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和書 499784 (87)



ジャンヌ・ダルクと蓮如 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 高校レベルの日本史、世界史のいい復習になったような感じがする。宗教の社会的意義、みたいなものを大して深いところまで考えた経験のない私にとっては、それなりにわかりやすく、面白い内容でした。

 もちろん筆者は本願寺のお坊さんでありますので、その辺はさっ引いて読む必要があるでしょう。随所にあふれる蓮如上人へのあふれる思いは半額くらいで。とりあえず近いうちに五木寛之の方もよんで、バランスをとりたいところです。バランスがとれるのか分かりませんが。

 致命傷は、特に二人を並べて記述していく必然性が最後までそれほど見あたらないというところでしょうか。餃子もお好み焼きも上手に作れる人が、思いあまってお好み焼きに餃子乗せて出してしまった感じです。別々に食べるのにー。




宣教師ニコライと明治日本 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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東京御茶ノ水のニコライ堂を訪ねる前提として本書を読んでみて、期待は裏切られなかった。骨子となっているのは、サンクト・ペテルブルグの国立中央歴史古文書館に保管されていた、ニコライ自身の40年間に渡る日記であり(著者がそれを79年に発見したのはなんという僥倖だろう)、その重要な部分が、ドストエフスキー研究者にふさわしい良質な日本語で紹介されているのだから嬉しい。
明治後期に日本人の正教会信者数は、カトリックに次いでプロテスタントを凌いでいたという貴重な事実を本書から知ることができたが、その理由の一端もまた興味深い。戊辰戦争で敗れ「古い権威の崩壊を体験」した仙台藩士たちが、「新しい日本にふさわしい新しい統一原理としての宗教」を求めて最初期の信者になったというのだ。ロシア正教はまさしく新興宗教として我が国に到来したのであり、「薩長藩閥の政府を以って不倶戴天の仇敵」となす政治的意味合いをも併せ持っていたのである。
江戸時代から日本人が潜在的に感じ続けてきたロシアの脅威、そして日露戦争。歴史の歯車はロシア正教にとって不利な方向にばかり進んでしまった(日英同盟を結んだ相手イギリスがプロテスタント国であったことも忘れてはならない)。日清戦争に勝って中国を、ひいてはアジアを見下すようになった日本は、日露戦争に勝利したのちロシアまでも「黄色い白人」として劣等視するようになった。その後の歴史は誰もが知っている。
教会関係者の手になる本でないだけに、ロシア正教への正当でまっとうな批判を読みうるところも良い。ギリシャ正教の教義とビザンチンの芸術様式を唯一の権威として無批判に崇敬したことはともかく、国教として安泰を保障されたその保守的な体質は日本の仏教界にも共通している。小冊子ながら日記以外の資料も存分に引用されており、新書の値段でこうした良書が読めることを感謝すべきだ。





中国大陸をゆく―近代化の素顔 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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ドキュメント 屠場 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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禁句とも言われる屠場、そして差別され卑しい目で見られる屠場
でも、もし誇り高い彼らがいなければ私たちの食卓には
「おいしい肉」は並ばないと言うこと…

私は以前に屠場を見学したことがあるので
そういった類の偏見は持ってはいません。
しかし、いまだなお特に西のほうで卑しい偏見の目があることは
恥ずべきことだと思います。

内容も食卓に並ぶ前の工程もきちんと記録されていますし、
現場の人の声も取り入れているのでとてもよいです。




日韓音楽ノート―「越境」する旅人の歌を追って (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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日韓の歌謡が、相互にどう影響しあったかについてよくまとまった貴重な書。「韓国歌謡史 1895‐1945」朴 燦鎬 (著)が絶版なので、より貴重さが増している。

「学ぶための本」としての価値も高い一方で、文章の香り、そして紹介されている現在の歌手達、姜 信子の迫ったこの世界とその香りに、読者も漂うよう。。。




日本絵画のあそび
販売元: 岩波書店

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 著者はサントリー美術館の学芸員から大学教授に転じた人物。
 専門は日本絵画史で、本書では「奇想」の美術品が紹介されている。たとえば、顕微鏡で見た虫たちを巨大に描いた図、画面から抜け出しかけている鬼、猫のような虎。いずれも眺めて面白く、解説されて納得。
 さらに、やや専門的になり、日本絵画における右と左、達磨と遊女の話へと展開されていく。こちらも言われてみると目から鱗という感じである。
 やや説明が粗いようにも思うが、題材の面白さ、説得力、語り口の上手さという点で評価できる本であった。
 日本絵画の遊びを堪能できた。





日本近代史学事始め―一歴史家の回想 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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近代史家であり、大久保利通の曾孫である大久保利謙による自伝本。
利謙の人生そのものが、正に近代史学の歴史とも言えるのではないかという本である。氏の語り口のユニークさや、歴史観の芳醇な一端がわかり、同時に近代史学の問題点を突いた本でもある。

氏はこの本が出版される直前に亡くなられたそうであるが、御年95歳まで歴史研究の手を休める事がなかったというのも脅威であり、裾野の広い視点が持ちえたと言うのも納得である。

良書!




翻訳と日本の近代 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 翻訳だけでなく、近代史もある程度学べるオトクな書物です。
丸山真男の該博な知識から、江戸時代儒学者の翻訳観、漢語との対比。
さらには比較文化論にもなっています。
きちんとそれらの思想家がどこで翻訳、言葉について論じていたかを
丸山はソースを提示しつつ述べています。それに比べると加藤の方は
独断と偏見、推測だけで語る、あるいは質問する形で丸山がそれを
たしなめるような形にもなっています。質問者がまだ有能な人であれば
更に深く「近代そのもの」の問題へと発展したのではないか、と思うと少し残念です。
とはいえ丸山の学生時代の法学教育もどのようなものだったかを知ること
ができ大変有益な書物だと思います。




幻の声―NHK広島8月6日 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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歴史の道を歩く (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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