戻る

前ページ   次ページ

和書 492116 (369)



プラトン書簡集―哲学者から政治家へ (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 本書の半分近くある解説で山本光雄氏も論じているように、プラトンの書簡に関してはその真偽が問題となっている。その中では、書簡集のすべてを偽作と見る立場もあるが、書簡集のプラトンからは、対話篇の著者としてのプラトンではなく、人物としてのプラトン-もしくはプラトンらしいプラトンをいくらかでも窺い見ることが出来る。

 それに、私信であるために当時の政治の状況などを知っておかなければならないような部分が多いが、それらの点には、山本氏が詳細な注を施しているし、解説においてもその辺の事情について書かれているためある程度分かりやすくなっていると思う。別訳としては『プラトン全集』の14巻の書簡集があるが、解説に関してはこちらの方が詳しい。
 




ポケット論語 (角川文庫 (5992))
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






若き人々への言葉 (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

基本的に「ニーチェ」という名前が邪魔していると思う。
巨匠。歴史的人物。ああ、面倒くさい。

解説でいとうせいこう氏が、ニーチェはもっと巨大で掴み取りにくい
存在であるようなことをおっしゃっているが、
ニーチェ自体を、全体を、把握したり知ろうとする必要が
今を生きる私たちそれぞれのどこにあるのか疑問である。
そんなことは研究者の方にお任せしたい。

書いている人がニーチェであろうが、誰であろうが、
その言葉に共鳴し、自分の言葉になればそれでいいはずである。
彼の言葉を使うとき、思い浮かべるときに
「ニーチェ」ブランドを意識してしまうのは野暮ってもんではないか。

そういう意味において、本書は
ニーチェに生きるというより、ニーチェを踏み台にして生きる人、
やはり、若き人々向きであると言えると思う。






猫楠―南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

南方熊楠の生涯が描かれていますが、八面六臂の
活躍ぶりや奔放さが水木しげるの妖怪の世界と
非常に適合するためか、本当にあった事と創作とが
分かちがたく編まれています。
熊楠の生涯と業績をもっと知りたくなる、
非常に面白い漫画です。




不安と欣求「中国浄土」―仏教の思想〈8〉 (角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 
 日本浄土教は中国浄土教の非常に強い影響のもとに成立したので中国浄土教の祖師たちの人生や思想は日本仏教に関心を持つ者にも気になる存在である

 本書はそのニーズを安価に、かつコンパクトに満たしてくれる貴重な本である。

 第一部「浄土教の誕生と大成」(塚本善隆)では釈尊から説き起こし、インドにおける浄土教の成立、中国への伝搬と受容、慧遠、曇鸞、道綽、善導と説きおこしてゆく。少し残念なのは、祖師たちの人間像、思想のポイントがすっきりと浮かび上がってこないことである。

 またインドに紙数を割きすぎて、善導以降の中国浄土教が描かれていないことも残念である。善導と法然の夢の話は非常に印象的であった。

 第二部の対談ではキリスト教をはじめとする西方の宗教が浄土教の発生に影響を与えた可能性に関する議論が興味深い。

 第三部では梅原氏が羅什にスポットを当てて論考している。面白いことは面白いのだが、憶測に憶測を重ねているので信用はできない。




古仏のまねび「道元」―仏教の思想〈11〉 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






永遠のいのち「日蓮」―仏教の思想〈12〉 (角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






無の探求「中国禅」―仏教の思想〈7〉 (角川文庫―角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

第一部(柳田 聖山著)では禅の思想の発展を丹念に追ってゆくことにって、禅というものがどういう形で始まり、どういう思想を伴い、どういう形で「無」の思想と呼ばれるものに至ったかをを明らかにしてゆく。これは現在無の哲学として固定されてしまった禅を新たに見直すものである。
第三部(梅原 猛著)では有名な仏教書五つを著者独特の視点で解説していくが、これもなかなか解りやすく、よかった。
どうしても歴史的視点、学問的視点に立って追っていくぶん、仏教を外から眺める形になってしまうが、本書で提案される禅はなかなかの見ものである。




生命の海「空海」―仏教の思想〈9〉 (角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

日本の仏教のルーツは、最澄や空海と言っても過言ではないかと思います。
この二人について書かれた書物も沢山ありますが、一番有名なのは司馬遼太郎の「空海の風景」ではないでしょうか。
この本は、空海という人間に迫ることを主題にしており、汗臭い人間空海がよく描かれています。天才空海と凡人の域を出なかった最澄がどういう人間だったかがよく分かる作品です。
且つ、古(いにしえ)の人間に迫ろうとした司馬の凄さを改めて実感するすばらしい作品だと思います。

しかし、「密教とは」「その思想とは」という点においては不完全燃焼に終わります。

空海の有名な言葉で
「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我願いも尽きなん」
(この世も人々も悟りも全て無くなった時に我願いも尽きるだろう。しかしこれらが尽きることはないので我願いも尽きない)
という言葉があり、56億年後の弥勒菩薩ともに復活すると言い残し入眠していきました。
こういう空海に魅力を感じ、もっと空海を知りたい、空海の思想や密教に触れてこそ本当の空海を知ることができる、そう思いこの本を読みました。

この本は、司馬の「空海の風景」で空海の思想や密教についてもっと深く知りたいと思った方が読めばいい本だと思います。
そうでない方が読んでも退屈な本です。非常に読みづらい本だからです。
「空海の思想について」と合わせて読むのがいいと思います。




知恵と慈悲「ブッダ」―仏教の思想〈1〉 (角川文庫ソフィア)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 角川文庫ソフィア「仏教の思想」全12回の第1巻である。

 このシリーズは昭和43年から45年にかけて刊行されたロングセラー、角川書店「仏教の思想」の文庫版であり、第1部を専門の仏教学者、第2部を第一部の執筆者と第三部の執筆者である哲学者の対談、第3部が哲学者が書くというサンドイッチ型の構成になっている。

 哲学者という客観的な眼が入ることにより、専門の穴にこもってしまいがちな仏教書とひと味違った立体的なものになっているのがこのシリーズが読み継がれてきたゆえんであろう。

 本巻は仏教の原点である釈迦を中心とする原始仏教を論ずる。長い間、日本仏教は大乗仏教というフィルターを通して釈迦を見てきた。ところが、大乗仏典は仏陀滅後数百年経って仏陀の名の下にいわば捏造された経典群である。近代仏教学はそのベールをぬぐい去り、実に人間的な仏陀像を示してくれた。本書を手がかりに原始仏教の世界に入っていこう。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ