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和書 492412 (199)



どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 まあ刊行された当時は、こういう感じのユーモアがはやっていたわけだが、今となっては古臭さが否めない。もっとも最近、森見登美彦なんかもこれのもっと悪どい感じの文章を書くから、若い作家は先祖返りしているのかもしれないね。




どくとるマンボウ航海記 (角川文庫)
販売元: 角川書店

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私は今から35年程前に本書を読んだ。当時の日本文学と言えば"深刻さ"が重んじられ、なかんずく私小説なる物が幅を利かせていた。そんな中、ユーモアと機知を武器にして文壇に風穴を開けたのが本書である。恐らく、文壇よりも一般読者の方に先に受け入れられていただろう。当時はまだ海外旅行が珍しい時代で、かつ調査漁船に乗る等という事は初体験であったにも関らず、全く物怖じせず船上の体験、色々な人々との交流を率直に語る著者に快哉を送ったものだ。

船員に新型ドイツ船の解説書の翻訳を頼まれて、面倒臭いのでボロ船に訳してしまった等の言葉のギャグは勿論、様々な体験、出会い等を変に屈折した目で見ないで、伸びやかな視点で素直に語っている点が素晴らしいのである。

後で聞けば著者は本書執筆中、十二指腸潰瘍で入院していた由。そうした環境だからこそ、逆に明るい書物を書いたとも言えるが、やはり著者の資質による所が大きいと思う。「どくとるマンボウ」シリーズはこの後も続くが、本書はその初頭を飾ると共に、日本文学界に新風を吹き込んだ快著。




どくとるマンボウ航海記 (講談社英語文庫)
販売元: 講談社

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どくとるマンボウ航海記―Doctor Manbo at sea (Kodansha English library)
販売元: 講談社インターナショナル

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どくとるマンボウ追想記 (中公文庫 A 4-8)
販売元: 中央公論新社

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作者の幼少期の体験を飾り気のない文体で綴った自伝。作者の特に初期作品においては、幼少期の記憶がモチーフとなったものが多いので、これらを読み解く鍵にもなるし、父茂吉の話も随所に出てくる。上品なユーモアを交えながらのノスタルジックな語りは絶品で、特に若い読者に薦めたい。本書続編「青春記」も名著なので必読。




どくとるマンボウ途中下車 (中公文庫 A 4-2)
販売元: 中央公論新社

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文庫初版は昭和48年とある。「どくとるマンボウ航海記」の後に書かれたと思われる旅の話を中心としたエッセイ。旅以外に過去の記憶の遡航や航海記出版後のドタバタ(ドイツ土産ガスピストル没収)、また海外の雑学的小話などもある。もっとも興味をひいたのは足の採寸から始まるヒマラヤ登山の話。著者はのらくらぐうたらした風に自分を書くが、この旅は結構ハード。ペンネームのいきさつ、海猫の島、沖縄のユタ体験、など、エピソード多数。




どくとるマンボウ途中下車 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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ご存知「どくとるマンボウ」シリーズ中のエッセイ。元々本シリーズは「楡家の人々」などの純文学を書く傍らに、作者自身の気分をリフレッシュするために構想されているので、「途中下車」と言う題名は言い得て妙である。

北氏は自称"ぐうたら"であるが、イザとなるとヒマヤラに登山したりする(この経験は「白きたおやかな峰」に活かされている)。その変幻自在ぶりが楽しいが、旅の過程で「途中下車」して色々な街を訪ねるのが好きだと言う。同じ料金で様々な場所を見られるのが"得"だと考えているのだ。如何にも北氏らしい発想である。そんな北氏の虚実入り混じった愉快な話を聞くことが出来る楽しいエッセイ。北氏には連絡時刻など気にしないで、どんどん「途中下車」して更に面白いエピソードを増やして欲しい。




どくとるマンボウ青春記 (中公文庫 A 4)
販売元: 中央公論新社

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著者の北杜夫さんは、あの齋藤茂吉の息子さんで、齋藤茂太さんの弟。
正直最初の20ページは退屈である。しかし、徐々に引き込まれる。著者は医者で頭がいいんだけど、正真正銘バカです(笑)もう、やってることがめちゃくちゃ。教師ぶん殴るし。ゲラゲラ笑いました(ただし、野郎にしかわからないかもしれない)。最後の方は読み終わるのが寂しくなっちゃったぐらい。
でも、北さんはやはりただのバカではない。全然勉強していないのにもかかわらずちゃんと東北大の医学部を卒業している。バカはやっていても、ピントはずれていないんだろうなぁ。
結末は、父である齋藤茂吉の死。そしてその時、北さんは最初の長編『幽霊』の原稿をカバンの中に入れていた。それは、青春の終わりを意味している。しみじみとしました。
戦後間もない頃の空気を感じられる良書。教科書に出て来た齋藤茂吉が詩を創作している様子も描かれており興味深い。




どくとるマンボウ青春記 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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どくとるマンボウの大きな魅力の一つに「文章の品格」があると思う。自らを最も低くする者がもっとも高くあげられる,という真実(と思いたい!)を飄々と体現している,こういう文章にお目にかかる機会は本当に少なくなってしまった。勿論本書はこのようなつまらない評言を越えて飛翔する面白さ,旧制高校的愚かしき情熱に満ちみちており,まんぼうシリーズ中の白眉(?)となっている。特に寮生活での不衛生かついい加減な挿話は再読するたびに読者を幸せにしてくれるであろう。いまどきの若いものはこういう本は読まんのかなあ?




どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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若者必読ですね。現在の若者は不幸であると感じることができる書です。それはあなた達が悪いのでは決してありません。社会を含めてこの時代と現代はまったく違うからです。でもその違いを確認しつつ、精神的に豊かな青春時代を知ることができるのです。
本書の冒頭に「もうじき四十になる」作者の珍しく沈んだ書き出しがありますが、私もほぼ同じ年齢になります。そんな時の作者が書いた旧制高校〜医学部での生活。そこには破天荒な学友と先生。熱き思いがあふれています。そんな熱い青春時代に触れてみることは、きっとあなたの人生を豊かにすること間違いありません。



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