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和書 492142 (295)



他者の苦痛へのまなざし
販売元: みすず書房

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ソンタグの初期の代表作『写真論』の流れにある、重要な作品。複製される映像と戦争報道、見る者との関係性を考察していく。戦争における死者の写真など、「客観的記録」であると同時に個人的証言である映像が共同体にもたらす衝撃、またそれが磨耗する経緯、そして忌まわしいものがもつ誘惑力を、バタイユやドゥボールなどに言及しつつ述べる。みじかいが、陰影にとんでいる。





多事争論 メディアと権力
販売元: 新潮社

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本書は著者がメイン・キャスターを務めるTBS系列のテレビ・ニュース番組『NEWS23』のコラム『多事争論』の1992年10月5日~1993年12月24日放送分をまとめた部分が中核となって成立した本である。

しかし、巻頭及び巻末にそれぞれ『TVニュースの舞台裏』、『メディアVS権力』という章が設けられており、これらは前書き、あとがき、とするには少々長すぎる本格的な文章である。本体である『多事争論』を読む前に、先ずこちらを読んでおくことをお勧めする。

巻頭の『TVニュースの舞台裏』では『多事争論』が生まれた経緯を、テレビというメディアの特性と絡めながら詳しく説明している。ここでは『多事争論』のようなコラムが従来のテレビ番組の文法に照らして、いかに無謀な試みであったかが述べれられている。これを読むと普段、漫然と眺めているテレビに、視聴者の注意を引きつけるためにどのような仕掛けがなされているかについて意識的にならざるを得ない。

巻末の『メディアVS権力』では日本のいわゆる「ニュース・キャスター」と、米国CBSイヴニング・ニュースにおいてクロンカイト氏が確立した「アンカーマン」の役割の相違について、その根底にある日米の文化の相違(ウエイトレスの服務方法や労働組合の構造の相違など)を例に引きながら説明する。さらに新聞、雑誌でのキャリアをもつ著者は、それらのメディアとの相違についても述べる。これは報道メディアが時の権力にどのように対抗し得るか、その方法論の相違でもあり、米国による日本のキャスター批判に反し、日本のキャスターのそれ(キャスターが意見を述べる)は米国のそれ(アンカーマンは意見を述べない)に対して実は非常に微弱であり、世論に対する影響も少ないとする。

その上で、日本の「伝統的な」ニュース・キャスターである著者が採るべき態度を考察し、最後にちょっとでき過ぎのようなエピソードで締めくくる、なかなか洒落た文章である。

さて、本体の『多事争論』であるが、本来、新鮮さが売りの「ナマモノ」であるはずの時事ネタが、現在(2002年)読んでも殆ど陳腐化していないことに驚かざるを得ない。この理由は、テレビニュースのコラムという特性上90秒間という時間的制約があり、よってテーマを深く掘り下げることはせず、問題の切り口のみを提示することによって時代に左右されない普遍性を保ち得ているためと思われる。

だからどのページをめくっても一話完結の短いコラムが楽しめ、ものごとを考える糸口を与えてくれる。
そしてこれをなし得たのは、著者が筋金入りのリベラリストであることの何よりの証明であろう。




闘うジャーナリストたち -国境なき記者団の挑戦-
販売元: 岩波書店

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ジャーナリズムというものはもはや本当は世界中にないのかもしれない。政府の御用報道、企業の宣伝広報のようなものはあっても、真に独立した批判的精神を兼ね備えたジャーナリズムというものはこの時代には存在し得ないのかもしれないと思っていた矢先、この本に出会った。
彼ら「国境なき記者団」のアクティブな活動の数々は読む者の興味をひきつけてやまない。専門学校でジャーナリズムもどきを学んで今、就職活動中の私にとって、彼らのような世界の独裁者たちにも対峙する態度、真のジャーナリズム精神はまぶしすぎる。やはり啓蒙自由主義思想を生んできたフランスのジャーナリストならではの自由への戦いがここにはある。




立花隆先生、かなりヘンですよ―「教養のない東大生」からの挑戦状
販売元: 洋泉社

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立花隆氏が自身の著作で述べていることを微に入り細に入り検討、批判する本。立花氏の著作の質が低下してきているという主張には同意するし、立花氏の典型的パターン(まずは政治家、官僚を批判し、最後には日本の行く末を憂えるなど)をまとめた8章は「確かに」と思わされる箇所も多い。一方で、ときに「揚げ足とり」かのようにも見える著者の物言いを見ていると、知の巨人と呼ばれているのだから立花氏は間違えを犯さないという脅迫的前提にたっているのでは?と思わないでもない。ジャーナリストという職業は、自分の知識、経験が十分でない分野について、間違いをできるだけ少なく、そして一般読者にできるだけ分かりやすく伝えるのが仕事なわけで、誰であれ間違えがそこにはあり得るということを度返しにしてはいないかなと。。。

また、インターネット空間内(情報空間内)存在や、コンピュータと人間のハイブリッド化という話題は、立花氏独自の考えではなく、彼の著作以前からそういうことを主張する科学者は少なからずいたということを著者はすっかり見落としている(あるいは知らない)。インターネット空間内存在が最近実現味を帯びてきていることを思えば、90年代半ばにそれを一般へ向けて発信したのは評価できるのでは。ハイブリッド化はさすがにすぐ実現というわけにはいかないが、ある程度はいずれ実現可能の範囲内。立花氏の論理に飛躍はあるが、総論としては間違ってるわけではないし、ジャーナリストの仕事としては及第点をクリアしているのでは。ただ、立花氏の使う例によくないものが多いのも事実(だから揚げ足を簡単にとられる)。また技術的詳細が欠落することもしばしば。その結果、予備知識を持たない層と専門知識を持つ層の間の中間層が欲求不満に感じて本書のような本が出版されるのではないかと。

知の巨人の間違いを指摘するのは間違っていることではないし、全体的には楽しめた。あとがきで著者が手のひらを返したように「立花氏の人間像や考え方には、むしろ共感する部分が大きかった」などと言っているのはご愛嬌。しかし、「無知が楽観を産む」のくだりは、科学技術の現場を分かってないなあというか、若いなあと思わされる。ときに楽観こそが科学技術の前進に不可欠なのですが。




立花隆の正体―“知の巨人”伝説を斬る
販売元: リム出版新社

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あの巨人の正体を明かすって言うから期待して読んだ。
結果は、幼稚な揚げ足取りとイチャモン付け。
この人の他の著書は読んだことないけど、
他のものまで駄目だって思われちゃうんじゃないかな。
何のために著者は書いたのか。
何のために版元は出版したのか。
読むこと自体が金と時間の無駄。




立花隆のすべて〈上〉 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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立花隆のすべて〈下〉 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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多チャンネル時代のコンテンツ制作
販売元: 日刊工業新聞社

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多チャンネル放送時代 大激動の構図―激変するメディア状況 拡大するビジネスチャンス
販売元: ダイヤモンド社

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多チャンネル放送の衝撃―デジタルで変わる、ベンチャーが変える
販売元: 中央経済社

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