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和書 492412 (297)



愛の旋律 (クリスティー文庫)
販売元: 早川書房

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

幼い頃、奇妙な音を発するピアノを「獣」として恐れ(この「獣」に対する言い知れぬ恐怖が、全編を通じたキーワードでもある)、自他共に認める音楽嫌いのまま成長した主人公ヴァーノンは、青年となったある日、従妹のジョーの身代わりに、無理矢理、行かされたオーケストラコンサートで、突如、音楽の持つ素晴らしい可能性に目覚め、作曲の勉強を始めることになる。

そんな中、ヴァーノンは、見違えるほど美しく成長した幼馴染のネルと再会し、彼女との結婚に向けて突っ走るのだったが、貧乏の惨めさを味わってきたネルは、ヴァーノンに対する愛情と、誠実な金持ちの男との結婚話の間で激しく揺れる。一方、ヴァーノンも、あるパーティでオペラ歌手ジェーンに出会い、次第に彼女の危険な魅力にも惹かれていくのだった…。

この作品は、真実の音楽と愛を求めながら、自らに因をなす数奇な運命に、二人の女性を巻き込みながら翻弄されていく天才音楽家ヴァーノンの一生と、二人の女性それぞれの女の愛の在り方を描いた、意欲的な問題作だ。

おそらく、アガサの全長編小説の中でも最も規模が大きいはずであり、旧文庫版より活字が一回り以上大きくなったことによる100ページ以上のボリューム増も手伝い、643ページにも及ぶ大長編となっている。しかし、アガサ特有の軽いタッチの筆運びと、スピーディな場面転換を軸に、ヴァーノン、ジョー、セバスチャンの幼馴染三人同士の変わることのない友情や、生き方に対する価値観の相違によるジョーとセバスチャンの間のかみ合わない愛のエピソードもちりばめながら、後半の波乱の展開からミステリ顔負けのアッと驚くどんでん返しの壮絶な結末まで、長さ、退屈を感じさせることもなく、グイグイと読者を引っ張っていく。

アガサを偉大なミステリ作家としてのみ片付けるのは、もったいない。そう感じさせる好著である。




愛の立待岬―京都・函館殺人事件 (講談社ノベルス)
販売元: 講談社

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愛の立待岬 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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愛の探偵たち (クリスティ文庫)
販売元: 早川書房

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愛の罪 恋の罰 (ビーボーイノベルズ)
販売元: リブレ出版

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短編集で構成された、こういった形のものは初めて読んだのですが、面白かったです。
でも、その短編ストーリーをそれぞれ一冊の本でじっくりと読みたいと思いました。キャラクターや設定など好きなのですが、読み進めていく上でちょっと物足りないような気がします。




愛の伝説・釧路湿原 (カッパ・ノベルス)
販売元: 光文社

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愛の伝説・釧路湿原 (光文社文庫)
販売元: 光文社

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北海道の釧路湿原にタンチョウの世話のボランティアにやってきた謎の女性。係員は拒否したけど、多額の寄付金とか強烈な意気込みで、なんとかボランティアにありついた。
こういう冒頭部は全然かまいません・・・、というより、このような謎の女性ってのが初めにクロスアップされてるのは、後の伏線として効果的ですし。ただ、この部分がめちゃくちゃ長いのです。やたら世話するシーンを書かれていて100ページをゆうに超えてしまってる有様。ようやく後半から全貌が明かされていくけど、なんだか冴えない事件だし・・・・。これも愛の形といいたいのは分かるけど、もっとテキパキして欲しい。




愛の中のひとり (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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舞台はサガンにはめずらしく19世紀。美しく聡明な貴族の女性フローラと、労働階級で美貌の詩人ジルダスの恋。
階級差を乗り越えた二人の愛は人々の羨望とやっかみの的。その地方のベスト・カップルなのです。
ここにとんでもなく魅力的な女中マルトが現れたため起こる悲劇を、
フローラに片思いし続けた、ある男性の回想録の形で綴ります。

私は勝手に映画のキャスティングを考えながら読みました。
黒髪のジルダスは今ならオーランド・ブルームで決まりでしょう。
野性的なマルトは、ぺネロペ・クルスかアンジェリーナ・ジョリーにお願いしたい。
フローラは・・・うーんパッと思いつかない。作品中でフローラは「魅力そのもの」として語られますが、
なぜかマルトのほうが生き生きと実像が浮かびますねえ。
黒髪と猫のような瞳の、エキゾチックな美貌。
無口で料理のうまい優秀な女中。だが性的には放縦きわまりなく、
誰とでも寝るくせに、誰のものにもならず、男たちを苦しめる・・。
マルトは、単なる尻軽なのか?それとも思想犯だったのか?
彼女の魅力がこの作品の読みどころだと思います。いそうでいないキャラクターです。




愛の年代記 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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小学生の時に古本屋でこの本を見つけてから四半世紀。未だに繰り返し読んでいる本です。
トルコの海賊と貴婦人の秘められた恋の「エメラルド色の海」、
これは今まで読んだ小説の中でも一番美しいロマンスです。
本来出会うはずのない海賊と貴婦人がほんの偶然のような出来事でめぐり合い
一瞬のような出合いの相手をお互いに想い合う・・・たった一度の出合いだけで
二度と会えないことがわかっているのに思い続ける恋。
こんなに切なくとも静かで燃える恋はあるでしょうか・・・。

もう読んでいるだけでその場の情景がまざまざと目に浮ぶ本です。
中世からルネサンス時代のイタリア。
宝石箱のようなヴェネティア、ジュリオが踊りまわった舞踏会の夜、
ジュリアが覗いた窓の外、ジョヴァンナが読書した木陰、
政治的背景や社会も絡めて絡み合う男女の恋。
男の歴史と社会の中で精一杯恋に生きた女の物語です。




愛のひだりがわ (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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とても読みやすく大好きな作品です。言ってしまうと単純な作品なのかな?って思ってしまいますが私にはちょうどよいです。最後の主人公の言い放つ長いセリフは筒井作品らしさが出ています。
そして、最後の一文からうかがえる主人公の成長に寂しさとうれしさが混じりいった気持ちになり何とも言えなくなりました。

とてもオススメです。


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