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和書 499784 (268)



小説・新撰組 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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スペイン断章〈上〉歴史の感興 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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 『スペイン断章−歴史の感興』(岩波新書,1979年)と、『情熱の行方−スペインに在りて』(岩波新書,1982年)の2冊を、『スペイン断章』というタイトルのもと1冊にまとめ、上下巻で刊行したもの。
 本書『スペイン断章 上 歴史の感興』は、岩波新書版『スペイン断章−歴史の感興』をそのまま文庫化したものということになる。
 内容は、スペインでの生活や見聞をパラパラと書き綴ったもの。上巻では、どちらかというと中世、近世の話が多い。全国を旅しながら、フワナ、トルケマダ、レコンキスタなどが語られている。
 ただ、どうしても私には、この人のエッセイが面白いものとは感じられない。散漫だし、内容が薄い。
 印象に残らない本であった。




太平洋戦争―兵士と市民の記録 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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地球のゆくえ (集英社文庫)
販売元: 集英社

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このような低級なユダヤ陰謀本を書くまでに転落した広瀬隆は見るに堪えない。




寝返ったソ連軍情報部大佐の遺書 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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母と娘(こ)の40年戦争 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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傭兵見聞録―友よ!戦場の天使たちよ!! (集英社文庫)
販売元: 集英社

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ラオス内戦 赤の殿下誘拐作戦 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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西暦はどうやって決まったか (集英社文庫―大発見)
販売元: 集英社

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一個人が人類の歴史のすべてを通して物語っていく。
それだけで貴重な作業ですが、
ダニエル・ブアスティンは、
人間の好奇心・発見・驚き・新たなものへの興味、
それらによる状況の変化をつむいでいきます。

よくある歴史物の無味乾燥性は希薄です。

ただ、読み始めた頃は、
事実(情報・知識)の羅列に思われるページも
なくはないでしょう。

そういう箇所は、
読むスピードをはやくして(ぱらぱらと飛ばして)、
自分が面白く読めるところまで進みましょう。

この本は全5冊ですが、
2冊ほど、読んだ頃には、
著者の書き方や本のリズムに
なじみだし、
ページをめくるのが待ち遠しいような読書体験になります。


第1巻は、
人類の時間(歴史)を語っていく上で、
時間そのものについての叙述から始まります。

たとえばこんな文章があります。
「中世の町の放送媒体は鐘の音だった。人間の声では遠くまで届かず、
 都市の公示をすべての人に知らせることができなかったので、
 鐘の音が時間を告げ、消防の援助を求め、
 敵の接近を知らせてて男たちに武器をとらせ、
 人々を仕事に就かせたり床につかせたりした」


「時間」の次は「空間」です。
空間認識は、世界認識であり、
それが地理学へと直結していきます。

ブアスティンは、こう書きます。

「結果として、プトレマイオスはこの誤り(彼が作成した地図の不正確さ)によって
 コロンブスの偉業に貢献したわけだが、
 彼の貢献はそれにとどまらなかった。
 入手しうるかぎりの事実によって地球が球形であることを確証し、
 緯度と経度の方眼を張りめぐらしたうえで、
 そこに新たな知識を加えることによって、
 プトレマイオスはヨーロッパが世界の探険に乗り出すための準備をととのえた。
 プトレマイオスは、この世界が人の住めない大洋にとりかこまれているという 
 ホメロス流の考えを否定した。
 そのかわりに、
 これから発見されるべき未知の広大な陸地が存在することを示唆し、
 人々の知識欲をかきたてたのである」


こうした文章からもわかるように
ブアスティンは、歴史を年表的なものにとどめておかない。
あらゆる出来事や地域は、
それ単独で存在しえない。

他との関わりの中で、影響しあい、変化していく。

その多様で、興味深く、人間的な織物が
「人類史」というものだとして彼は書き進めていく。


そしてその彼の思考し、叙述していく行為そのものも
「発見」をベースにしている。

膨大な知識を知識を基礎にしながら、
彼は、物事の核心部に迫る。

なぜその出来事が起きたのか?

その原因な何か? 誰か?

その結果、この本を読み進めていくと、
意外な人物が重要な存在として登場し、
今まで知らなかった物事の連関に気づかされる。

その彼の省察・洞察は、
歴史の中に分け入っていくサーチライトのようで、
生き生きとした情景(知的連関)を鮮やかに浮かび上がらせる。

それは歴史好き(歴史に興味がある)人にとっては
なによりのご馳走になる。


この間の最後は、第5章「東方への道」。

ブアスティンは、モンゴルの世界制覇と、チンギス・ハーンについて
独特の見解を述べていく。

「モンゴルのハーンは、太祖チンギス・ハーンからその子、および孫たちまで、
 かつて大帝国を支配した王朝としてもっとも有能であった。
 彼らは、軍事的才能、個人としての勇気、行政的手腕、文化的な度量の広さを
 あわせもっていたが、それはヨーロッパの世襲の支配者のどの血統にも  
 見られないものだった・・・
 
 タタール族の首都カラコルムにあるモンケ・ハーンの宮廷で 
 教皇に派遣されたフランシスコ会の修道士ギョーム・リュブリュキは、
 世界各地のあらゆる宗教を代表する聖職者たちが
 なごやかに議論を交わし、競ってハーンの助言を求めていることを知って驚いた。」
 ハーンはまた、国家間の自由な貿易も奨励していた。
 税金を低く抑え、隊商を保護し、山賊に襲われないよう道路を警備して
 商人を迎え入れていたのである。

 タタール族がペルシャを征服したことから、モンゴルのいつもの方針ー
 低い関税、治安の行き届いた道路、万人の自由な通行ーが行きわたり、
 インドへの道が開かれた。
 タタール族がロシアを征服したことから、中国への道が開かれた。
 アジアを横断する壮大な理路であるシルクロードは、
 何世紀ものあいだ往来がさかんだったとはいえ、
 ヨーロッパ人がその道をしばしば通行するようになったのは、
 タタール族の制服以降のことであった」
  

なお、巻末には参考文献のページがある。
それはよくある書名の羅列型ではない。

ブアスティンはそれぞれに、彼らしいコメントをつけている。
そこには彼の姿勢や誠実さが、よく現れている。   




宗教法人法はどこが問題か
販売元: 弘文堂

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