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和書 492240 (268)



ドキュメント ショパン・コンクール―その変遷とミステリー
販売元: 春秋社

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タイトルには若干の偽りがあります。2000年のコンクール以外は緻密なドキュメントではないし、ミステリーも描かれていません。公開されている公式データと、ショパンコンクールにかかわったピアニストや歴代審査員の発言をまとめた情報集に、出場者に対する筆者のコメントを加えたものです。そのような情報からショパンコンクールを歴史的に俯瞰してゆく本だと思います。
例えば1960年に第1位を取ったマウリツィオ・ポリーニ。技巧の完成度を前面に出す彼の演奏には否定的な審査員が多かったようです。ところがたまたま審査員として加わっていたアルトゥール・ルービンシュタインが「彼はここにいる審査員の誰よりも巧いと思う」と擁護します。これによって流れが変わったのだそうです。(ルービンシュタインのこの発言だけが一人歩きしているため、ポリーニが圧倒的支持を得ていたと思っている人が多い。)
また、この本で特に優れているのは、各回の第1位だけでなくすべての入賞者と、入賞できなかったけれど評価の高かった人について、漏れなく言及していることが上げられます。しかもコンクール時の評価だけでなくその後の活動についても触れており、CDなどの録音なども取り上げています。したがって、ショパンコンクールに参加したピアニストの名鑑としても価値の高い本だと思います。CDの調査は著者自身が行ったようで、巻末に一覧でまとめられているのですが、これは大変な労作です。




ドビュッシィ―印象主義と象徴主義
販売元: 音楽之友社

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ドビュッシー―生と死の音楽
販売元: 青土社

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ドビュッシー 前奏曲集 第1巻 全曲研究 別宮貞雄/著
販売元: 芸術現代社

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ドビュッシー 理念のエクトプラズム
販売元: 東京書籍(株)

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青柳さんがいかにパワフルで多彩な人だということを書くことはしない。彼女のホームページをご覧いただけば済む。
とりあえず、私はこの本について書くことにしたい。この本の萌芽というべき「エッセイ」がユリイカのドビュッシー特集に出た。私はそのみょうちくりんな文体に、なにか心騒ぐものを感じた。それはいいとか悪いとかの価値判断ではなかった。ただ生理的には少し苦手かなというような疑似少女的文章で、これは文章の達人となった現在の青柳さんの本にも時々見え隠れする(難しいものを別の形にしようという試みだったのかな)。それは不思議にも彼女の祖父であるらしいフランス文学者の青柳瑞穂の翻訳に、常に私が感じている「感じ」と何か似ていて、私の範疇ではないけれど、決して不快でも嫌いでもない、うまく説明できないものなのである。
ともあれ、そのユリイカの文章は、なにかはかなげでノンシャランスな文体ながら、当時、まだ日本の普通の音楽愛好家が知っているドビュッシー像とは異なる情報が、実に濃い密度で詰まっていた。
私は彼女のドビュッシー演奏を手放しで好きだとはいえないし(言い方を変えれば手を離さなければ熱烈に好きな演奏もあるということである)、著作もとくに女性論には突っ込みを入れたいところもあるのだが、あの時点でああいう文章を書き、そしてその後ゆっくりと熟成するようにこの本を完成させていったことには素直に感動するしかない。
この本は、ドビュッシーっておフランス風の印象派、エレガントで口当たりのいい、甘くて弱めのカクテルか、おしゃれな感性のアブナクない人だなんて信じている人にはいささかきつい本だが(しかし遺憾ながら、演奏会の解説や雑誌の特集では、そういうステロタイプがほとんどなのである)、この本の洗礼も(一応)ぜひ受けておくべきだし、青柳さんも今までのそういうドビュッシー像を破壊するために、わざと悪人になっていてくださっているるところもある。
とにかく、楽しい本ではある。私はこういう本を敢えて出版してくださった青柳さんに感謝したい。ただ人によっては好悪の情でこの本が気に入らない人もいるであろうことをお断りしておく。
さてこの本についてのみ書くとことわったにもかかわらず、楽譜や演奏は、いまだにほとんどステロタイプのドビュッシーばかり。研究者だけが新しく出版された楽譜を買ったり研究したりすればいいというものではないはず。たとえ、ドビュッシーを甘く切ない作曲家だと思いたいにしても、それと逆の部分を知ることは、たぶん回り道や迷い道にはならない、と思う。




ドビュッシー 管弦楽曲 (BBC・ミュージック・ガイド・シリーズ (20))
販売元: 東芝EMI音楽出版

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ドビュッシー書簡集1884‐1918
販売元: 音楽之友社

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ドミソで作れる メロディー200集 (自由現代) (リアル・マスター・シリーズ)
販売元: 自由現代社

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絶対わかる!コード理論 ドミナント・コードのすべて―合い言葉は“ソシレファからドミソへ”
販売元: リットーミュージック

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ドミンゴの世界
販売元: 音楽之友社

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長年探し求めていた本です。
全盛期のドミンゴの事がよくわかり、少し枯れた現在がより素敵に思えます。 歌声は今の方が好きかも・・・
ドミンゴファンでまだお持ちでない方にとってもおすすめ!です♪


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