和書 492148 (112)
アジアから吹く風―いま外国人労働者のふるさとは
販売元: 朝日新聞社
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本書は、入国管理局の現役職員が、休職してアジア地域の国際的な人の移動の現状を、まさに「現場に飛び込む」形でまとめたものである。
おそらく、本書に描かれた実にビビッドな現実から、二つの点が指摘できるだろう。一つは、いわゆる労働者として外国に行くものが、母国ではある程度生活できる者であり、さらなる収入、さらなるライフチャンスを求めて渡航する者であるということ。この点から、旧来の「食い詰めとしての移民」は、もう成立しない。
もう一点は、途上国から日本などの先進国へといった単純なものではなく、むしろ、重層化していることである。中東であれば、産油国のサウジアラビアなどにパキスタンなどから、東南アジアであれば、シンガポールにタイ、フィリピンなどの周辺国からといったところである。本書では、シンガポールとタイの間に発生した、タイ人労働者送還問題の経緯が記載されている。
この意味でいうと、日本へのいわゆる「不法就労」は、さまざまにあり得る選択肢の中の一つでしかなく、それゆえに、国際的・地域的な経済社会状況によって大きく左右されるものだということだ。このため、著者は、我が国の政策立案においてはこうした全体的な事情、そして送出国の状況を詳しく理解しなければならないと指摘しており、著者が明らかにした、このような現代の国際的人的移動の現状からすれば、至極当然といえるだろう。
本書は、日本において外国人労働者問題が議論となっていた時期に、まさに「ふるさと」の現状を見たわけであるが、それからすでに10年以上が経過した現在、この状況は、グローバリゼーションと総称される世界的現象の中で、ますます加速している。
こうした意味で、過去のものとは本質的に異なる、グローバリゼーション時代での国際的人的移動の状況を理解した上で、そこから我が国として利益を最大化できるような現実的政策を構築しなればならないだろう。
アジアから見たナガサキ―被害と加害 (岩波ブックレット)
販売元: 岩波書店
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アジアから見た日本
販売元: 河出書房新社
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アジアからみた日本の「国際貢献」 (メッセージ21)
販売元: 労働旬報社
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アジアから読む日本国憲法 (かもがわブックレット)
販売元: かもがわ出版
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アジアが危ない!―冷戦の終焉と日本の戦略環境
販売元: 筑摩書房
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アジアが日本を見捨てる日
販売元: PHP研究所
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アジアが日本に屈する日―長谷川慶太郎の未来塾
販売元: ビジネス社
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中国や韓国の未来がバラ色のような錯覚をマスコミによって植えつけられている我々だが、よく考えてみればベルリンの壁が壊れたときに、共産主義国家というのは成り立たないという事がはっきり誰にも認識できたはずだ。著者は北京オリンピックは開かれないという。きっと多くの人がこんな小さな疑問を持っているだろう。
惜しむらくは、最近の著作を読むとどれを見ても細かい論証がなく、繰り返しが多い。ページ数はあるのだから、「~は疑いない」というより、もっといろいろ示してほしい。
アジアが見たイラク戦争―ユニラテラリズムの衝撃と恐怖
販売元: 明石書店
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アジア経済研究所の研究員たちが、アジアの各地(当然、イスラム国であるマレーシア、インドネシアなども含まれる)が「イラク戦争」をどのように見たのか、マスメディアがどのように報道したのかを、冷静に分析した本です。東南アジアなどのイスラム国とお付き合いのある方はお読みになっておいた方がいいと思います。
アジアが燃えた日々―「民族独立」50年のドラマ
販売元: ダイヤモンド社
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