和書 492118 (318)
よい政治家の見分け方
販売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
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よくなるドイツ・悪くなる日本〈2〉政治と社会
販売元: 地湧社
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見事に(1)に続けて期待外れでした。著者には、「ドイツの悪いところ」と「日本のいいところ」が見えないようです。
例えば、ドイツの失業率が高く、日本企業と競争しても中々勝てないことが本書の中でも明記されています。
企業戦士が一生懸命働き、競争力をつけている日本と、長期休暇を義務付け、正社員の労働時間を制限してまで雇用を確保したいドイツ。著者はドイツが正しく、日本が悪いと説きます。何故でしょうか。理由はどこに?
もう一つ、地球温暖化対策の事例を。
著者は、日本は石油や天然ガスを多く使い、原子力も活用しており、さらなる省エネには相当コストがかかることがIPCCの試算で認められていることを全く書いていません。
ドイツの劇的なCO2削減は、炭田に恵まれているため石炭の消費が多いのを石油や天然ガスに切り替えたこと、旧式の機械を使用している東ドイツを取り込んだことが主要な原因であることは、触れてはいけない事のようです。
とっかかりとしては読んでも良いと思いますが、新書でよいので、必ず関連本を読破して知識を蓄え、整理してください。
はっきり言って、本書を世に広める意味はありません。
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