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和書 492412 (243)



ぼくらの最終戦争(ハルマゲドン)―貧乏は正しい! (小学館文庫)
販売元: 小学館

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 当時、浪人生向けのイメージが強いヤングサンデーで連載されていた。ヤングサンデーは軽薄路線のスピリッツと比べれば明らかなように、抑圧された暗い情念にあふれていた(今もか?)。そういう読者に向けて人生論をぶっていた橋本治にとんでもない事件が起こった。まさにオウム真理教事件がそれである。
橋本は自分の読者の一部がオウム信者と近いことを知っていた。オウム信者にもなりうるような自分の読者達を宗教の手から救い出すべく書かれたのが「ぼくらの最終戦争」である。
 すでにオウム事件から10年以上の月日が経っている、この本の不思議な切迫感は読み取れないかもしれないが、観念の罠に陥りがちな人ならいまだその価値は薄れないはず。




ぼくらの未来計画―貧乏は正しい! (小学館文庫)
販売元: 小学館

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ぼくらの気持 (講談社文庫 く 2-2)
販売元: 講談社

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栗本薫の江戸川乱歩賞受賞作「ぼくらの時代」に続く話。もちろん栗本薫君が活躍(?)するのみでなく、彼の所属したバンド「ポーの一族」のメンバーや山科警部(出世していた)など、どこからどこまで続編の香りがして、それだけで楽しめはするのですが、前作と異なるのはメンバーがすでに「三位一体」にはなれないというところでしょう。
体裁はもちろん推理小説になっていますが、読後感は単純に推理小説の爽快感よりも、「三位一体」に戻れなくなった、すなわち青春と訣別せざるをえなくなった若者の悲哀感が漂う作品です。




ぼくらの資本論―貧乏は正しい! (小学館文庫)
販売元: 小学館

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この人の本を読むと、プロの仕事師の業はこういうものかと、いつも感心させられる。文庫本の場合は数百円、単行本で千数百円〜数千円だが、支払った金額以上の中身が必ずあるのが橋本師の本だ。
話題は相続税から始まる。相続税・・・悪く言われることが多いが、この税金のそもそもの思想は、親子だからって何の努力もせずにいい目にあうのはだめよ、というところにあるという。相続すべき遺産を残した親は相応の努力をしたはずで、その子供だからって棚ぼたで何の努力もせずに親の努力の成果を手に入れようなんてのはフェアじゃないっていう思想。もちろん、親子関係ではあるのだから、他人が手に入れるよりはお安くしときまっせ!となっている。
そして、財産とは何かと来る(実際の叙述はこういう順番ではないが)。財産とは、それを抵当(カタ)に借金ができるものだ、との定義。たとえば、30年の住宅ローンを組んで我が家をもつ。賃貸で月々十数万円払うのなら、同じくらいの金額を(ローンとして)払って将来自分の財産になる持ち家の方がお得ですよ、と銀行は言う。しかし、本当にお得なのか?自分の財産になるとはどういう意味なのか?と言葉の本来の意味でラジカル(根源的)に考えるを進めるのが橋本流。時は大化改新〜平安時代〜鎌倉、室町〜江戸と古くへ遡り、土地や家を所有することに日本人は殆どこだわって来なかった、不動産の所有という概念は明治以来だったか、戦後以来だったかの数十年〜百年くらいのことという。
たとえば、30年ローンで我が家を所有する。いろいろ担保にとられて成立した30年ローン。それをコツコツ返済していって、返済度合いが大きくなるにつれて家はその分だけ自分のものになっていく(=自分の財産になっていく)。そして財産ができるということはどういうことかというと、その財産を抵当にさらなる借金をできる、ということ。
しかし、橋本師曰く、個人事業主ならば事業拡大のために資本=財産=借金が必要になるが、月々決まったサラリーをもらうサラリーマンにとってさらなる借金が必要なのだろうか?答えは断然否だと僕は思う。
変わり者の橋本先生。地道に自分の頭で考える人のまわりを、浮かれた「時代」は一回り経巡って、変わり者が至極まともに逆転する。そういう地道さの強さをこの本でまた感じてしまった。





ぼちぼちいこか
販売元: 偕成社

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心の病で苦しむ私に紹介してくれた方がいて購入。
サイズは二種類あります。

これは小さいサイズ。
大人にはピッタリなサイズ?かと。

関西弁でカバ君のことを書いています。
何をしたらいいか分からなくなったらカバ君。
さいごはぼちぼちいこか〜って…

それがリラックスさせてくれます。
こんな素敵な絵本と出会えてよかった。

子どもへの読み聞かせにもオススメします。
なんだか温かく優しい気持ちになれる一冊ですよ!




ぼちぼち草子 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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最初は短編集のような構成でいながら、段々と謎が謎を読んできます。
途中江戸時代にいるのを忘れるほど、どっぷりワールドに浸れます。

主人公はいい加減さも持つけど、人として大事な部分はきちんと持っていて、
その人から見る様々な登場人物が、よくも悪くも巧みに描かれています。
私は特殊技能を持つ二人の子供が気に入りました。

宮部さんの本を読んでいると、はっとする程印象的な言葉に必ずぶち当たります。
えぐい程きめ細かい心理考察と、でも、最後に人間への温かさを忘れない眼差しが、
著者の本を読みたくなる所以ですね。

他の時代物ともリンクする人物の登場にニヤリとしました。
お勧めです!




ぼんくら〈下〉 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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最後の最後に、死んでると思わせていた人が、生きていた。
幽霊として、現れた。

あっけないけど、世界ってそうやってまわっている。
知らなくていいこと。知っていても知らぬふりすること。
そういう気持ちにさせられました。
アッパレ!




ぼんち (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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昭和初期。
花街遊びが生活の一部になっている大阪船場の老舗足袋問屋の放蕩旦那が,妻を娶らず5人の妾の面倒を見る。簡単に言えば,そんな話。

めちゃくちゃに遊んでも,きっちりと商売で儲け,人生の帳尻をあわせるのが,「ぼんぼん」ではなく「ぼんち」。

しっかり儲けて,めちゃくちゃに散在しちゃいます。
主人公のぼんちの遊びっぷりと,5人の妾たちへのきっちりとした面倒の見方が印象的です。
ラスト間際の大阪大空襲。 戦火を生き延びるぼんちと妾たちの生き様が,それまでの過程を思い起こさせ,感慨深いものがありました。




ぼんぼん (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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