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全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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「アホとバカの境界線はどこにあるのか?」
そんな素朴な疑問に正面から答え、学問的にも高い水準まで突き詰めていった成果がこの書である。

もともとは関西が誇る深夜番組「探偵ナイトスクープ」に持ち込まれた視聴者からの質問である。著者はナイトスクープのディレクター。最初は単純に境目を探すが、中間にタワケの地域を見いだす。さらに全国津々浦々様々な「アホ・バカ」表現。その表現の豊穣さに魅了された著者は大々的な調査に取り組み、さらには言語学の領域にも挑戦し始める。

方言の分布と言えば知る人ぞ知るのは「蝸牛考」。
勿論、著者ものこの論文に遭遇することとなる。そして「アホ・バカ」表現こそ方言周圏論を実証する最高の素材であることに気づく。それはこれまでどの言語学者も取り組んだことのない未知の領域であった。

もともとテレビ業界の人間であっ著者が「アホ・バカ」表現にふれ、自己の知的好奇心と欲求に従い、その形成と分布の核心に次第に高いレベルの研究を成し遂げていく過程はドキュメンタリーとしても非常に楽しめる質の高い文章である。「アホ・バカ」表現の由来や分布についての専門的な部部の記述も知的好奇心をほどよく刺激するよい文章に仕上がっているように感じた。もっとも強力な分布を示す「アホ」「バカ」の由来がはっきりしないと言う結論が運命のいたずらのようなものを感じさせる。はっきりした文献も証拠もないので推論になってしまっているが、学術的な書物ではここまで情熱と愛情を込めて推論を記述するのは難しかったようにも思う。

テレビは、特に娯楽番組は低俗であると攻撃されやすいメディアである。それでも良質の番組であればここまで質の高い内容を扱うことができるのである。本書は良書であると言える。本書が良書たる基盤となったのはナイトスクープという優良な番組があってこそである。こういった成果を見るとまだまだテレビ業界も捨てたものではないという気がする。




草原の記 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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一人のモンゴル人女性の生涯を通じて、淡々と語られる壮大な歴史物語。
それが僅か200ページ程度に凝縮されています。

どんな小説よりも、どんな論文よりも、モンゴルという国について、私に強烈な印象を与えてくれた一冊です。




退屈な迷宮―「北朝鮮」とは何だったのか (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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大学を問う―荒廃する現場からの報告 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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 出版されると同時に大反響を呼んだ名作の文庫化。
荒れる大学の講義風景から古い体質から抜け出せない大学のシステム
までを克明にリポートしている。昨今この種のバクロ本のようなものが
多いが実名を公表し、あくまで、新しい大学構築のために何が
できるのかを考えて世に送り出した産経新聞社会部に敬意を表したい。

 文系大学の荒廃以外に理系の研究費の少なさやアメリカの大学と
日本企業の活動についても書かれていることが興味深い。
 出版されて10年以上経つが、実情はもっとひどくなっていると
実際今私が学生をやってて思う。




沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか 新潮文庫
販売元: 新潮社

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 他の方も仰っているが 内容が散漫である点が惜しい。散漫である理由はシンプルだと思う。テーマがきちんと絞られていないからだと思うのだ。

 題名では瀬島龍三という方に絞っているかのようだが 中では 731部隊の石井中将であるとか ある意味で 話が違う方向に向いている部分が多い。それはそれでエピソードとしては良いのだが そもそも731部隊は それだけで一冊をなすべき内容であり ちらりと紹介するには向いていない。
 また これはしょうがないと思うが 戦後の瀬島という方の活躍ぶりも情報が少なすぎる気がする。「しょうがない」と言ったのは そもそも かような国家機密を簡単に書けるわけがないという点に因っている。

 瀬島という方は昨年亡くなった。多くのことを墓に持って行ってしまったわけだが それもしょうがないのだと思う。いろんな人がいろんな事を墓に持っていく。僕自身だって 何かを持っていくわけだ。後は 煙となって立ち昇って 消えていくわけだ。




敵中漂流 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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写真版 東京大空襲の記録 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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アメリカによる民間人大量虐殺の記録

アメリカによる空襲の死者は、東京だけで10万人。全国合わせればいったいどれだけの日本人の命が失われたのか?それもその多くは、当然ながら民間人である。本書中の、炭化した母子の遺骸写真に、その印象をより強くする。
8月の終戦記念日に近いと言うこともあるのだろうが、毎年、広島・長崎の原爆の日は人々の意識が、起こってしまった惨劇と失われてしまった尊い命に向けられる。しかし、全国各地で失われた空襲による犠牲者に思いをいたす日本人が、いったいどのくらいいるのか、はなはだ心もとない。

東京が中心ではあるが、本書がまとめているこの空襲を通じて、日本とって先の大戦とはなんだったのか自問するという作業は、決してなおざりにしてはいけない。ただ、そのことのみに終始してよいのだろうか?
日本軍人は、民間人殺害の責任を戦後の裁判において追求された、しかし、日本全土で行われたこれらのアメリカの民間人大量虐殺については、法的にも、政治的にも、道義的にも、何らの追求もされていない。法的、政治的な責任追及は無理だとしても、道義的に許されることではないということを、我々はもっと声にするべきだと思うのだが、一般的な平和愛好家渡渉する人たちは、当時の軍とか戦犯とか天皇とかのことしか非難しない。このことがきちんとなされていれば、その後ベトナムで、アフガニスタンで、イラクで行われ、また行われつつあるアメリカによる民間人虐殺をより小さくすることができたのではないかと思う。




東条英機 暗殺の夏 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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トム・クランシーの原潜解剖 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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いまやロス・アンジェルス級も旧型化し、その後のシーウルフ級は高過ぎて駄目
最新はヴァージニア級潜水艦です。

でも、攻撃や運用の基本ノウハウはそんなに変わらないでしょう〜。
今や古典とも言えるこの本で、SSN(攻撃型原子力潜水艦)とSSBN(同ミサイル艦)の
事を勉強したい。
オマケとして、イギリス潜水艦の恐ろしさも知る事が出来るでしょう。




動乱はわが掌中にあり―情報将校明石元二郎の日露戦争 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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