戻る

前ページ   次ページ

和書 492192 (144)



科学は正しく伝えられているか―サイエンス・ジャーナリズム論
販売元: 紀伊國屋書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 科学ジャーナリストのあり方を論じる。読みごたえのある本だった。原題は『News Reporting: Science, Medicine, and High Technology』。原著は米国で1986年刊。その3年後翻訳された。

 この本を読むか検討中の方は、次の2点が気になるだろうか。ひとつは、米国の話を日本の科学ジャーナリズムに当てはめることができるのか。もうひとつは、ネタが古く読む価値があるのか。

 はじめの、米国の話が日本にも当てはまるかについては、当てはまる点がかなり多かった。ジャーナリストという職業は個人を最小限の単位に成り立っているから、個人ベースで米日のちがいを感じないのかもしれない。あえてちがいをあげるなら、米国では市民の科学への関心が高い分、ジャーナリストは日本より需要のある有利な立場にあるという点。この本では、科学ジャーナリストが市民に科学をどう伝えるかといった日本でよく扱われる話はあまりなく、むしろ科学ジャーナリストは科学者とどう接するべきかといった話が中心だ。

 もうひとつの内容の古さについては、読む価値がないほど古びた感はなかった。たしかにパソコンの普及以前に書かれた話だから、インターネット論などはいっさい出てこない。が、科学とはどういう学問で、科学界とはどういう世界かという部分は、インターネットの普及で質が変わったわけではないので、いまも読む価値は十分にあると思う。

 聞き慣れない組織や人物などの固有名詞にはやや辟易するかもしれないが、科学ジャーナリストを目指している方には読む価値あり。科学ジャーナリストの心得や技を記した本は和書ではあまり見つからない。実際、米国ではこの本は大学の教科書として使われた実績があるそうだ。ライティング教育を重視しているお国柄、「科学記事の書き方」も1章しっかりと設けてある。




科学はどこまでいくのか (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)


 一般読者を対象に書かれた、科学論・現代科学論。本書のテーマは本当は「いかに科学をコントロールするか」なのだろうと思うが、このテーマを中心とする凝集性を感じられなかった。最初の2章では近代科学が生み出されてきた歴史を掻い摘んで説明し、続く3章で客観性について述べ、最後の2章でようやく現代社会における科学という制度について論じている。「科学のコントロール」と直接関わってくるのは、最後の2章と文庫版で増補された「複雑化して加速する」のみ。1つのテーマについてストレートに論じた本というよりも、3つの異なるテーマの文章を寄せ集めたような印象。特に真ん中の3章が浮いているように思う。

 著者の著作のファンを対象に書いているような印象を受けた。そういう意味で、著述業で喰ってる人が書いた本の中の1冊、という印象。徹底した議論を避けた、科学についてのエッセイといった雰囲気すら感じた。

 昔この著者の『構造主義科学論の冒険』を随分面白く読んだ記憶があり、本書を手にとった。期待が高すぎたのかもしれないが、正直肩透かしを喰らった気分だ。





科学はどこまでいくのか (ちくまプリマーブックス)
販売元: 筑摩書房

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

生物学者である著者が独自の科学論を展開している。論としては科学と資本主義との相似から進めており、コントロール不能の制度との対比は実に見事である。また中世は天才の科学であり、現在は凡人の科学になっている歴史について事細かに説明しており、そういう見方ができるのだという感銘を受けた。
全体としては科学をがむしゃらに批判することはせず、冷静に分析を進めているが、「問題点」の克服のためにはどうすればいいのかと言うところになると、話が国際政治学的になってしまっているところが最後の方にあり、その点は素直に読めないところもあった。




科学はどこまで謎を解いたか?
販売元: JICC出版局

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






科学は21世紀をつくれるか―コスモス賢人会議〈’95〉 (コスモス賢人会議 (’95))
販売元: 春秋社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






科学は人間を幸福にするか
販売元: 勁草書房

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






科学は豹変する
販売元: 培風館

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

理研のゲノムプロジェクトの総責任者をされていた和田先生と養老先生の学会での市民向けシンポジウムと対談をまとめた本である。自然科学を勉強あるいは研究されている方は是非読んでいただきたいと思います。和田先生は東大の物理出身でノーベル賞の小柴さんと同門です。その小柴さんと比較され、それは政治にも利用されたようです。付録として国会での証言が付いていて和田プロジェクトと小柴プロジェクトの違いについての記録があります。物理学のプロジェクトと生物学のプロジェクトの違いが、生物学者の小心者的集団の弊害として述べています。養老先生の主張をいつもどおりでストレートです。バカの壁が生物学の壁としてあるのでしょう。
おいらの分野で言うとさらにその壁が高く、ウイルス学の壁を作って仲間だけの社会を構築してしまっています。壁を取っ払って横の繋がりを大きくして色んなアイデアを試せる機会を若い人に与えないといけなのでしょう。そこにブレークスルーがあるのかもしれません。




科学は不確かだ!
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ファインマンがワシントン大学で行った3日間の講演が収められています。はじめは科学のことから入り、ファインマン流の宗教論が展開されます。科学者が必ずしも神の存在を否定しているわけではないという彼の考えには思わず納得してしまします。
ファインマンの面白い話が読みたい人には【ご冗談でしょう?ファインマンさん】がおすすめです。




科学は冒険!―科学者の成功と失敗、喜びと苦しみ (ブルーバックス)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

この本の「科学」は「化学」に偏っていて化学系の人でないと興味をもてないかもしれない。私は高校以来あまり化学に係わっていなかったので少し難しいと感じた。しかし、ノーベル賞科学者である著者の教育問題や環境問題などに対する意見には、感心した。さすが、ノーベル賞科学者だ。
この本を読んで私は科学者という職業の人が羨ましいと思いました。科学者を志す人には是非読んでもらいたい一冊です。




科学は臨死体験をどこまで説明できるか
販売元: 三交社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

臨死体験と聞くと怪しげな新興宗教じみて聞こえるかもしれませんが、この本は臨死体験というものに対して情報収集、推測、実験という科学的な過程を踏まえて臨んでいます。

「意識はどこから来ているのか」という問いは、長い間哲学者の考える問題として捉えられてきていますが、この本を読んでみると、この問いにも科学的なアプローチで謎を解明しようとする人がいるのだということが分かります。

私は、意識というものが脳内の化学的、電気的反応によって作られているものだと思っていましたが、著者はその可能性を否定はしないものの、その考えには根拠が無いことを指摘しており今の科学では解明できないかもしれないが、将来、心を直接観測できる機器が開発されれば意識とは何かが分かるのではないかとこの本の中で述べています。

臨死体験に少し興味はあるが、信頼できる本には出会ったことが無いという人にお薦めです。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ