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和書 492412 (392)



赤穂浪士〈下巻〉 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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物語は、周知の結末に向けて徐々に流れを速め、クライマックスの討ち入りに向けて滔々と流れていきます。

その流れを導いていた内蔵助はほぼ流されることなく屹立し続けますが(あと天真爛漫な堀部安兵衛など)、肉親のしがらみや恋心に心ならずも囚われ、討ち入りから漏れてしまう浪士たち、巨大な流れに自らの心を見失い虚無に生きる架空の人々の姿は、「英雄」となった人たちの雄雄しさとは異なる哀切となって物語に深い陰翳を与えます。

また、吉良側について、褒賞も名誉も無い戦いに命を捨てる上杉側の武士たちの覚悟と哀しさ。
大石も含め、歴史群像の一人一人が、我々に身近な「人間」として語りかけてくるようです。

それにしても、討ち入りの場面、最大漏らさぬ、それでいて読む者を圧倒する描写、そしてラスト、堀田隼人の運命・・・見事の一言です。




赤穂義士 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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赤穂飛脚 (旺文社文庫)
販売元: 旺文社

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赤穂浪士〈上〉 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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「忠臣蔵」のイメージは、映画や舞台で日本人に張りついてしまっている。ところが、この本は違う。現代人と同じ心を持つ人間がたくさん出てくる。まず、現代お得意の「いじめ」を吉良公月介がとっても意地悪な方法で行う。対して浅野匠之守は、まだ20代で我慢が効かない。とうとう「切れて」しまい、松の廊下で短刀で吉良を切りつける。しっかりした人間なら、吉良を暗殺したり、逆に大勢の面前で恥をかかすこともできたはず。大石蔵之助は、昼行灯と呼ばれる落ち着いた男。彼は思う。「私が殿に付いていたなら・・」大石はわざと「降伏・開城」をいい、本当に忠誠心のある者のみを選び出す。さらに、京都で豪遊し、吉良の密偵の目をかくす。吉良の実の息子は越後の上杉家の後継ぎであり、この家老は千坂兵庫。千坂と大石の心理戦は互角だった。ところが、上杉家を守ろうとする千坂と、父を守ろうとする上杉が対立し、千坂は国へ戻されてしまう。ここに勝負はあった。12月13日の討ち入りで、浪士それぞれの家族との別れが、かっこよく、切ない。あえて豪華絢爛、忠義より金の時代に、流れに逆らって立つ大きい岩となった浪士の姿がビビッドに描かれている。また、上杉の付け人の奮戦ぶりも美しい。吉良家の家臣は、逃げ出したのに。




赤穂浪士〈下〉 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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心理戦の得意な大石蔵之助、同じく得意な敵の千坂兵庫、忠義のために若い命をかける大石主税、戦い、死ぬことを武士の本懐と楽しむ堀部安部衛、主君でない、(主君の父)吉良を守り命をかける上杉家の付き人。彼らが集団ではなく、個々の感情をもった人間として描かれている。




赤穂浪士 (上巻) (時代小説文庫 (21))
販売元: 富士見書房

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赤穂浪士〈上〉 (徳間文庫)
販売元: 徳間書店

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赤穂浪士〈下〉 (徳間文庫)
販売元: 徳間書店

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赤穂浪士伝〈上〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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赤穂浪士伝〈下〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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