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和書 492240 (309)



フレージングとアーティキュレーション―生きた演奏のための基礎文法
販売元: 音楽之友社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

フレージングとアーテュキレーション/ヘルマン・ケラー

フレージングとアーテュキレーションについて、さらに考えてみたいと思い手に取った一冊。
そもそも、この2つの概念はあまり明確に区別されていない。
本書によれば、フレージングとは「意味の区分と同様なもの」であり、アーテュキレーションとは「諸音を結合、分離すること」「旋律の一つの機能」であるという。
第1部では、言葉(詩)と音楽を比較しながら、それぞれの特徴を明らかにしている。
著者は「音楽は常に詩行という高次の秩序に従っている」と考えており、詩と音楽の比較の話はかなり興味深い。
音楽は、言葉のそれと等価値の句読法を持っていない。言葉には、明確に、句読点が存在するが、音楽には「、」や「。」や「疑問符」は存在しない。
つまり、それを演奏家は自ら明らかにしていかなければならないのだが、そのための方法論の一つが提示されている。
第2部では、個々の作曲家に関する考察がなされている。
特に、モーツァルトとベートーヴェンの対比は、第1部の後に読むとそれぞれの特徴が明らかになっておもしろい。

当然のことだが、フレージングとアーテュキレーションには、絶対的な規則は存在しない。
しかし1ついえることは、これらによって音楽の性格が全く変わってしまう、ということだ。
当たり前のことだが、もう1度じっくり考える価値のある問題だと思う。




フーガ (文庫クセジュ 674)
販売元: 白水社

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 音楽関係の理論書は少ない。特に最近では教科書レベルのものしかない場合が多い(良い本は多いのだが、多くは絶版になっている)。フーガについても同様である。

 この本は、そんな中で、貴重な理論書である。基本的な対位法の話から始まり、バッハ、さらにそれ以後の発展、現代でもそれが続いていることまでわかりやすく、それでも本格的に書かれている。日本の文庫・新書でこういう本がないのは本当に残念だ。文句なし。

 音楽を研究する人や愛好家から、フーガ(遁走曲)を小説の題名でしか知らない人や、なんだかわからないけど旋律が追いかけっこするやつ?というぐらいのレベルの人まで(そういう人には難しいが)ぜひ読んで欲しい本。




舞台裏からみたクラシック―音楽の創造とプロデューサー
販売元: 朔北社

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舞台裏の神々―指揮者と楽員の楽屋話
販売元: 音楽之友社

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音楽家の逸話集。著者はウイーン国立歌劇場・ウイーンフィルハーモニーで仕事をしていた元チェリストなので、ウイーンフィル関連の指揮者等が主として俎上に上がる。ベームに対する辛辣な見方、カラヤンに対する比較的好意的な見方など、対象によって多少感情の色づけが異なるが、おおむね淡々と、舞台裏の喜劇が語られる。原文がたいへん難しいらしく、翻訳には難渋したらしいが、ごく一部を除いては読みやすい。なお、こういう裏話は、当の本人のイメージとかけ離れているほど面白いので、それが誰かわからなければ、本書の面白さは激減する。したがって、クラシック音楽に長年親しんでいる人だけにお勧めである。

ただし、他人の失敗を笑うことは本来あまり上品なこととはいえないので、「指揮台の神々」を読まずに本書だけを読んで楽しんでいる自分には、忸怩たる思いがある。確かに楽しかった。しかし、ものには順序というものがあるかもしれない。




ブラス&ストリングス・アレンジ自由自在―知っていると知らないでいるとでは大違い
販売元: リットーミュージック

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ストリングスやブラスに関してはアレンジの知識がほとんど無かったのですが、
これを読むだけでかなり様々な活用法を学ぶことが出来ました。
アレンジの幅を広げたい方にかなりおすすめです。




ブラームス
販売元: 春秋社

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ブラームスに関する研究書の少ない中で、本書はブラームスの人物像と作品についての集大成をなした記念碑的著作であることは間違いない。ブラームスの伝記に関して、ブラームスと同時代のものから20世紀中葉における研究成果を纏めた数点を手にすることが出来るが、それらの各部分からの引用と分析、そしてそれらへの批判的な論点を基本に据えたことにより、本書の意義は燦然たるとも比喩できるほどに素晴らしいものがある。あくまで、評伝であるがゆえ、良くも悪くも研究書に見られる偏向性を含んでおらず、誇張や偏見を含まないブラームス像がそこに存在していた。とりわけ、ブラームス自身が重視していた室内楽の作曲が、その他の幅広い音世界の展開へと向かうという過程を重視し、その緻密な分析によって、ブラームスの作曲論に新しい光を当てたことは注目に値する。長い間における著者の音楽評論を総括する上でも、また著者の記した過去における様々な論考を集成する上でも、全きブラームス論が刊行され、将来に向けてのブラームス研究への道標が築かれたということは重要な意味を持つのであろう。それも世界的なブラームス論が、翻訳本としてではなく、日本から生み出されたということに驚きつつ、賞賛すべきことである。本書を知らずして、ブラームスを知るには至らない。




ブラームス (マンガ音楽家ストーリー (7))
販売元: ドレミ楽譜出版社

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私はクラシックでは、ブラームスが一番好きである。まず、当たり外れが少ない。極めて高いレベルの曲しか、ブラームス自身が残さなかったのが一番の理由であろう。子供が小学校の図書館で読んだと言われ、私も読みたくなり購入した。ブラームスの様々な人との交わりが赤裸々に書かれており、本当かな?と首をかしげるところもあるが、まあまあブラームスを知る上で一度読んでみても損はないかな?!





ブラームス―古典への回帰、その光と翳
販売元: 芸術現代社

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ブラームス回想録集〈1〉ヨハネス・ブラームスの思い出 (ブラームス回想録集 (1))
販売元: 音楽之友社

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音楽の世界にそびえる偉大なドイツ音楽の高峰のひとつであるブラームスについては様々な形で、その人と音楽についての証言や資料が残されている。
その中に私達は偉大な人物の肉声を聞くことができるのであるが、バッハやモーツァルトの時代と違って、110年くらい前までは生きていたブラームスの場合、その肉声もかなり生々しい。その分だけ音楽ファン(特にブラームスファン)にとっては極めつけとも言えるのが本書。
ワーグナーに対する複雑な想い、クララ・シューマンとの関係などなど、所謂世に流布している通説とは若干違った印象で迫ってくる。
もちろんそれもそのはず、人間の想いとは複雑なものなのだということ、そして大作曲家もひとりの人間だということを改めて感じ、感慨ひとしおな気分になる。
読めば必ずブラームスに会える。本当でした。




ブラームス回想録集〈2〉ブラームスは語る (ブラームス回想録集 (2))
販売元: 音楽之友社

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