戻る

前ページ         

和書 492240 (372)



「草枕」変奏曲―夏目漱石とグレン・グールド
販売元: 朔北社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






#虹色の音詞 酒井康対談
販売元: シンコーミュージック

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

HR/HM専門誌「BURRN!」の元編集長・酒井 康氏の対談集。昔、雑誌にコラムとして連載されていたものを単行本としてまとめた物。HR/HMが好きな芸能人やスポーツ選手、業界人など様々な人との対談が収録されている。中には志村けんや西城秀樹も(!)。非常に興味深いが、なにぶん雑誌のコラムとして連載されていたものなので一回分がやや短いので物足りない気分になることも。悪くはない。




「超」音楽伝説 カラヤンの謎 (C・BOOKS)
販売元: 本の森出版センター

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






「辺境」の音―ストラヴィンスキーと武満徹 (音楽選書)
販売元: 音楽之友社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






「音」のフィールドワーク
販売元: 東京書籍

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






“音楽”という謎
販売元: 春秋社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ここ数年、海外の現代作曲家の講演を聞く機会があったが、共通して「何故作曲するのかは問わないこと」という言葉に出会った。この問いこそが作曲行為の中心課題だろうと考える書評子が奇異に感じたのは言うまでもない。
 日本の現代作曲家の1人である著者はこう述べる――《作曲するときの私は、単に、感覚に頼って、直観的に「これが好い」と納得できる音の連なりを探し続ける……そのようにして作った曲が何であるのかについても、よく分からない》。あえて積極的な理由らしきものを探せば、《音楽は人の生の内で解かれることを待っている謎》《私は……自らが真剣に解きたいという欲望を惹き起こす謎としての曲を製作することに専念している》。この言葉が、本書の題名の意図するところである。
 本書は「音楽とは何か」という昔からの問い、芸術音楽の役割や社会との関わり、特に現代の作曲事情に対して、様々な文献を引用しながら自説を展開する。小著でありながらそのカバーする領域は広く、結果的に各論紹介に留まっている。これは、雑紙『春秋』への連載をまとめたという成立事情によるものだが、逆にこの広大な領域を俯瞰し、足を踏み出すきっかけを与えてくれる。
 ただ、各論の結論づけについては首をひねる点も目に付く。前衛作曲家をはじめとする実験的な音楽が社会から切り離される状況については、《単に、音楽と社会との関わり方の変化を意味しているにすぎない》などと、現代音楽のこれまでの流れを擁護しようという立場が透けて見える。
 《音楽が神や聖霊から人間に与えられたのだという神話はもはや信じられない》と述べながら、《美しきものは、存在を超越した存在であり……宗教は、諸芸術を神性に尽くすものとして動員するのである》という哲学者の言葉を引用せざるを得ない。《現代における「美」の意識は……価値の源泉を欠いている……「美」が価値であることの根拠は不明》との表現は、著者が行き詰まりを吐露しているようにしか感じられない。
 筆者は最後に《相対主義は、おそらく、今日の多文化複合的社会が向かうべき必然的な方向性であって、単一の価値観によって統合された全体主義的社会へと後退する理由はどこにもない》と宣言することで、自らの精神的安定を図っている。書評子は、むしろ音楽が、方向性を見失った現代の悪しき相対主義を、価値の源泉である「美」の力により、決して「全体主義的」にではなく、私たちに与えられている「絶対主義的」な価値感を再認識させてくれるよう心から望んでいる。音楽にはそれだけの力が備わっている。必要なのは、音楽に携わる者が、謙虚にその力に気付くかどうかである。




「音楽家」の誕生―中世から現代までの音楽の社会史
販売元: 洋泉社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ         

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ