和書 499808 (365)
荒木村重―命惜しゅうて候 (PHP文庫)
販売元: PHP研究所
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戦国時代の信長関連の歴史小説を読み進めると高い頻度で登場する『荒木村重』。
そのような経緯が私自身本書を購入するに至った理由です。読み終えて感じたことは「著者の物語を紡ぎ出す力量の素晴らしさ」でした。
この作品は「著者から見た荒木村重という人物が過大評価されていない点」が良かったです(人物像は著者の研究による賜物であることに変わりはないですが)。様々な著者による歴史小説を読み進めれば次第に解ることなのですが、著者によっては主人公に対して思い入れが強すぎて美化されている作品も多々見受けられます。
その点本書はフィクションを交えつつも飽くまで客観的に村重を捉えながら、村重の行動や心情を描き出しています。それらが有名なエピソードと上手くマッチしているのです。
武勇だけでなく教養があり、文化人としても有名だった村重はどこか明智光秀とも重なる様に感じます。
作中で村重に対する細川藤孝の嫉妬にも似た感情が描かれていますが、それだけ信長も村重の才覚を認めていたのではないだろうかと思える流れになっています。
晩年の村重の描かれ方は圧巻です。多くの茶道者とのやり取りは激動の時代を反映しているだけでなく、村重の心情の変化をも促しています。
「文化人」とは細心でなければ成り得ず、それでいて「武将」を兼ねる難しさを感じずにはいられない作品です。
荒木村重研究序説―戦国の将村重の軌跡とその時代
販売元: 海鳥社
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豊臣秀吉 (嵐の中の日本人シリーズ)
販売元: あかね書房
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嵐の前のインドネシア―1965年の「9月30日事件」前夜〈下〉 (東南アジアブックス―インドネシアの社会)
販売元: 井村文化事業社
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嵐の前のインドネシア〈上〉1965年の「9月30日事件」前夜 (東南アジアブックス―インドネシアの社会)
販売元: 井村文化事業社
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アラジン先生の川柳読み解き咄―江戸川柳と動物
販売元: 近代文芸社
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新たな戦争―1990-1999 (毎日ムック―シリーズ20世紀の記憶)
販売元: 毎日新聞社
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新たにシベリア抑留と大テロルを問う―バイカル湖の丘に立ちて恒久平和を祈る
販売元: 日本文学館
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アラビアのロレンス
販売元: 新書館
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アラビアのロレンス (平凡社ライブラリー)
販売元: 平凡社
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