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和書 492204 (96)



赤木文庫 古浄瑠璃稀本集―影印と解題
販売元: 八木書店

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中国と琉球の三弦音楽 (Academic series new Asia (30))
販売元: 第一書房

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赤人の諦観 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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"怨霊史観"の提唱者として名高い梅原氏が「隠された十字架」、「水底の歌」の後を受け、万葉集研究の集大成として人麻呂の生涯と万葉集そのものの謎に迫ったもの。題名通り、赤人を考察する事によって上記の謎に挑んでいる点が本書の特徴。梅原氏の説は必ずしも論理的ではないのだが、自説に賭ける情熱が読む者を魅了する。

まず赤人が叙景詩人であると言う定説を疑う。対象の裏に潜む"霊"を歌っていると言うのだ。早速、本領発揮である。続いて赤人の歌の吟味に入る。有名な"真間の手児名"の歌を筆頭にして赤人の歌の多層性(言葉の裏にある過去の事象の永遠性)を指摘する。更に伊予を読んだ歌を分析し、聖徳太子に纏わる霊性を指摘する。しかし、額田王の有名な
   「熱田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな」
の歌を斉明天皇の哀傷の歌と解するのは流石に強引過ぎよう。"初めに結論(霊が全ての源)ありき"の著者の悪癖。そこまで言わずとも、赤人が自己を語らぬ韜晦的作風だった事が窺える。そして赤人の観念性の証左として次の代表作を挙げている。
   「田子の浦ゆうち出でて見れば真白にそ不尽の高嶺に雪は降りける」
私は「不尽の高嶺」は「高位を極めた藤原氏」の暗喩と解する。この方が赤人の御用詩人ぶりを顕示し、人麻呂との対照も鮮明だ。続いて長屋王とそのサロンの考察に入るが、この時点で既に、「赤人=藤原氏の御用詩人=鎮魂役」、「人麻呂=藤原氏に討たれた悲劇の大歌人=鎮魂されるべき存在」、「万葉集=鎮魂歌集」という構図が浮き彫りにされる。最後に明石、印南野などの人麻呂ゆかりの地が、著者の想像力で赤人の歌と関連付けられる。

観照の詩人赤人を介して、人麻呂の悲劇を別角度から考察した意欲作。




秋竜山の江戸川柳と一勝負
販売元: 池田書店

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秋川歌舞伎
販売元: たましん地域文化財団

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秋田県能楽謡曲史
販売元: 秋田魁新報社

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秋田城木簡に秘めた万葉集―大伴家持と笠女郎
販売元: おうふう

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秋萩帖 (かな古典の学び方)
販売元: 二玄社

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秋萩帖と草仮名の研究
販売元: 二玄社

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篆刻の基本知識 (秋山叢書)
販売元: 秋山書店

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