和書 492192 (146)
ニュートン主義者とイギリス革命 (科学史研究叢書)
販売元: 学術書房
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古代の精密科学 (科学史選書)
販売元: 恒星社厚生閣
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科学史の小径
販売元: 丸善
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科学史の世界
販売元: 丸善
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科学史はパラダイム変換するか (ステアリングシリーズ―科学技術を先導する30人)
販売元: 三田出版会
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科学者
販売元: アスペクト
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科学者をめざす君たちへ―科学者の責任ある行動とは
販売元: 化学同人
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科学者・研究者・技術者の権利白書―その理念と実態
販売元: 水曜社
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科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか (中公新書 (1843))
販売元: 中央公論新社
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古い話になりましたがいまから20年以上前、大学院2年め(M2)のときに、
就職かドクターコースか進路を迷っていました。結局、就職してしまった
のですが、当時、このような本に出会っていれば、自分の人生は大きく
変わっていたかも知れません。
当時、書評者がもっとも不安に思ったのは、研究者として生きていくためには、
自分の私生活(「楽しみ」と言い替えてもいいかもしれません)を研究のために
捧げなければならないということでした。そこまで没頭することにより始めて
科学者としていい研究ができる...自分にはそこまでの覚悟があるか?
また、博士課程に進んだ場合、本書ではバイオリン工房の例で説明されていますが、
指導教官と徒弟制度のような密な関係を持たねばならない...ちょっとそれは
勘弁してほしい。
結局、上記のような理由で就職を決意しました。本書によると、現在でもこの状況に
大きな変化はないようです。とすると、結論は変わらないじゃないか、ということに
なるのですが、アインシュタインから寺田寅彦まで、科学界のスーパースターの
エピソードを読んでいると、「研究者」として生きるという一生がすばらしく
思えてきてしまう。
会社では研究所という場所で多くの時間をすごしましたが、研究と言われるものの
実態は、単なる試験のようなものでした。それと引き換えに、アフターファイブは
無理としても、土日の休日はしっかり確保され、私生活の平穏は確保される。
幸せでいい人生だったと言いたいところですが、就職して20年を経た今でも、
本書を読むと、自分の中の科学者として資質が騒ぎ出す。もし、当時迷って
いた頃に本書を読んでいたら...
人生の岐路にいる若い人と、若い人を指導する立場の人に勧めます。
文句なしの★5つです。
科学者と世界平和 (中公文庫BIBLIO20世紀)
販売元: 中央公論新社
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アインシュタインというと相対性理論を提示したことで有名な科学者。彼はアメリカの大統領であったルーズベルトにその相対性理論を用いた原子爆弾の製造を進言した。その反省もあって多くの科学者と伴に第二次世界大戦後は世界連邦を創設するため政治的な発言も多くするようになった。その一つが本書で取り上げる国連総会書簡である。
アインシュタインによると科学技術の発達が人間社会の安全や福祉のためにではなく人類の生存を脅かしているという。その危機を除去し世界の平和を守るためには世界が一つになるという世界連邦の創設しかないと主張する。加えて、人間は戦争という状態を受け入れている以上、他国における軍隊の駐留、派遣、軍事訓練、市民に対する自由への制限は不可避であるとも述べている。
この論文から感じることは科学がいいようにも悪いようにも使用できるということ。つまり、あるときは人間に利益をもたらし、あるときは人間に対する脅威となり、生命に危機をもたらすこともある。アインシュタインが主張する世界平和というメッセージを通じて科学への信頼に対する警告が受けて取れる。その警告を発してから数十年たった現在、科学が人間の生命に脅威を与えている事例は豊富に存在している。さらには、アインシュタインが主張する世界連邦は実現するのかどうかは非常に興味深いテーマでもある。