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和書 499808 (275)



オーストラリア歴史の旅 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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カウボーイの米国史 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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貨幣の誕生―皇朝銭の博物誌 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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『貨幣の誕生』は、この分野の碩学らしい風格のある書物です。副題は皇朝銭の博物誌となっています。
 全体が3部に分かれており、最初が東洋の貨幣と西洋の貨幣の対比で、第2部が皇朝十二銭、特に和同開珎についての考察、第3部が貨幣の古代的機能と用法です。
 東西の貨幣は1)素材、2)製造法、3)文様・デザイン、4)形状について、西欧型(メソポタミア・リディアのエレクトロンを原型とするヨーロッパからインドまでの通貨)は1)金銀、2)打圧造、3)絵画、4)円形無孔であり、東洋型(秦の始皇帝が着手し、唐の開元通宝を基礎とする中国中心の通貨)は1)銅、2)鋳造、3)文字、4)円形方孔を特徴としています。
 そのようになったのは西欧が基本的に多くの都市国家が分立し争いあう地域で、相互の独立性を保つために、実質価値を持つ金銀通貨が必要だったのに、中国は広大な王国で名目貨幣でも成り立っていたからだと説明しています。また中国は金銀が少なく、銅の産出国だあると言う事情も働いていました。 
 第2部の和同開珎については三上氏はどちらかと言えば「寶」の字の略字として、和同開珎の最後の字を捉えており、私にも納得できます。しかし「珍」の字と考える説もそれなりに納得のゆくものです。私は当時の東アジア全域の貨幣文化の流れから考えて、「寶」の字の省略形だと思います。
 印刷技術を革新したグーテンベルグが貨幣製造者であり、印刷する文字と文様をプレスして紙で印刷する工程を編み出したのも、東西文明の交わった結果であったでしょう。
 また空海が本来20年間の対中国留学(遣唐使)を僅か2年で打ち切って、大量に携帯させられた砂金で、大量の経典・仏具・仏画・仏像等を持ち帰ってしまったが、そのことが日本に仏教を本格的に根付かせる契機になったこと、など、近代資本主義史しかほとんど学んでいない私にはとても示唆に富む本でした。






貨幣の中国古代史 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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 日本の貨幣史は富本銭をさらに遡り、銀銭からスタートしたと考えられている。隣国、朝鮮の貨幣史は西暦1000年ぐらいに製造されたと伝えられる鉄銭(ただし現存品なし)から始まったと考えられているので、上記の日本貨幣は、いずれも中国の貨幣にヒントを得て製造されたと推測される。しかし、肝心の中国銭の情報が日本には欠落していた。本書はそれを補完する目的で発行された。中国の貨幣に関する一般向けの書籍は本書が初めてではないかと思います。 それにしても中国の貨幣史は壮観だ、戦争が終わればその武器を無くす政策として、かつ民衆を喜ばせるために民間鋳造を認めたり、逆に仏像などの仏具が儲かるとなれば貨幣を鋳つぶしたり。古銭を収集する趣味人にとってはどれが本物かを判別することは難しいのではないだろうか。いや本物か偽物かを区別すること自体意味が無いのかもしれない。これをきっかけに中国の貨幣に関する情報が容易に、より多く入手できるようになることを期待します。




貨幣の日本史 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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 数ある渡来銭のなかでも明の永楽帝の時代に発行された永楽銭は、室町時代から江戸時代初期の日本人にとって、最もなじみ深く人気の高い銭だった。しかも永楽銭は明の国内通貨ではなかったらしい。明の初代洪武帝は1394年に銅銭の使用を禁止しており(後に解禁されるが)、永楽銭が鋳造された1408年頃は、銅銭は通用していなかった。つまり永楽銭は、日本向けの輸出品としての性格が強かったのだ。

 さらに著者によれば、永楽銭の表面に描かれている「永楽通宝」の銘文についても、足利義満が1401年に最初に派遣した遣明船で渡航した日本人禅僧の仲方中正が永楽帝に依頼されて書いたものだという伝えがあるらしい。これが事実なら永楽帝はなかなかサービス気のある皇帝のようだ。

 日本史をひもとけば、当時の室町将軍・足利義満は、明との勘合貿易を始めるために、長年にわたって大変な努力を払ったことが知られている。そして、その努力が永楽帝の即位によって実ると、義満は大変丁寧な国書を永楽帝に対して送っている。この二人の良好な関係があったからこそ、日本向けの(しかも日本人の銘による)永楽通宝の鋳造という形で結実したという史実を知りとても感銘を受けた。




カリフォルニアの黄金―ゴールドラッシュ物語 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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木の語る中世 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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日本は巨木の多い国だったと思う。それらの木々が、私たちの祖先たちとどのように関わってきたのか、歴史はどのようにその様子を語っているのか良く分かる本です。これは歴史書だけれど、それだけじゃない。心のどこかが温かくなってくる。著者は木も、人も、歴史もこよなく愛しているのが伝わってくるからでしょうか。




飢餓と戦争の戦国を行く (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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日本の中世が庶民にとってどのような時代だったかを描いた良著だと思う。文体から、著者が他の研究者の研究成果を尊重する姿勢や、飢餓や貧困に直面した当時の庶民を同じ目線で見る誠実さが伝わってくる。戦時の性暴力や人身売買、奴隷として海外に売り飛ばされた日本人や、秀吉の朝鮮侵略時に日本に連れてこられた朝鮮人の存在にも触れている。本当は星5つにしたいところだが、なぜ星4つかと言うと、少し娯楽性に欠けると感じたからだ。当時の庶民が何を食べていたか、どんな着物を着ていたのか、風呂には入ったのかなど、暮らしの具体的な描写があったら面白いと思った。しかし、そのような記録は残っていないのかもしれないから、それは無理な要求かもしれない。そうだったら、すみません。




京の人大阪の人 (朝日選書 (161))
販売元: 朝日新聞社

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クビライの挑戦―モンゴル海上帝国への道 (朝日選書)
販売元: 朝日新聞社

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かの有名なジンギスカン(チンギス・ハン)の跡を受け継いだクビライ・ハンはモンゴルの版図を最大に広げました。それまでモンゴルは版図を草原に沿って西へ広げましたが、クビライは自ら兵を率いて南下し、当時世界で最も豐かな穀倉地帯であった長江以南、即ち南宋を吸収しました。その過程でチベットやベトナムも通商圈に入りました。騎馬民族とムスリムが手を携えて、水軍を編成し、海のような大河を越え、亜熱帯の森林を越えて、とうとう南洋に達したのです。


さすがにヒマラヤを越えてインドを手に入れようとはしなかった(チンギス時代に手ひどい目にあっている。ちなみに、我が国も印パール作戦で手ひどい目に遭っております)ものの、西はハンガリー、ペルシャ湾からインドネシア、中国までがひとつの通商圈となりました。モンゴルは「国」や「連邦」を超えて「世界」となったのであります。


これだけの国が、3.3%の消費税だけで成り立っていたのですから驚きます。そして世界初の「国」による経済政策。著者によれば、モンゴルは「早すぎた」が故に縮小・フェードアウトしてしまうのですが、学ぶべきものは今もって大きいと言わざるを得ません。


ある時代の権力者が前時代のことを悪く言うのは世の常で、モンゴル人やその時代もご他聞に漏れずペルシャ人や漢民族には「殺戮者」「虐げられた時代」等々と散々に蔑まれております(我が国でも明治の人は江戸を恥ずかしいものと思い、戦後の人は戦前戦中を惡しきものと見ます)。しかしこれは所謂プロパガンダである疑いが濃厚でありまして、例えば中国から見れば「元」の時代は明朝や清朝の巨大版図の基となった時代であり、かの国には珍しく権力者による粛清もなく、大都市が世界とつながる事で益々発展し、華僑が東南アジアに進出した時代だったのであります。


なお、本書はクビライ・ハンに視点を絞っているため、他の書籍等でチンギス・ハン時代の事やモンゴルの全体像をまず知ってから読まれる事をお勧めします。


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