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和書 492240 (254)



チェリストの物語
販売元: 春秋社

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異端のマエストロ チェリビダッケ―伝記的ルポルタージュ
販売元: 音楽之友社

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 チェリビダッケの評伝の類には、彼の音楽に心酔するあまり、肩入れしすぎる評伝が多い。その中では、可能な限りのインタビューによって彼に迫り、おそらくはとっても恐い彼に、おもねることは一切せず、しっかりと評論している点で、この本は、平成20年(西暦2008年)の現在、彼を描いたもっとも優れた評伝といえる。

 チェリビダッケ!!この指揮者が生み出す音楽に心酔する人は多い。僕もそのひとりだ。彼の演奏を聴くと、ほかの指揮者による音楽だって?そんなのが音楽と言えるのか!と断言したくなるほどに、酔ってしまうのだ。彼の生演奏は、二度と聴くことができないので、彼が最も嫌っていた録音媒体を繰り返し再生することで、心酔しているのだが。。オユルシクダサイ。

 だから、彼の評伝となると、心酔者の私同様に、評論家の多くも、音楽に心酔した状態をひきずったまま、彼への崇拝モードのままで、お言葉をそのまま拝聴する、彼を批判するやつを罵倒して反撃する!というタイプの評伝が目立つ。

 この作者のすごいところは、音楽に心酔いつつも、彼に向ける文章と視点が醒めている点だ。読んでいて、もっとも面白いのは、指揮者の毒舌と確信に満ちた同業者への容赦ない言葉を集めた部分だろうか。

 世間的には「超一流」の評価を定めた高名な指揮者たちを評価しまくるチェリビダッケの言葉が素晴らしすぎて大笑いしたくなる。ほとんど同感だし。

 トスカニーニ『とにかく速すぎる』にはじまり、ベーム『一度だって音楽をかなでたことがない』、カラヤン『みんなが好き、○○コーラもね』、なだたる指揮者をかたっぱしから、無能よばわりする痛快さ。彼がほんの少し認めていた数少ない当時の現役指揮者は、ラファエルクーベリックだけだったなんて!

 また、客演指揮したときは、オケのあまりの未熟さに腹を立て、演奏終了後に指揮台にすりよってきた主席指揮者に、『おまえ、このオケで何をやってきたんだ!バカもの!』と面前で罵倒する。同業者に厳しい人だったんですね。

 そして、今更ながら、彼自身が生涯「自分を上回る唯一の存在」としてきたのが、フルトヴェングラー。ベルリンフィルの後継指揮者に、彼ではなく、ヘルベルトフォンカラヤンを指名して彼を捨てたフルトヴェングラー。彼に尊敬される指揮者って、この方、ただ一人きりだったんだ。改めて分かった。

 ジャーナリズムに対して、自らを語ることを拒絶し、音楽家なのに生前のレコード出版を拒絶し、どんなインタビューもお断り、フルトベングラーとの往復書簡公開もお断り、だった経緯の中で、現在もっとも彼に迫ることができている評伝だとおもう。

【最強ブルックナー】
ブルックナー:交響曲第9番
ブルックナー:交響曲5番 (2CD)

【陶酔の悲愴】
チャイコフスキー:交響曲第6番

【最強のブル4】
ブラームス:交響曲第4番 他 (2CD)

【奇跡の競演】
ドヴォルザーク&サン=サーンス:チェロ協奏曲





チェリビダッケ 音楽の現象学―28のオーケストラとのコンサート記録付
販売元: アルファベータ

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チェリビダッケとフルトヴェングラー―戦後のベルリン・フィルをめぐる2人の葛藤
販売元: 音楽之友社

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戦後の混乱期にベルリン・フィルを救ったチェリビダッケが、なぜフルトヴェングラーの後任になれなかったのか、という謎を解き明かす本。後者が前者に送った書簡の写しを基軸にして、他の資料や関係者へのインタビューなどから推論を展開する。訳文はわずかに意味不明あるいは誤訳(または原文の誤り)と思われる箇所があるのを除いては平易であり、読みやすく、また、内容は大変興味深かった。わずかな時間をも惜しんで読書に充てたのは久しぶりである。

しかし、読後感は必ずしもよくない。ジャーナリストというのはこういう仕事に長けているから、readableな本に仕上がっているのはある意味で最低線なのである。私にはこの野次馬根性がどうも気に入らない。本音を隠してインタビューに臨み、何とかして相手のいやがる質問に答えさせようという手管を臆面もなく書いているのは、著者が道徳的に不感になっていることを示している。需要があることは取材の免罪符にはならない、と私は思うのである。また当時のジャーナリズムが折に触れ好き勝手なことを書いて事情を混乱させ、自らは常に「いい子」であろうとしていたことも、図らずも明らかにされている。厚顔無恥で破廉恥なジャーナリズムは、単にスキャンダリズムでしかない。こうした力を向けるべき相手は他にあるはずだ。

それにしても、口は災いの元。勝ったのは黙って手を打ち続けたカラヤンであった。





チェルニーってつまらないの?―「チェルニー30番」から何を読みとるか
販売元: 音楽之友社

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チェレスタは星のまたたき―世紀末のクラシックと劇空間
販売元: 日本テレビ放送網

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チェロを生きる
販売元: 新潮社

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堤剛さんの自伝的内容が中心ですが、斎藤秀雄先生、シュタルケル氏のことや、昔の音楽事情から最近の学生のこと、現代音楽について、日本チェロ協会まで幅広く書かれています。それだけ、著者が重要な位置を占めてきたからこそ書けることです。最後は2005年5月のチェロフェスティヴァルへの期待で締めくくられます。チェロに関心ある人はぜひ一度目を通されることをお勧めします。




チェロとフラスコ片手の音楽分析学
販売元: 文芸社

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チェーホフとチャイコフスキー
販売元: 新読書社

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チェーホフ劇を稽古する中で、彼がチャイコフスキーと交流があることを知り、この本を買った。ここでは二人のそれぞれの人生を辿りながら、やがてリンクしていく様が克明に書かれていて、興味がつきない。様々な人の証言も入り、臨場感がえられ、二人はあのロシア農奴開放の混沌とした時代に、会うべくして出会ったアーティストと分る。

チェーホフは音楽好き、チャイコフスキーは文学好きで、そこに堅苦しいイメージはなく、アーティストとしての好奇心溢れる創作力のもとに、ピュアに生きていたと分る。チェーホフを理解する上で、かなり参考になる本ですね。




夢みる人―作曲家フォスターの一生 (智慧の海叢書)
販売元: 勉誠出版

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フォスター関連の本や映像作品はいろいろと持っていますが、この本は特にすばらしいです。
従来の日本語訳詞では意味が通らず誤解をしてしまいそうな『金髪のジェニー』の訳などが特に秀逸だろうと思います。


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