忘れられている努力の重要性を説く。天からお金が降ってくる式の安っぽい本に辟易している人には是非読んで欲しいお薦めの本だ。文体が古いが、本をよく読む人には気にならない程度。むしろ、これぐらいは「努力」して読んだほうが、実になるというものだ。

 私も、何度も読んで、この本に書かれているように、意識して努力するのではなく、意識せずに努力の人生であるようになりたいものだ。




直毘霊・玉鉾百首 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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中江兆民評論集 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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西田幾多郎随筆集 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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僕が今まで読んだ中で、谷崎潤一郎、和辻哲郎、武田泰淳をおさえベスト1に君臨する随筆集。たとえ西田哲学に興味を持たぬ人でも必ず面白く読める。それは人間西田の生きた言葉がそこに綴られてあるからだ。生温い随筆やエッセイ(それも時として好きではあるのだが)とは格が違う。ちなみに二位以下は、和辻、谷崎、武田とくる。




似て非なる友について 他3篇 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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日本精神史研究 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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収録されている論文は飛鳥時代の政治的な理想から源氏物語や道元を経て歌舞伎にいたるまで多岐にわたる。したがって、日本精神の歴史を一貫して構造的に叙述したものではない。しかし、どの文章も伝統文化的作品や思想などがその時代精神を具現したものだという立場で貫かれている。日本精神の流れの中で各対象はいかなる位置にあるのか。

 和辻の文章のすばらしいところは、豊富な知識や見識と柔軟にして明快な叙述との一致にある。それを可能にするのは鋭い感受性であろう。対象の直観的情的把握は生硬な叙述を許さないからである。なかでも白眉は「沙門道元」である。道元の高尚にして簡潔な紹介としてはいまだに最適のものだと思う。あまり知られていないが、この一編は若き日の小林秀雄が讃嘆し、愛読したものであった。日本人でもこのような文章を書ける「学者」がいるのだということに鼓舞されたのである。後の比類なき小林の「批評」精神の形成に和辻の「学問」が大きく寄与していたということ、これもまた美しい日本精神の「歴史」の一端であるにちがいない。
 




日本の目覚め (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 『茶の本』で有名な岡倉天心(覚三)の代表作。
 徳川幕府成立から開国までを俯瞰的に眺め、今後の日本の役割について語っている。
 さて本書の中で天心は「外国の知識をただ取り込むのではなく、内側から自己改革していくことが必要だ」といったことを述べている。
この点などITが発展し外国の情報が積極的に入ってくるが、いまいち自国の立ち位置を明確にできない日本の現状に重なっているように思える。
 日本はまだまどろみの中にいるのではないか・・・。
 なお本作はPHP研究所や中央公論新社『日本の名著 岡倉天心』にも収録されている。読み比べると面白いだろう。




ニュー・アトランティス (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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どんな本かというと、航海記に模した未完のユートピア物語です。
孤島「ベンサレムの国」の歴史、外交政策、社会体制を伝え、
学問研究所「サロモンの家」の構想を語る。
科学技術の進歩の夢と予言に満ちた本書は、政治不信の現代への警世の書としても読める。

難そうに思われましたが、読んでいくと、物語風で違和感なく読めます。
ただ、最後のほうは、未完なだけあって、理想の科学技術などを語っていくのですが、
発想は面白いのですが、ただツラツラと書き連ねた印象。もったいない…。
ちゃんと完成したのを読んだら、そうとう面白かっただろうに…。

排熱利用したエネルギー政策や、バイオテクノロジー、遺伝子技術など、
今でも、まだ完成していない技術を予言しているのは驚嘆するばかりです!




人間 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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表象文化論やら、脱構築やら、記号論やら、カルチャル・スタディーズやらに、わけがわからなくなったら、ぜひ、この本を読みしょう。大著『シンボル形式の哲学』のエッセンスがこの一冊にまとめられています。さらに芸術と歴史については、こちらのほうが、より充実して語られており、その意味でカッシーラーの哲学の概要がこの一冊で見通せます。また本書の冒頭部分は、驚くべき簡明さももって、西洋哲学の歴史が要約されています。昨今の上っ面文化論とは、次元を異にする健全な知性によって、言語とは何か、神話とは、宗教とは、芸術とは、科学とは、歴史とは何か、それぞれ、驚くべき平易さと深さをもって語られています。20世紀最高の哲学概論といっても、言い過ぎではないでしょう。




人間認識起源論 (上) (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 コンディヤックという人物を、我々はどの程度知っているでしょう。18世紀のフランスを生きた(1715-80)、啓蒙主義時代の巨人。ロック哲学の批判的継承者。哲学史の中でも論じられる事が稀である、不遇な存在です。近年、山口裕之氏による『コンディヤックの思想』勁草書房)なる研究書が出ましたが、未だ研究が進んでいない哲学者の一人であります。

 しかし、デリダ、フーコーらによる評価や日本での研究が活発になってきたとしても、コンディヤックが果たしてメジャーな存在と為りうるかどうか。それでも、私たちは18世紀から19世紀にかけてのフランス哲学について、無知で有り続ける訳にもいかないでしょう。

 人間知性に関わる全てのことを唯一の原理、言語に帰そうとする書。論の進め方は堅実かつ誠実で、コンディヤックの着実な思考の進展に、我々は目を見張らされることになるでしょう。


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