戻る

前ページ   次ページ

和書 492412 (331)



赤人の諦観 (集英社文庫)
販売元: 集英社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

"怨霊史観"の提唱者として名高い梅原氏が「隠された十字架」、「水底の歌」の後を受け、万葉集研究の集大成として人麻呂の生涯と万葉集そのものの謎に迫ったもの。題名通り、赤人を考察する事によって上記の謎に挑んでいる点が本書の特徴。梅原氏の説は必ずしも論理的ではないのだが、自説に賭ける情熱が読む者を魅了する。

まず赤人が叙景詩人であると言う定説を疑う。対象の裏に潜む"霊"を歌っていると言うのだ。早速、本領発揮である。続いて赤人の歌の吟味に入る。有名な"真間の手児名"の歌を筆頭にして赤人の歌の多層性(言葉の裏にある過去の事象の永遠性)を指摘する。更に伊予を読んだ歌を分析し、聖徳太子に纏わる霊性を指摘する。しかし、額田王の有名な
   「熱田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな」
の歌を斉明天皇の哀傷の歌と解するのは流石に強引過ぎよう。"初めに結論(霊が全ての源)ありき"の著者の悪癖。そこまで言わずとも、赤人が自己を語らぬ韜晦的作風だった事が窺える。そして赤人の観念性の証左として次の代表作を挙げている。
   「田子の浦ゆうち出でて見れば真白にそ不尽の高嶺に雪は降りける」
私は「不尽の高嶺」は「高位を極めた藤原氏」の暗喩と解する。この方が赤人の御用詩人ぶりを顕示し、人麻呂との対照も鮮明だ。続いて長屋王とそのサロンの考察に入るが、この時点で既に、「赤人=藤原氏の御用詩人=鎮魂役」、「人麻呂=藤原氏に討たれた悲劇の大歌人=鎮魂されるべき存在」、「万葉集=鎮魂歌集」という構図が浮き彫りにされる。最後に明石、印南野などの人麻呂ゆかりの地が、著者の想像力で赤人の歌と関連付けられる。

観照の詩人赤人を介して、人麻呂の悲劇を別角度から考察した意欲作。




赤眼評論 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

何故か家にあり、本棚から発見された本。
昭和の匂いがぷんぷんする内容。
有名な筆者独特の文体も含めて、懐かしく楽しんだ。一話4Pくらいのエッセイの集合体。




明るい旅情 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 1997年に出た単行本の文庫化。
 世界、日本各地への旅行記をまとめたもの。ハワイイ、イギリス、イスタンブール、与那国等々。
 著者の旅行記は、目に映る世界を叙情的に語っていくというもの。淡々とした雰囲気で、それはそれで味わいがあるのだが、どこか物足りないようにも思う。著者自身の内面が語られず、また旅をして感じたこと、考えたことが表面にはあらわれてこないためである。
 旅行記作家としては、あまり向かない人なのではないだろうか。




赤んぼう少女―楳図かずお作品集 (角川ホラー文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 初めてこの作品を読んだのは、小学生の時でしたが、恐くて夜も眠れない程でした。当時は絵の怖さばかりに目がいってしまい、内容を疎かにしていました。そして、今読み返してみると…タマミちゃん、とてもかわいそうです。特に口紅を塗ってみて、鑑を見ながら、似合わない、かわいくない自分に対して涙ぐんでる所なんかは、こちらも泣きそうでした。外見がみにくく、世間からはじかれ、その結果精神が歪んで行く、という肯定は、現代社会においても山のようにある事です。最後に、バチがあたるという事で死んでしまいます。作者はこの作品を通じ、他人にはやさしくしなくちゃだめだよ、いじわるすると、こうなるよ、という事を言いたかったのでしょう。しかし、漫画的要素(キバがある、手が醜い、成長がとまる)が無ければ、こういう事実は、日常十分にありうることだな、と思いました。




アガサ 愛の失踪事件 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






アガサ=クリスティ短編傑作集〈1〉猟人荘の怪事件ほか (講談社青い鳥文庫)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






アガサ=クリスティ短編傑作集〈2〉メンヘルラー王の怨霊ほか (講談社青い鳥文庫)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






アガサ=クリスティ短編傑作集〈3〉マースドン荘の悲劇ほか (講談社青い鳥文庫)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






アガサ・クリスティ短編集―Agatha Christie’s best stories 【講談社英語文庫】
販売元: 講談社インターナショナル

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






アガサ・クリスティー自伝〈上〉 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
販売元: 早川書房

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ