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和書 499808 (249)



白馬節会研究と資料
販売元: 桜楓社

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新宿裏町三代記 (青蛙選書)
販売元: 青蛙房

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蒼きあまたの狼たちよ―物語・モンゴル帝国史
販売元: 社会評論社

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人間と倫理 (青木教養選書)
販売元: 青木書店

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太平洋戦争史論 (青木現代叢書)
販売元: 青木書店

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青木周蔵―日本をプロシャにしたかった男〈中〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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青木周蔵―明治外交の創造〈青年篇〉
販売元: 日本エディタースクール出版部

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青きドナウの乱痴気―ウィーン1848年 (平凡社ライブラリー)
販売元: 平凡社

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ウィーンの3月革命というと、トホホな革命劇といいましょうか、ヨハン・シュトラウスが皇帝派である父の「ラデツキー行進曲」に対抗して、「革命行進曲」なんかを作っちゃうみたいな、全体的には多少は死者もでたことは出たけど、フランス革命ほど犠牲者が多くはないかったし、なんとなく終結してしまった、わけのわからない革命劇みたいな感じがしていました。だいたい、無能だけど「善人フェルディナント」と呼ばれた皇帝がメッテルニッヒが打倒された3月革命の真っ最中に市内をまわることで、革命派の市民から拍手喝采を浴びて、憲法を発布しちゃうみたいなのもよくわからないけど笑えます(結局、この皇帝は途中でウィーンを脱出して、最後は革命派を攻撃するのですが)。そんなウィーン革命を描いたのがこの本。

 ウィーンはオスマントルコに包囲されたときの教訓から、二重構造の壁によって守られ、外側のリーニエと中心部の中間地帯は緑地化されている、みたいな構造から説明され、そのリーニエ外に住まざるをえなかったプロレタリアートと、生活をするために売春のアルバイトをせざるを得なかった女性たち、そして学生たちというウィーンの最底辺の人たちが、最後の最後にウィーンを方位する皇帝派の軍と戦うみたいな悲しさは伝わってくる。当時40万人といわれていたウィーンの人口の1万人~2万人は春をひさいでいた(p.194)みたいなトホホな統計なんかもいっぱい入っていて、人間喜劇としてのウィーン革命の乱痴気ぶりが門外漢にも楽しく理解させてもらえます。

 著者の良知さんは一橋のマル経から派生した社会思想史の教授で、この本が遺作。つか、あとがきでガンと知りつつ最後の力を振り絞って書いたみたいなことを書いていて、なかなか立派だな、と。ウィーン留学時代に親しくなった明るい身障者のグレーテが、悲しいことがあっても、シュトラウスを聴いて呑み込んでしまうみたいなことを書いて「万感の想いはグレーテにならってグイと喉から呑みこんでしまおう。シュトラウスが聞こえないのが残念だ」と筆をおきます。

 クロアチアからの傭兵が皇帝軍ではとても怖かったみたいなことが書かれているんですが、当時からクロアチアは、男のマッチョぶりが有名で、しかもわりと反動勢力みたいなのと手を結んで独立をかちとろうみたいな作風でやってきたのかな、みたいなことがうかがえて面白かったかな(クロアチアは、ナチスと結んで独立したりする)。




江戸時代の官僚制 (AOKI LIBRARY―日本の歴史 近世)
販売元: 青木書店

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男と女の近世史 (AOKI LIBRARY―日本の歴史 近世)
販売元: 青木書店

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