戻る

前ページ   次ページ

和書 492192 (371)



光メカトロニクス入門
販売元: 共立出版

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






東の科学 西の科学
販売元: 東方出版

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






非合理の誘惑―科学が神秘に触れるとき
販売元: 青土社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






非集中システム
販売元: コロナ社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






非常の知―カプラ対話篇
販売元: 工作舎

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ヒジョーシキな科学
販売元: ジャストシステム

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






非戦という希望 (屋久島インナーネットWORK)
販売元: 七つ森書館

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






非線形ファイバー光学 POD版
販売元: 吉岡書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






非線形力学の展望〈1〉カオスとゆらぎ
販売元: 共立出版

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






非対称の起源 (ブル-バックス)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

Amazon で大貫昌子訳を検索したら引っかかって購入。タイトルから『自然界における右と左』のような内容を予想していたが、いい意味で裏切られた。ただ、原著のタイトル“Right hand, left hand”の方が人間の非対称が話題だと分かりやすいし、すこしミスリーディングなことは否めない。

本書の焦点は、「人間の左右非対称がどのように生ずるか」である。人間は外見的には本質的には左右対称だが、内臓は心臓や肝臓の位置に代表できるようにかなり非対称である。脳の機能の非対称も近年話題になっている。外見的な対称性も、利き手、利き目、利き足など、実は非対称を内包している。この非対称がどのようにできるかを説明するのはそう簡単ではない。内臓の逆位はしばしば見いだされているが(私の大学の先輩にも一人いた)、もちろん生理機能に何の困難もないにも関わらず、かなり稀である。この統計的な非対称(半々なら話は簡単)が、極めて対称性の高い受精卵から、どのように生ずるかは考えてみれば不思議な話なのだ。この問題は実は、右と左をどう定義するか、通信のみで左右を知らせる方法はあるか、という、論理学+物理学の大問題に結びつく。直感的には、生物が使うアミノ酸がL型ばかりで、糖がD型ばかりである、という事実と結びつくように思われるが、現象のスケールの違いは大きく、詳細はなかなか分からない。利き手の問題も習慣の問題ばかりではなさそうだ。

このように、人体の非対称は面白い問題満載で、本書ではそれが次々に取り上げられて解説されていて、飽きさせない。完全とは言えないまでも、体勢の非対称の起源に迫る発生初期の非対称や、その非対称を生じさせない遺伝子多型と利き手や内臓逆位との関係など、博物学を越えた面白さもある。対立遺伝子 CD があって、DD では全員右利き、CD では25%が左利き、CCでは左右半々とすると、統計が理解できるという話は面白かった。

翻訳はさすがは大貫昌子。こなれていて読みやすい。用語的にも気になるところはほとんどなかった。内容も文章もお薦めである。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ