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和書 492158 (68)



岩波講座物理の世界 (物の理数の理4) 数学から見た統計力学と熱力学
販売元: 岩波書店

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本書は研究分野の紹介と言ったところだろうか。あるいは、シンプレクティック幾何学の応用分野の紹介と言えば良いだろうか。
理由としては、統計力学を改めてシンプレクティック幾何学で再考察する作業をこのような非常に少ない紙面で行うとしていることである。更には測度論を基礎にした確率論で統計力学を記述していることも本書のような小紙面ではかなり無理があると言える。
これらの理由に起因する本書の読み難さ、記号や定義などの唐突さなどがいくつか挙げられる。
I. シンプレクティック幾何学(あるいはハミルトニアン形式)を第1章で説明しようとしているが、本シリーズの「物の理・数の理 (2) 数学から見た古典力学」を参照するように強いられる部分が多すぎる。
II. 3.1節の「確率論からの準備」にある測度論を基礎にした確率論は天下り的に導入されており、測度を導入する意味あるいは有益さが感じられない。
III.これらの難解な数学の分野を基礎あるいは道具として用いているにも拘わらず系統的に統計力学を構築すら出来ていない印象を受ける。
IV.熱力学に至ってはシンプレクティック幾何学や確率論すら現れない状況である。
特に理由IVについては、熱力学を本書のような立場から再構築するのは非常に困難な作業であると、著者自身が前書きで告白している。
上述のことからレビュアーは、本書は研究分野の紹介を行っているものと判断し、特定の研究者を除いて大半の学習者には本書は読み物として理解する程度で良いのではないかと考えた。物理や工学の学生方には、久保亮五「大学演習 熱学・統計力学」をお奨めします。




岩波講座物理の世界 (物理と情報4) 量子コンピュータと量子暗号
販売元: 岩波書店

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特段理由はないが「量子コンピュータ」の「わからなさ」が気になって、タイトルが目に付くとどうしても手にとってしまう。そうして読んだ何冊かのうちの一冊である。

本書は本職の研究者の手になるもので、80ページ弱の小冊子ながら、他書にはないトピックが多い。

特に面白かったのは「量子コンピュータができたところで、うれしいのは暗号解読に興味がある人だけ」というくだり。それ以外の用途ではいまのところ、使い道がないらしい。

量子コンピュータが脚光をあびたのは、ショアが、ドイッチュの量子チューリングマシンを使えば大きな数の素因数分解が高速できることを証明し、それにセキュリティ業界が反応したというだけのことらしい。今まで読んだものにはこういう見方はなかったと思う。

数式も多く、決して一般向けのやわらかい内容ではないが、著者の科学者としての達観というか、量子コンピュータというモノに対する思想がはっきりしていて、その点が非常に興味深い。参考文献としてあげられているドイッチュの「世界の究極理論は存在するか」もぜひ読んでみたい。

なお、量子暗号については解説が少なく、これだけではほとんどわからないので、初学者の方は他をあたったほうがよい。




岩波講座物理の世界 (装置をつくる3) 加速器とビームの物理
販売元: 岩波書店

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岩波講座物理の世界 物理と情報 (3) ベイズ統計と統計物理
販売元: 岩波書店

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統計学や統計物理の楽しい副読本です。
私は普段、モンテカルロ法をよく使うので、特に3章がおもしろかったです。
ベイズ統計はよく知らなかったのですが、
この本は楽しく読めました。




岩波講座物理の世界 素粒子の超弦理論
販売元: 岩波書店

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「岩波講座」成るもの昔から在るが、それで学んだ人はいないだろう(戦前のことは知らないが)。本棚の場所をとるだけの存在となる。さて、「岩波講座物理の世界」は、小冊子の集合体である。薄い。中身は、その本の著者の力による。この本の著者の一人は良く知っているが、院生時代から非常に優秀な学者であり、超弦理論に始まるブレーン、M理論等全般を日本で一番理解している人であろう。その人による1995年頃までのまとめと将来の展望が書かれている。しかし、誰が読むのだろう。この分野専攻の院生は新しい論文を読み其処から何かの着想を得て自分の論文書くのに追われる毎日である。学部の学生には理解できない。他分野の科学者も、一般人も理解できまい。しかし、そう高価でもないし、日本における第一人者による本買っておくのは良いと思う。役に立つ時ってあるもんです。この分野の新しい進展は1999年以降は無い。Dr.ω






物質科学への招待〈第18回〉 (岩波講座 物理の世界)
販売元: 岩波書店

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金属とは何か?絶縁体とは何か?現在わかっている範囲でわかります。
また、現在の半導体業界を作り上げた物性物理の基本的知識。
そして、超伝導の発現機構解明。DNAといった「バイオ物質」に機能解明。等の現在の展開と展望がわかる面白い一冊です。

化学の教科書に載ってる周期表で高校化学では理解不能な部分の理解の手助けにもなります。(うちは化学は苦手だったので・・・汗)




物理学はいかに創られたか―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (上巻) (岩波新書 赤版 (50))
販売元: 岩波書店

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相対性理論までの物理学の入門書として未だに最高作であろう。説明は簡潔だが、不親切ではない。物理だけではなく、例えば高校数学に出てくる「ベクトル」というものの存在意味も理解させてくれる。ただ量子論の部分は少し分かりにくいと思う。アインシュタイン自身が、量子力学にいくらか懐疑的なところがあったからだろうか。それでも講談社ブルーバックスの存在意義をこの一冊で半減させてしまうほど素晴らしい本であることは間違いない。




物理学はいかに創られたか―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (下巻) (岩波新書 赤版 (51))
販売元: 岩波書店

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アルベルト・アインシュタイン…この名前を聞いたことのない人はいないであろう。アインシュタイン博士は、相対性理論を筆頭に物理学における数多くの理論を築いた天才である。そんなアインシュタイン博士が書いた本が本書である。
さて、“物理学はいかに創られたかは”は上下巻に分かれており、本書は下巻である。上巻の内容は、ニュートンの方程式や万有引力の法則の発見から始まり、電気および磁気における物理現象を語り、最終的にマックスウェルの方程式で締めくくられる。下巻の内容は、相対性理論が生まれてきた歴史を振り返ることから始まり、量子論の初歩的な部分を解説して終わる。
本書の良いところは、単に物理法則を語るだけではなく、物理学の歴史を振り返りつつ、その当時起こった論争がどのように解決されてきたかということが記述されているところである。今日では当たり前と思われている法則が先人の知恵と努力により築かれたことを実感できるであろう。
…というように内容には満足なのだが、難点もある。その難点とは以下の3つである。
・ 訳が自然な日本語になっていない箇所が多々あること
・ 今では使わないような日本語表記が多々あること
・ 図を使えば簡単に解説できるようなことを延々と文字で解説していること
上記の難点より、物理を学んだことのない人が本書を読むというのは難しいと思う。とはいえ、本書が名著であることには変わりはない。本書の初版を見ると1939年10月30日となっている。1939年といえば、日米開戦の前である。これほどまでの長い月日を経てなお、本書が読み続けられていることに驚きを感じずにはいられない。物理学を志すなら読むべき一冊である。それは、文学を志す者が古典の代表作である源氏物語や徒然草などを読むのと同じようなものかもしれない。





色彩の科学 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 色がどうしてみえるのか、色の定義とは? といった古来からの疑問にニュートン、ゲーテから現在に至る研究成果をみるのが本書。『色彩の科学』というより、『色彩の科学史』といった内容で、それなりによくまとまってはいるが、内容がいまひとつ物足りない。




人物で語る物理入門〈下〉 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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上巻では物理学全体を古代ギリシャ時代まで遡って書かれていたが、この下巻では現代物理に焦点が絞られています。筆者自体も現役の物理学者であるため、筆者の個人的体験なども織り交ぜながら、20世紀の現代物理の発展において偉業を達成した天才達の素顔や、彼らが世界大戦が二度も起こった20世紀をどのように生きてきたか、という事が非常に丁寧に、そしてとてもわかりやすい文章で書かれています。

これらの偉人達については参考資料も多く、また筆者の個人的な思い入れも強いのでしょう。登場人物ひとりひとりについて、非常に多くのエピソードが紹介され、それらエピソードを通して筆者が感じ取った人間像が実に優しく表現されています。アインシュタインが離婚の慰謝料としてノーベル賞の賞金を当てにしていたのは有名な話ですが、それ以外にも偉人達の人間味あふれる物語をこの本で楽しんでください。


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