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和書 492412 (145)



ここだけの女の話 (新潮文庫 た 14-1)
販売元: 新潮社

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ここに地終わり海始まる (下) (講談社文庫 (み16-21)) (講談社文庫 (み16-21))
販売元: 講談社

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十八年間という時間が、志穗子に与えたものは、人を見抜く力や、諦観。諦めたもっとその先の領域。 病弱だから、奇跡から病巣が無くなり、助かったから、良い子で親をこれ以上苦しめないようにと、抑えず、自分を大切に、やりたい事もやらう! そんな意志が伝わります。 ダテコも気の良く回る優しい子です。 梶井もまた、調子良く振る舞うものの、いつもだらし無くなり、志穗子や由香、万里を巻き込みながら、本当に大切な事や、強いとは志穗子のような、毅然とした事が出来ると、教えられる事で、初めて自分と向き合うだしたみたいですね。 志穗子が主役のようで、本当は、志穗子の父親や由香の父親、または健世の父親の、ちょこっとずつかいま見えた、積み重ねられた人生への思考を書きたくて、宮本さんはこの ここに地終わり 海始める を書いたかな?なんて。 いつ、苦痛で、楽しくて。どんな時でも、終わりと始まりがあるんですね。




ここに地終わり海始まる〈上〉 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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18年間入院生活をしていた女性が社会に復帰して2人の男性をめぐる恋愛物語。
作者の狙いとおり、18年間入院していたことによって、
普通の人にはない、美徳を備えた純粋で直感力優れたキャラクターによって人を見抜く力を備えている点が、
単なるセックスまみれの恋愛話ではなく、人間の心をあぶりだすようでおもしろい。

また入り組んだ人間関係も物語をより一層おもしろくさせている。
意外な関係が、ラストの急展開を演出することになるなんて、思いもよらずおもしろかった。
また相手役である「梶井」を取り巻く人間関係や仕事における様々な問題も、おもしろさをアップさせている。





ここに地終わり海始まる〈下〉 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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上下巻読み終えて、すがすがしい気分になりました。
輝氏の作品の中では、青が散るや春の夢などの男性が主人公の
作品が多い中で、珍しい若い女性の物語です。

しかし、単なる青春恋愛ものに終始せず、まさに人生という
長い、大きな視点で物事をとらえた描写が素晴らしい作品です。

最後も、終わるのではなく、新たなドラマが始まるような結末で、

それもすがすがしく、読めました。

最近少しクドメの作品が多い中で、この作品は純粋に(輝氏の説明文
がないのに風景描写が浮かぶという)文学的な作品で、読んで損は
ない作品です!




ここより永遠に (ビーボーイノベルズ)
販売元: 青磁ビブロス

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こころ (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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いつまでも印象に残る書籍はほとんどないものですが、インテリ人間特有の苦悩感を実に微妙な距離感で描写した人が昔おりました。旧千円札の夏目漱石です。
大雑把なあらすじを述べると、鎌倉で先生の魅力に惹かれた主人公が、先生と出会いその自虐的な厭世ぶりに疑問を持つのが前半。後半は自殺した先生の遺書を主人公が読んでいるという設定です。特に後半部は先生がなぜ今のように厭世的になっていたのかが余すところ無く書かれています。大の友人だったKを連れ、寄宿を始めた先生はその家の娘さんにほれてしまう。しかし、友人Kも娘さんにほれているという。内心では焦りながらも頑張りたまえなどとかっこつけてしまうのだが、Kに先に奪われたらどうしようと思案し、先んじて娘さんに結婚を申し込むという話。その後、Kは遺書もなく自殺。先生は爾来、強い自責の念にかられ、今日まで生きてしまったということを吐露するお話し。
私などインテリなので(爆)この揺れ動く自意識の過剰がよくわかるんですよね。しかしながら心的な動きをそのまま綿密に描写してしまうのがこの作品の凄いところ。私小説の名に値するでしょう。感情の機敏を見事に作品と仕上げた漱石の偉さは「こころ」にも如実に現れています。登場人物が極端に少ない中で人間の内面性を無限に描きだした本作品が百年たった今でも残る理由もわかるというもの。まさに感情をあますところなく描いたという点で自然主義と呼称してもよいのではないか?




こころ (ポプラ社文庫―日本の名作文庫)
販売元: ポプラ社

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こころ (上) (講談社文庫)
販売元: 講談社

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こころ (下) (講談社文庫)
販売元: 講談社

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こころ (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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学生のときに「こころ」の一部が教科書に出ていた。
今思えば、なんてぶった切り方をしたんだ、文学に対して申し訳ないと思わないのか...と思う。

なぜならば、そのぶった切った「こころ」があまりにもつまらなく感じ、そしてなんと20年を経てようやく姜尚中さんの「悩む力」により再び読んでみようと言うことになったから、だ。

失った時間は、帰ってこない。
失ったと言う事実は、ねじ曲がらない。
「先生」の失ったことの大きさと、そしてそれ故に自身を自身で苦しめている現状とを思うと、言葉が出てこない。
きっとそれ以外の選択肢はなく、滅していくことばかりを思って来たのだろうと...。

自身に重い罰を与えることが、どれほど妻に影響するか...そう考えはしないのだろうか...と、平成の世の足下でそう思う。
今読み返して改めて判るのは「私」よりも「先生」の心の動きだ。
「私」の年頃には判らなかった何かが、確かにそこにあった。


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