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和書 492132 (383)



日本の英雄伝説 (講談社学術文庫―日本童話宝玉集 (602))
販売元: 講談社

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日本の諸国物語 (講談社学術文庫―日本童話宝玉集 (599))
販売元: 講談社

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子守り唄の誕生―五木の子守唄をめぐる精神史 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 東北学の提唱など、地域差に敏感な1953年生まれの日本思想史・民俗学研究者が、1994年に刊行した本。家事労働の一種としての子どもによる子守りは中世末に見られるが、年季奉公としての子守り(守り子)の発生は商品経済の発展した18世紀後半頃と考えられる。女工の前史とも見なし得る守り子たちは、群れの文芸としての七七七五調の守り子唄に、融通無碍に自身の心情と眼前の情景を詠み込んだ。著者は特に1950年代に全国的に知られるようになった、暗く具象性に乏しい熊本県の山地五木地方(後に川辺川ダムにより水没)の守り子唄に注目し、それらを他の地方の守り子唄(地域的な偏在については、156〜157頁)とも比較しながら、旋律よりも歌詞に注目する形で、彼女たちの生活世界の側から読み解こうとする。著者によれば、五木の守り子唄は決して五木根生いの唄ではなく、流れ者・よそ者の唄であり、したがって五木の旦那・名子制に収斂させる解釈は適切ではなく、その伝播にはとりわけ明治期の渡り山師たち(紀州・豊後など出身地ごとに得意分野あり)の移動による異文化接触を想定する必要があるという。また宇目の唄喧嘩が群れの文芸として緩やかな定形と様式美を形成したのに対し、五木の守り子唄は守り子たちの孤立の深みに降り立つことで、流れ者の唄としての性格の極北にまで到達したと著者は見る。史料的制約ゆえに、状況証拠による推測に頼らざるを得ない面が大きいことが、本書の歯切れの悪さの背景にあるが、一応説得的な推理によって失われた民衆世界(しかも定住民ではなく移動する民の世界)の一面を再構成している点は、非常に有益である。





死の国・熊野―日本人の聖地信仰 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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食文化の中の日本と朝鮮 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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この本の構成は、日本語に見られる食に関することばのうち現代朝鮮語に似たものに着目、検証プロセスを一気に飛び越えて朝鮮由来とするもの。著者も検証しなくては と考えてはいるようで、世にあふれる俗説学説さまざま引用して(コピー&ペースト)自説にあうものを掲載、李御寧の仕事にも似る。要するに学問でなく「講談」。相関関係と因果関係の区別がない。半島には古来さまざまな民族が入れ替わり立ち代り入植してきた上王朝も幾度もかわり記録も破棄散逸、なかなか実態がつかめない。この事情を逆手に取りその”ブラックボックス”から何でも取り出す手品方式である。史書にあるように古代半島は倭人の生活の場でもありさまざまの倭人風俗が色濃く残っているのは至極当然のこと。ただこの著作が生まれる背景に、日本側の、よきもの珍物を外部からきたとハク付けする奇習が与っている点、著者に同情する面もある。しかしながら、誰もが考え付く低レベルの発想を、これは私が初めて考え付いた式に「権利」のようなものを主張する行儀の悪さは救いがたい。




葬祭の日本史 講談社現代新書
販売元: 講談社

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読み始めた時は葬祭業界の話かと思ったのですが・・・
近代の葬祭の始まりから、葬祭に関わる色々な話、各地に残る葬祭風俗と話が深まっていき、近世の墓所聖や毛坊主と言った俗聖、時宗や禅宗と葬祭の関わりと日本人の葬祭観・宗教観といった所にまで話が広がっていく。
著述の展開の仕方も内容も非常に面白い。

葬式仏教とは仏教の堕落した姿でなく、日本人の宗教観に根ざした仏教の形であることを葬祭という側面からここまで判然と描き出す管見ながら未見である。
近代の葬祭が大名行列から着想したものであること、事業としての明治期の葬祭業界の開拓者たちの事績、現在の仏式の葬式は禅宗の形式であることなどということも風俗史からの観点から興味深く感じた。
また、火葬場の事情や納棺の方法、エンバーミングといった現代の葬祭業者の努力と工夫、そして死者への畏敬の念を持った活動は、誰しも最後はお世話になる葬式のこと、知っておいて損はないだろうと思った。最も、その時には死んでいるが。




ドラキュラ誕生 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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日本の風景・西欧の景観―そして造景の時代 (講談社現代新書)
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日本人の死生観―蛇信仰の視座から (講談社現代新書 (675))
販売元: 講談社

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日本人はなぜ狐を信仰するのか (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 タイトルだけで判断すれば妖怪の本の様なイメージがある。実際はほぼ正反対で、正統派の民俗学的考察という感じで驚いた。この内容にこのタイトルは不適切。つけるなら『各国の神話と伝承との狐の関係』としてほしい。思いこみではあったにしろ、狐妖怪の出現を期待していた自分はちょっと騙されたような気がした。
 ただ、本自体は非常に面白い。稲荷とはなんぞや? という疑問から始まって古事記の物語を巡り、中国の伝承、エジプトの神話、タロット、原始宗教の論理などあちらこちらに結びついて大きく議論を展開させている。民俗学その他の知識は皆無の自分には正しいかどうかは全く判別出来ないが、面白いほどに各国の宗教の様相が一致しているのは、なるほどと素直にそう思った。堅めだったがこういう物もいいと思う。妖怪目当ての方のためにもう一度言っておけばベースには狐があるが、狐:その他の神話 で割合をつけるとだいたい 3:5 ぐらいで、狐中心ではない。しかしだからこそ面白いという感じもする。
 ただ、やはり胡散臭い所はあった。科学的に説明のつくこっくりさんを霊的な物として扱っていたり、葉巻形のUFOの目撃を弥勒信仰の名残と言ったり、まさに眉唾。面白いのだが、独断らしい箇所は星一つマイナスだ。読むのにも結構専門的な知識がいるため古事記を簡単にめくった程度の自分には少し難しかった。
 しかし、まあ民俗学的なひとつの論文としては斬新なものかもしれない。


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