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和書 492116 (299)



エロティシズム (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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 予備知識がそれほどなくても、ほぼ理解できる本だと思う。現代思想の中でも分かりやすい方だ。たとえばハイデッガーとかは、先立つアリストテレスやデカルトやフッサールが頭に入ってないとどうしようもなかったりする。バタイユは自分からすすんでポルノ小説を著していたことからも分かるように、人間一般に共通の、ありふれたことを探求していったのであるわけで、だからといって楽な道だったのではないだろうが、「象牙の塔」で消滅したりしにくい成果を挙げられたのだろう。
 実際、読むと身につまされたり思い当たるところがあったりするところがたくさんある。こういう読書はとても有意義だ。
 
 「私たちは、内面の暴力がなかったならはたして、私たちを可能なこといっさいの限界へ導く否定を引き受けることができるだろうか。」(42頁)

 「人間は労働によって動物と異なるようになったのだ。」(48頁)

 「とはいえ私たちが把握可能な概念を形成しようと欲しているその神も、自らのなかにある過剰によって、絶えず、この概念を超え出ながら、理性の限界を超え出ているのだが。」(65頁)

 136頁の「だが彼らは、自分たち人間のことはきわめて稀にしか描かなかった。」など、子供が人間より動物に愛着を示すことを説明しているようにも思える。

 書ききれないほど、含蓄のある文句だらけだ。こういう本を書けたバタイユ本人の感性に、一種の天分があったということなんだろう。実際科学精神だけでは書けない本だから。特に第三論文は読んでいると怖くなってくる、とてもスリリングな文学だ。




エロティシズム (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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 1967年に桃源社から出た単行本の文庫化。もともと週刊誌『潮流ジャーナル』に連載されたもの。
 エロティシズムに関して、さまざまな角度から切り込もうとした作品。当時最先端の性科学、同性愛、スウェーデン、童話。いずれの項もそこそこまとまってはいるのだが、どこか物足りない。あとがきで著者自身が認めるように、若書きというか、充分に成熟しないまま産み出されてしまった一冊という感じがする。
 なにより不満なのは、全体が一般論で終わってしまっていて、ディテールに欠けること。著者の魅力は迫力あるディテールと、そこから導き出される壮大な論理にあるはずなのに、本書はまるで概説書のようだった。
 読みやすく、まとまってはいるが、おすすめではない。




エロティシズムの歴史―呪われた部分 普遍経済論の試み〈第2巻〉 (哲学文庫)
販売元: 哲学書房

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とても残念だった事があります。これは、バタイユの著書を訳す意味合いでは、少々不完全だったと思います。バタイユは、文章に置いて極端な話し、文をまとめる、綺麗に収めると言う事を、他の著書ではしていないはずです。余りにも、綺麗に収まりすぎていてバタイユ自身の個性が薄れてしまっているように、感じられます。
私の持論で恐縮ですが、バタイユは断片的そして、仮説の肯定を好む人物では、なかったでしょうか?





遠近法主義の哲学―カントの共通感覚論と理性批判の間
販売元: 弘文堂

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演劇のエクリチュール―1955-1957 (ロラン・バルト著作集 2)
販売元: みすず書房

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エンゲルス 空想から科学へ (科学的社会主義の古典入門シリーズ)
販売元: 学習の友社

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古典入門 エンゲルス イギリスにおける労働者階級の状態 (科学的社会主義の古典入門シリーズ)
販売元: 学習の友社

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エンゲルスと『資本論』〈上〉
販売元: 新日本出版社

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 エンゲルス没後100年の年にスタートした連載を(1995年・雑誌『経済』)、資本論公刊130年の年に上下2冊の大著として出版(1997年・新日本出版)したもの。
 研究にあたって、新しい『マルクス・エンゲルス全集』(新『メガ』)に収録された『資本論』の諸草稿、「ロンドン・ノート」ほかの経済学ノートなど、最新の研究資料が広範囲に検討されており、登場人物300人以上、紹介されている書簡だけでも300通以上と、たいへんスケールの大きい『資本論』研究である。
 上巻は、第1部と第2部の研究であるが、「反デューリング論」や「家族・私有財産および・・・」とのかかわりにも触れられているので、エンゲルスの著作になじんだ“初学の古典読み”には興味深い。




エンゲルスと『資本論』〈下〉
販売元: 新日本出版社

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 エンゲルス没後100年の年にスタートした連載を(1995年・雑誌『経済』)、資本論公刊130年の年に上下2冊の大著として出版(1997年・新日本出版)したもの。
 研究にあたって、新しい『マルクス・エンゲルス全集』(新『メガ』)に収録された『資本論』の諸草稿、「ロンドン・ノート」ほかの経済学ノートなど、最新の研究資料が広範囲に検討されており、登場人物300人以上、紹介されている書簡だけでも300通以上と、たいへんスケールの大きい『資本論』研究である。
 下巻は、資本論の第3部の研究でエンゲルスが果たした役割を研究。なんと言っても、1部2部とは違いバラバラのメモの状態だったものから1冊の本(それも歴史的な大著作)を仕上げられたのが第3部だから、エンゲルスの編集で果した役割の大きさは計りしれない。
 巻末に著者による詳細な人名・書簡索引を収録しているのもありがたい。




科学的社会主義の哲学 エンゲルス『フォイエルバッハ論』 (科学的社会主義の古典解説)
販売元: 学習の友社

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