戻る

前ページ   次ページ

和書 492132 (157)



死の民俗学―日本人の死生観と葬送儀礼 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

確かに著者は独自の視点と切り口を持っているし、ここに示されている事例や示唆は貴重なものだと思う。けれども、赤坂憲雄が解説で指摘するとおり、それは決して方法論的に成熟させられてはいかない。というか結論めいたものが出そうになると、その前にすいっと話題を変えて、はぐらかしてしまうのだ。
安易に結論を出したり普遍化したりするべきではない、というのが著者の「結論」なのだろうか。貴重な視座を提示するだけして、「どうぞ」と自分はどいてしまう。本の内容より、むしろ著者の姿勢のほうが興味深い。




ユダヤ人 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 本書は1954年、イスラエル建国から6年が経過した時期に出版されている。そのためか、ここにはパレスチナ問題に関する言及がない。もっぱら国内のユダヤ人問題に焦点を絞り、「反ユダヤ主義」という差別意識が批判されている。第1章はその意識の心理的分析である。なかで興味深いのは、反ユダヤ主義の善悪二元論の「生かさず、殺さず」式の矛盾心理が、今日のキリスト教原理主義がムスリムに抱く心理に酷似している点だ。
 第3章においては、サルトルはユダヤ人を状況的存在と定義する。ユダヤ人は近代国家によって同化を拒否され、キリスト教徒によって迫害された者たちである。そのような状況がユダヤ人を作った、つまりユダヤ人は反ユダヤ主義者によって作られたのだ。一方こうした状況はユダヤ人自身の中に「反ユダヤ主義」を抱え込ませ、アイデンティティの自己否定を醸成した。
 第4章では、サルトルは反ユダヤ主義を「階級闘争のブルジョワ的あらわれ」だとして、その解決は社会主義革命によって果たせるとしている。こうした呼びかけがユダヤ人にどのように受け止められたか不明だが、イスラエル建国にあたってその基礎となった社会主義的共同体キブツの存在を思い合わせると、サルトルには何か期待するところがあったのかもしれない。しかし社会主義も、またイスラエルのあり方も、その希望から大きく離れてしまったことに、いまサルトルはどう思うだろうか。
 ところで私は本書を読みながら、絶えずパレスチナ人のことを考えていた。本書の「ユダヤ人」を「パレスチナ人」に置き換えてみると、その肖像のあまりにも酷似していることに改めて驚ろかされる。しかもパレスチナ人迫害の張本人がユダヤ人であることの意味は何か。差別意識の底深さを考えさせられる。




魔女狩り (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

歴史には関心の薄い私ですが、それでも中世のどろどろした世界には妙に興味があって、色々と探し回って本書を発見しました。

まさに名著だと思います。なぜ魔女狩りが発生し、そしてそれはどのように推移して行ったのか、どのように悲惨であったのか、とてもわかりやすく書かれています。

魔女狩りはキリスト教国の恥部だと思いますし、現代人は、ユダヤ人迫害や原爆と同じような意味で、もっとその歴史的真実を知らねばならない、という気持ちを強くしました。

ちなみに、錬金術師は異端審問の対象となってもよいように思うのですが、錬金術師が魔女として処刑されたという記述は本書にはありません。また、フリーメーソンとの関係もよくわかりません(同時代に存在した訳ですから、無関係のはずはないと思うのですが)。ここまで触れられていれば、本書は完璧な本といえるでしょう。




文化人類学への招待 (岩波新書 黄版 204)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






中国の妖怪 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

中国の妖怪のカタログ的な本ではなく、どうして、どのようにして、
中国という地に妖怪という文化がうまれ、発展してきたのか、という本です。
紋様をからめた龍の話から、山に棲む魑魅魍魎の話もあり、
西洋も含めた角の聖性についての話など、洋の東西を問わずに
妖怪(のようなもの)に興味のある方にはおすすめです。
むずかしい言葉を使わず、わかりやすく述べられているのも個人的には好感が持てました。




エスキモー―極北の文化誌 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






神の民俗誌 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






遠野物語・山の人生 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 皆さんは、遠野の自然が、どんなに美しいか、知っておられるだろうか?−−私が、初めて遠野を訪れたのは、1976年(昭和51年)の夏の事であった。夕方、誰も居ない五百羅漢を訪れ、それから、宿に向かふ野道を歩いた時、「日本にこんな場所が在るのか。」と思った事が、今も忘れられない。以来、私は、何度も遠野を訪れ、遠野の自然の美しさに、魅せられ続けて来た。
 遠野は美しい。特に、秋から冬にかけての遠野周辺の自然の素晴らしさは、言葉で表す事の出来無い物である。誰も居ない晩秋の山道で、風がごうごうと鳴り、その音の中で、落ち葉が踊り、頭上を雲が流れて行く光景を見ると、宮沢賢治が描いた岩手の風景が、創作ではなく、リアリズムであった事に気が付く。そして、そこで数多くの精霊に出会ったと言ふこの本(『遠野物語』)の伝説が、現実の事の様に実感されるのである。
 『遠野物語』を読んだ人は、是非、遠野を訪れて欲しい。−−秋から冬をお薦めする。−−そして、是非、遠野周辺の人気(ひとけ)の無い山を歩いて欲しい。そうしたら、山の木々が風に鳴る音の凄さと、その風に空を流れる雲の美しさに、言葉を忘れる筈である。そして、その誰も居ない山道で、『遠野物語』の伝説が、そこで起きた現実の出来事としか感じられなく成る筈である。

(西岡昌紀/内科医)




木綿以前の事 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

一つの俳句からはじまり、民俗学全体への興味をそそらされる。
俳句の美しさ、民俗学の奥の深さ、そして女性史へのいざないと、著者の意欲はつきない。




忘れられた日本人 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

入試などの歴史や戦国もの時代小説など歴史は苦手です。
それは、自分とはかけ離れた人の世界だからです。小泉がやめて、安部になって、福田に
とか、100年後勉強するのか??って、世界は嫌い。。。でもこの本の中には
私たち身近なものの歴史が載っている
昔の風習が残っている事に触れ合った経験で謎だったことが、本を読むことで解消されました。民俗学に興味を持ちました


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ