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和書 492132 (141)



一冊で日本古典名話100選を読む―日本人の心に生き続ける名作の数々 (一冊で100シリーズ)
販売元: 友人社

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一神教の闇―アニミズムの復権 (ちくま新書)
販売元: 筑摩書房

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「力と闘争の文明」より「美と慈悲の文明」を、
と言われれば、とくに異論のあろうはずはないし、
環境考古学の立場から、巨視的に文明の盛衰を論じる著者が
現代文明の先行きについて覚える危惧にも共感できるのだが、
しょせん、「畑作牧畜文明=悪、稲作漁撈文明=善」
という二項対立で全てを説明し切れるはずもなく、
環境考古学を離れて政治的主張を開陳する段になると、
やや根拠が薄弱で粗雑な論の展開が目につき、
一般向けの著書とはいえ、ツッコミどころ満載である。

あくまで「学問的」であることに固執する学者には、
こういう一種の「トンデモ本」は書けないだろうし、
専門である環境考古学に安住することなく、
国際戦略上の提言を積極的に行なったりするあたりが
この著者の魅力でもあるのだろうが、
狭義の「学問」から大胆に踏み出したかに見える部分が、
梅原猛ばりに「幻視」の成果だったりするのはやはり困るし、
何よりも、冒頭からいささか調子の高過ぎる文章が、
「美と慈悲」を感じさせるものとは言い難いのが、
基本的な内容には共感できるだけに、いかにも残念だった。


★追記……本書pp.60-61では、
地球を救済するために「アニミズムの罠」
を仕掛けるべきだとされ、その具体例として、

・美と慈悲に満ち溢れた「生命文明の構築」
・アニミズムによる「島国性の再評価」
・アニミズムによる「女性原理の復権」
・アニミズムによる「紛争の回避」
・アニミズムによる「アニミズム的応戦」
・「アニミズム連合」の構築
・「全球アニミズム化運動」の展開
・アニミズムの心を核にした「ハイテク・アニミズム国家」の構築

の八つが列挙されているのだが、
こう並べられると字面が凄過ぎて、ややウケてしまった(笑)
とくに、アニミズムによる「アニミズム的応戦」、というのが勇ましい。




一寸の虫にも五分の神―江戸っ子の生活と意見
販売元: 雄山閣

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一寸法師・さるかに合戦・浦島太郎 (岩波文庫―日本の昔ばなし)
販売元: 岩波書店

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一寸法師・さるかに合戦・浦島太郎―日本の昔ばなし〈3〉 (ワイド版岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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五日市街道 砂川の昔民家 (けやきブックレット)
販売元: けやき出版

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五木の守子唄物語 (熊本ふるさと選書)
販売元: 熊本出版文化会館

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隠れ念仏と隠し念仏―日本人のこころ九州・東北 (五木寛之こころの新書)
販売元: 講談社

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 親鸞を開祖とする浄土真宗が地方において土着化したものである、九州の「隠れ念仏」「カヤカベ」、東北の「隠し念仏」の歴史と、現在の姿に迫ります。

 九州薩摩藩では、キリシタン禁制に負けず劣らぬ弾圧が真宗の念仏者に対して敷かれており、真宗門徒が地下に潜り、強い信念のもと、危険を冒して独自の信仰形態を作りあげていた。
 既成の宗教を隠れみのにしたりある程度習合するなど、驚くほどキリシタン弾圧下のクリスチャンの姿と似ていることに驚きました。

 一方東北の「隠し念仏」は、本願寺とのつながりもなく、真言密教やシャーマニズムと結びついて秘儀的な伝統を伝えている。法華経崇拝者の宮沢賢治がそれに反発していたということなども述べられており、興味が尽きませんでした。

 同じ五木寛之氏の「サンカと被差別部落」にも語られているとおり、こうした日本史の裏側に流れる民衆史は、世間に認知される機会も少ないまま、近代化のなかで、ひっそりと姿を消そうとしている。
 一方で、本書においても部外者への秘密を保っていた「カヤカベ」親元である人物が、五木氏のインタビューに応じ、「30年前なら、(インタビューに答えることは)全然ダメでした」とおっしゃっていることからも、いまだからこそこうした民俗の姿が表面に知られる機会でもある。

 「日本人の心性」というものは、とても一言で表すことができない重層的なもので、それは政治的な意図によってではなく、ありのままを知り、共感することから始まるものだと、この本を読んで深く思わされました。

 また、藩政下における弾圧の厳しさ(苛烈な拷問、財政対策のために、農民に子供の間引きを命じるなど)と、それにあっても自らを支えようとする信仰の強さを感じずにはいられませんでした。




辺界の輝き (五木寛之 こころの新書)
販売元: 講談社

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厳島信仰事典 (神仏信仰事典シリーズ)
販売元: 戎光祥出版

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