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和書 492132 (205)



サヘルに暮らす―西アフリカ・フルベ民族誌 (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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死をふくむ風景―私のアニミズム (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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岩田慶治というこの恐るべき人類学者の、老いるほどに凄みを増した、恐くなるほど愉しくて笑いたくなるほど深い文章に、みなさん、ぜひ一度出会ってみてください。出会わずに死ぬのはもったいないほどのキラキラとした言葉と思考と感性がここにあります。と言っても、読み方を心得なければ、わけのわからないたわごとに聞こえるかもしれないのだけれど…。岩田氏には他にたくさんの著作があり、それらも素晴らしさに変わりはないのですが、この本は、めくるめく岩田ワールドへの入口としても手頃かもしれない一冊。




草原と馬とモンゴル人 (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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大きく北に向って湾曲する黄河に抱え込まれた一帯、オルドス地域は中国の内蒙古自治区に属する。これとは別にその北側には、かつてソ連の影響下に人民共和国と称したモンゴル国がある。著者はオルドス地域のウーシン旗(部族)に生を受けた中国籍のモンゴル人である。このように、そして著者も言うように、モンゴルと一口に言っても、そのなかにはさまざまな氏族や部族がふくまれている。さらにモンゴル族の営んできた遊牧生活も地域や環境によって、実態は千差万別だという。
中国政府は、農耕は遊牧に対して先進的な生産形態だとするドグマにもとづいてモンゴルの牧草地を耕地に転換する政策を進めた。オルドスには大量の漢民族が移住してモンゴル人を圧倒している。この政策は環境や生態系の劣化にもつながった。
本書の主題はこのようなモンゴルの政治的社会的な変動ではない。それは、いわば人馬一体のモンゴルの生活と文化のありようである。著者は口承や伝承に現れたモンゴル人の馬への愛着を綴り「チンギス・ハーンの二頭の駿馬」という長詩を紹介する。そこには馬が人の感情を持ち、人のように話す独特の世界がある。残念ながら詩のエッセンスを異なった言語を通じて感得することはたやすいことではない。
ここに紹介される幾つかの詩によって伝えられるものはすでに失われた世界であるかのようにみえる。しかしチベットやウイグルなどの自治区における独立運動を知る者は、控え目ながら渦中にあって思索する著者の願望がどこにあるかを推し量らずにいられないだろう。本書を読みながらアメリカ大陸への白人入植者とインディアン諸部族の関係に思いをはせる人もいるだろう。




中国民話の旅から―雲貴高原の稲作伝承 (NHKブックス (474))
販売元: 日本放送出版協会

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トルコの人びと―語り継ぐ歴史のなかで (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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 著者は人類学者。トルコ南西部の村に滞在して、村人たちの体験談を聞き書きしたのが本書。トルコ革命期の生き抜いた人々を中心的に扱っており、歴史上の大事件と一般の人たちの体験を重ね合わせて読むことが出来る。
 山賊、兵士、教師などの話は、いずれも波瀾万丈で、まるで冒険談を読むかのような面白さ。しかも、ひとつの村を対象としているため、色々なところで話が重なり合ってきて、推理小説を読むようでもある。聞き書きとしては相当のレベルにある。
 しかし、研究書としては問題が多い。まず、著者の考察・分析がほとんど示されていない。それから、語り手への肩入れが強すぎて全体としてのバランスが欠ける。面白い本だが、色々と疑問が残ってしまう。
 文章には独特の美学があるようだが、読みにくい。




新版 同時代の人類学―21世紀への展望 (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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人間・遊び・自然―東南アジア世界の背景 (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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文学人類学への招待―生の構造を求めて (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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北方から来た交易民―絹と毛皮とサンタン人 (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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本書で言う北方交易とは、北海道から樺太、そして間宮海峡を挟んでアムール川流域をさかのぼる人とモノの往来である。
交易とは文字通り人が交わり易を生み出して行くものである。
行き交う文化とモノの流れは、そのまま歴史の流れと言っても過言ではない。
本書の姿勢として最も評価したいのは、蝦夷錦をはじとする「モノ」に主眼を置くだけでなく、
交易を通して炙り出される北方の情勢に広く目を向けてゆくことである。

北海道に展開した独自の文化(すなわち擦文文化・オホーツク文化・アイヌ文化)、
それに対する中世安東氏の影響、その安東氏を揺るがしたのは北方から脅威を与える元とするなど、縦横な考察が興味深い。
また近代の一時樺太は、日本とロシアによる混在地とされていた。
つまり土地ではなく、影響下にある「人」にその領土観があったのだ。
しかし日本、ロシアの近代国家化により、曖昧であった国境には法による線が敷かれ、
北方を自由に跳梁した交易民たちは活躍の場を失った。
樺太アイヌは対雁や旭川に強制移住させられ、多くの悲劇を生んでゆくことになる。
このあたりは単に交易史に留まらず、国家観や領土観にまで及ぶ極めて示唆に富む内容と言っていい。

教科書から北方の歴史を知ることは難しい。
北海道がいつ日本になったのか、サハリンや千島がどのような変遷を経てきたのか、
ある程度でも知っている日本人はそう多くない。それはあまりに悲しい現実ではないか。
今から数年前、僕は下北半島を巡る旅をしたことがある。
本州最北端の大間から日本海側の国道を南下する時、ふと佐井の町にクルマを停めた。
最果ての風情の漂う静かな港町で見た、鮮やかな蝦夷錦。
かつてあった人々の流れを、その色彩とともに確かに感じられた。




マングローブに生きる―熱帯多雨林の生態史 (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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