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和書 492118 (142)



NGOと人道支援活動 (文庫クセジュ)
販売元: 白水社

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 本書は1998年の『コレクション・クセジュ?』として刊行されたものの翻訳である。本書の中で行動するのは赤十字と各種NGOである。前半部分では、本書の中心となる「人道」なる概念の形成過程を描き、それとあわせてその概念を体現した「『組織的』集団」としての赤十字の活動をみていく。そして、後半部分からは、その赤十字の限界に直面して以降台頭することとなったNGOに焦点を当て、「無国境主義」を柱とするこれら組織を中心に「人道的行為(人道活動)」を描いていく。

 本書最後の部分では、これまでの「人道的行為(人道活動)」の「限界」を認識し、その「限界」を超えるための政策を提言しているところに本書の意義があるのではないだろうか。この手の本は下手をすると、まだまだ組織の力不足や国家との関係など取り上げるだけに終始してしまうきらいがある。本書は、その部分をあまり感じさせることなく、組織自体に求められていることを真摯に受け止め、それを行う必要性を説いている。その意味からも、このような活動に携わる人びとにとっても、またわれわれのような一般の人びとにとっても、どのような姿勢で「人道的行為(人道活動)」を見ていく必要があるか考えさせられる一冊である。

 ただ、本書中の「人道的行為(人道活動)」を行う組織が限られており、「南北」間の組織連携について、十分に踏み込まれて記述されていない点が残念で仕方がない。また、前半に登場した赤十字の動向が後半にはほとんど触れられていない点も、個人的には気がかりであるので、星は三つにしました。




NGOの世紀―活躍するニッポン市民、素顔の海外ボランティア
販売元: 都市出版

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NGOの発展の軌跡―国際協力NGOの発展とその専門性
販売元: 明石書店

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NGOの選択―グローバリゼーションと対テロ戦争の時代に
販売元: めこん

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 本書は、日本のNGOの先鞭的役割を果たすJVC(日本国際ボランティアセンター)がその豊富な経験を通してNGOの役割とは何か、というNGOの原点を顧みる、一種の「報告書」である。語弊があるかもしれないが、「報告書」というものはあるプロジェクトについて総括した書類である。日本では未だに「NGOって何してるの。」という話を耳にする。徐々に若者の間では認知されてきたようだがまだまだであろう。なぜ人々にその存在が浸透しないかといえば、透明性に欠けているからである。知ってもらうには広報が重要になってくる。だが、本書は「報告書」という狭隘な場所に留まってしまっているように思える。そのようなコンセプトの元で著されたので致し方ない部分もあるが、様々な貧困対策への独自のアプローチ法や、政府と市民と具体的にどのように付き合っていくのか、という細部にまで手をつけてほしかった。それが悔やまれる。

 ただ、理念として考えさせられる箇所もある。それが農村における「自立」の概念だ。詳しくは本書を見てほしいのだが、一つは「地立」、もう一つが「自律」である。二つの「自立」をバランスよく維持しながらどのように発展させればいいのか。その答えは一つのモデルには収斂できようもないが、それを成功させることができれば悪循環に浸されている貧困の現状を打破できるに違いない。

 JVCと関わりのある方、またはこれから関わりたいという方は読むべきであろう。




NGOは人と地球をむすぶ―いま国境を越えて、できること、するべきこと (実学百論)
販売元: 第三書館

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NGOダイレクトリー〈’94〉―国際協力に携わる日本の市民組織要覧
販売元: NGO活動推進センター

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NGOデータブック〈’96〉数字で見る日本のNGO
販売元: NGO活動推進センター

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アフリカ21世紀―内戦・越境・隔離の果てに (NHKスペシャルセレクション)
販売元: 日本放送出版協会

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 NHKが2002年初頭に放送した3回の番組の内容を文章化したもの。本書の概要は5~15ページにかなり的確にまとめられている。第一章では、植民地期に領土意識を移植され、冷戦期に米ソから大量の武器を入手し、軍事独裁から内戦・分裂への道を歩んだ北東アフリカのソマリアが舞台である。90年代初頭にPKOが高価な資金を費やし介入したものの、少数派だが軍事に長けたアイディード将軍により武装解除は失敗、米軍も手痛い打撃を受け撤退し、以後ソマリア内戦は国際社会から忘れ去られた。しかし9・11テロ以後、内戦の当事者たちはアイディード・ジュニアを含めて米国との関係の深さを強調し始め、自派の立場を有利にしようと画策する。続く第二章では、西アフリカにおけるイスラムの意味が論じられる。マリ共和国については、イスラムの形式を守りつつ現代的なシステムを取り入れて生活する若者たち、モスク中心の人間関係、ユネスコによる世界遺産指定に伴う文化変容等が語られる。セネガルについては、落花生生産と結合したムリッド教団を例に、イスラムが貧しい国においてセーフティ・ネットとしての役割を果たしている状況が明らかにされる。第三章では南部アフリカにおける人種対立の遺産が語られる。アパルトヘイトを克服し人種和解を国策の中心に据えた南アフリカ共和国では、いまだ深刻な失業を背景に、警官をも巻き込んだ銃犯罪(犯罪発生率世界一)やエイズ禍が黒人を中心に蔓延し、政府も有効な対策がとれないまま、重いアパルトヘイトの負の遺産に悩まされている。それのみならず、白人農場への襲撃が南アフリカでもジンバブエでも多発しており(とりわけ後者では国家がそれを支援している)、人種間対立の再燃、白人農園の要塞化・売却が見られる。ダーバン会議ではこうしたアフリカの状況を背景に、西欧植民地主義の責任を問う声があがったものの、欧米は自身の責任を否定し、アフリカ側にその責任を帰した。




NHK「週刊こどもニュース」で学ぼう〈1〉わたしたちのニッポン
販売元: 汐文社

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極北流民 国家に翻弄される人々;ゴルバチョフ改革の行方 西側各国はいかに協力するか (NHK大型ドキュメンタリー北極圏)
販売元: 日本放送出版協会

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