ぞくぞく村のおばけシリーズ9作品目だ。
毎回、主役が違う。
今回の主役は、骸骨のガチャさん。
村いちばんのロマンチストだ。
ガチャさんが昔詩を渡しことのあるという、ゾンビのビショビショが出てくる。
ガチャさんを追い回す、ストーカーである。
ところが偶然、最初に見たものを一目ぼれしてしまうという薬を飲んだガチャさん。
さて、何に一目ぼれしたのか・・・?
おじいさんおばけがなくした、結婚指輪を探します。
ところが実は、縁日で買った300円のダイヤの指輪だったのです。
それでも大事な指輪。
魔女のオバタンに、どこにあるか占ってもらいます。
さあ、一体どこに?
ぞくぞく村のいろんなキャラクターたちが登場するのも楽しい。
毎回主人公が変わるが、
今回は透明人間のサムガリーさんが主役。
サムガリーと、ミイラのラムさん、魔女のオバタンの3人は、
宝地図を見て、
ダイアモンドの山を見つけた!
でも、山ほどあるダイヤをたくさん持ち出せなかった・・・。
表と裏表紙に、
ぞくぞく村の地図がついている。
また、一番最後に、
「ぞくぞく村だより」がついているので、お得。
ほんわかほのぼのする、ドタバタ劇だ。
一人一人ワケありで愉快なぞくぞく村の住民たちです。ビショビショさんのおかげで、六才のむすめもこのシリーズにぞっこん。物語を読みこなせる子にも、字を追うのが今ひとつ苦手という子にも、愉快な挿し絵(?)が豊富で、楽しめる一冊です。
ドラキュラがお見合いしにいった夜。
息子のニンニンは、「いい子でお留守番してるよ」と言ったにもかかわらず、ドラキュラが出かけると、ダッシュで自分の部屋にかけ戻った。
そして、ランチキパーティの招待状を書いたのであった。
グー・スー・ピーの3人だけを招待したはずだったのに、やってきたのは・・・?
ニンニンの予想以上にめっためったのランチキパーティも終わり、さあ、大変、お掃除しておかなくちゃ!
お見合いがうまく行かなかったドラキュラが、大人になったら”血”を一緒に飲もうと眠った振りをするニンニンに声をかけた。
でも既に、ニンニンは冷凍血液の”血”を飲んじゃったのに!
子どもを信じてるシングルの父親相手に、こっそり大人の世界に足を踏み入れてる子どもの戦いが、おもしろい。
やがて魔女オバタンのベタベタガム作り騒動に巻き込まれ、ドタバタのあと、ハッピーエンド。
ドタバタが楽しい、ぞくぞく村シリーズ。
赤ちゃんの血を吸いに、ベビーシッター役を買って出た吸血鬼も、いつのまにか子守に終われ・・・。
最後は、魔女のオバタンがいいベビーシッターになってくれ、ハッピーエンド!
大人を振り回す赤ちゃんたちが、楽しい。
しかし、やはり迷惑をかけた罪はつぐなわなければならない。
前半はピッチャンのいたずらぶりが愉快で、後半はピッチャンがどう謝るかのお話だ。
流れるようなリズムで、いたずらぶりが書いてあるのを読み聞かせるのは楽しい。