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和書 492150 (189)



カタロニア讃歌 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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 1936年から38年にかけてスペインで熾烈な内戦が勃発した。発端は急進的な左翼的政策を強行する政府に対し、当時モロッコにいた保守的なフランコ将軍が叛旗を翻す、という図式。政府軍(共和国軍)にはソ連をはじめ、世界中から左翼組織や民主主義的な組織、さらにはヘミングウェイやロバート・キャパなどの文化人が加勢する。かたやフランコ軍にはヒトラーやムッソリーニが肩入れし、あたかも民主主義対ファシズムの代理戦争の様相を呈するのだが・・・。

 当時無名のオーウェル青年は、当初は兵士になるつもりなど全然なくて、原稿のネタを仕入れるくらいのつもりでスペイン入りする。ところが現地に着くと、「義勇軍に入隊してファシストを打倒しよう」という空気が漲っていて、彼も即座にPOUMというアナーキスト系の義勇軍に入隊し、最前線に赴く。そして戦闘の傍らこのルポを書き続けるが、彼の視線はあくまでも冷静かつ辛辣で、同じ英国の作家で「ガリヴァー旅行記」の作者、ジョナサン・スウィフトを想わせる。

 本書の最もユニークな視点は、共和国側の敗北の原因が、支援国ソ連のデタラメさにあったことを怒りをこめて告発していること。しかも本書には記載されていないが、戦乱のドサクサに紛れてスターリンの命令により、スペインから数トンの金塊がソ連に盗み出されたという(第二次大戦後フランコが取り返した)。恐るべしスターリン、あっぱれスターリン、スペインを助けるフリをして実はこれだもんな。火事場ドロをしてもスケールが違うぜ(笑)。ただし本書は、当時純粋に世の中を良くしようという意志の下に結成された、さまざまな左翼組織(主にアナーキストの組織、もちろんソ連共産党は含まれない)が存在したことを教えてもくれる。しかし、このような組織は今となっては世界中のどこにも存在しない。現代の荒んだ自然環境に適応できない野生動物のやうに、完全に絶滅してしまった。何はともあれ共和国=善で、フランコ=悪、というアカ系の人々の欺瞞的歴史観は、すでに70年前に本書によって粉砕されている。本書や他のオーウェルの著作を読んで、反共にならなきゃウソだ。必読です!




果断、寡黙にして情あり―最後の連合艦隊司令長官 小沢治三郎の生涯
販売元: 祥伝社

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華中戦線 最後の敗走
販売元: 光和堂

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葛根廟 (新聞記者が語りつぐ戦争 (5))
販売元: 新風書房

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軍事力とは何か―日本の防衛を考えるために (カッパ・サイエンス)
販売元: 光文社

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 軍事評論家である江畑謙介氏による軍事の解説本である。軍事力の定義から始まり、様々な外部からの形態から内部機能までを特に軍事的知識が無人にもわかるように平易に解説をしてくれる。 海外の脅威が高まりつつある現在では、日本に住んでいようとも軍事に無関心ではいられなくなるだろう。その時はこの本を入門書として読み、それからその他の専門の本を読まれるのが宜しいだろう。




北朝鮮「恨(ハン)」の核戦略―世界一貧しい強国の論理 (カッパ・ビジネス)
販売元: 光文社

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ソ連軍事情報の読み方―クレムリンが見える、世界がわかる (カッパ・ビジネス)
販売元: 光文社

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北方領土の地政学―日本人の知らない“国境の論理” (カッパ・ビジネス)
販売元: 光文社

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漂流前線―The silent war (カッパ・ビジュアル)
販売元: 光文社

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金日成の核ミサイル―日本壊滅のシナリオ (カッパ・ブックス)
販売元: 光文社

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