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和書 492132 (204)



江戸の妖怪革命
販売元: 河出書房新社

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ミシェル・フーコーの『言葉と物』やジョナサン・クレーリーの『観察者の系譜』に即して、
18世紀後半江戸における妖怪エピステーメーの大転換を実証していく内容です。
とくに妖怪玩具などの娯楽に焦点が当てられているのが面白いところです。
それと維新以降のエピステーメーの転換も扱っていますが、これは微妙なところ。

全体的に斬新な視点で興味深いと思うのですが、フーコーのアルケオロジーにこだわるあまり、
江戸の都市文化史全体が単線的な図式に捉えられてしまい、ほとんど意図的と思えるくらい
香川さんの想定するエピステーメーにそぐわない事例が見なかったことにされてしまっています。
これはすでに民俗学者の常光徹さんも指摘していたことです。
あとがきから察するに、フーコーの『言葉と物』がその後どのように歴史学側から批判を受けたのか
ほとんど意識していないようで、安易な現代思想図式のあてはめでしかない、と批判されても仕方ないような気がします。





江戸府内絵本風俗往来
販売元: 青蛙房

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胞衣(えな)の生命
販売元: 海鳴社

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ラテンアメリカの家族構造と機能に関する研究 (NRC (87‐6))
販売元: 総合研究開発機構

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夏だ!祭りだ!踊りに行こう (NHK趣味悠々)
販売元: 日本放送出版協会

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ジャパン・インパクト―伝統の技が未来を開く (NHKスペシャルセレクション)
販売元: 日本放送出版協会

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海人の民族学―サンゴ礁を超えて (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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木の文化をさぐる (NHKブックス)
販売元: NHK出版

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この本は、木についての文化的背景や、歴史、諸外国との比較等がわかりやすく載っています。項目ごとに2~3ページでまとめてあるし、著者の経験等の話もあり、たいへん読みやすい本です。また、裏づけとなるデータもしっかりとしているし、木に興味を持っている方から専門家まで十分楽しめる本だと思います。




騎馬民族の心―モンゴルの草原から (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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結婚式 幸せを創る儀式 (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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近現代の日本における、結婚式の変化の流れについて書いた本。基本的な発想は社会学風で、社会構造や価値規範の変動が儀式(儀礼)の変容とリンクしているようなので、その動き一通り押さえてみましょう、といった趣旨です。衝撃的な主張はありませんが、まあ、手堅い仕事だと思います。
すごくおおざっぱに整理してしまえば、近世のムラぐるみ・イエぐるみのごく厳粛な婚姻の儀礼が、明治以降の様々な試行錯誤をへて、戦後には「神道式」の結婚式の興隆、90年代におけるチャペル・ウェディングの急成長、そして最近はカップルごとにオリジナルなスタイルといった流れです。最も注目されるのは、著者のご専門ということもあり、戦後から現代までの変遷です。「神道式」は、戦後改革(民主化・合理化)と「伝統」(「イエ」や日本的な宗教文化)の間の妥協であり、チャペル(キリスト教の「教会」でないことに注意)でのセレモニーは、個人意識の先鋭化と西洋的なものへのあこがれ、といった背景がどうやらあるようです。納得。
当たり前といえばそれまでなのですが、「現代」は論じる相手として手ごわすぎるので、分析も今一つです。「宗教者」の関与が減ってきており、そもそも結婚式の厳粛さみたいなのが衰えてきており、もはや「宗教(聖なるもの)」が入っていく余地がないのではないか、というような印象ですが、正直、よくわかりません。学問の限界です。


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