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和書 500062 (363)



グーテンベルクの鬚―活字とユートピア
販売元: 筑摩書房

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経済学への道 (グーテンベルクの森)
販売元: 岩波書店

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「市場主義」と名を変えた「自由放任」思想復権への憤りを綴った前著『市場主義の終焉』共々、
世知辛い世相に塗れようとも、是非ともお勧めしたい経済読本である。
「自分がワーキングクラスからミドルクラスにはいあがった、サッチャーのような人にかぎって、はしごをはずしたがるんや」
故森嶋通夫氏の回顧談こそ、サッチャー・チャイルド、竹中平蔵氏の真骨頂である。
クールヘッド(自由な試行錯誤)に基づく「効率」とウォームハート(理性的立場可換性)が支える「公正」・・・
経済の目指す所は、弁証法的止揚が難しく二律背反的である以上、理性への不信を顕わにし、マルクス、ケインズを非難、
自由の尊重を説いたハイエクには、否定しがたい一面がある。
 計画経済は必然的に人間の自由を蝕む。
 人間理性には限界がある以上、市場の制御など不可能である。(ハイエク『隷従への道』1944)
「効率的社会が本当に望まれているのか?」と「自由放任」思想に疑義を呈した著者自身、
大規模計量モデルによる経済予測は、経済予測の精度をいささかも向上させなかったと述べ、
計画経済(=理性)の破綻を吐露しているからである。
経済学のみならず、科学に《進歩》(=客観的なデータから客観的な理論(=真理)が帰納される=自律的な転変)などあり得ず、
《相対化》(=時代文脈即ち、政治の転変、社会思想の転変へ依存化)されることでようやく、経済学も一人前の科学となった訳である。
先進国の製造業は、マニュアル化され次第、生産拠点を人件費の安い途上国に移転する以上、
受験(=マニュアル)勉強しかやっていない学生の学力が、
先進国のポスト工業化社会(=マニュアルなき社会)で行き詰まるのは当然である。
経済学同様、科学を「計画(=マニュアル化)」するなど、不可能を要求するに等しい。
俎上に挙げるべきは、経済改革ではなく、教育改革である。




孤独になったアインシュタイン (グーテンベルクの森)
販売元: 岩波書店

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佐藤文隆先生といえば、ビッグバンやブラックホール等の宇宙論について判りやすい入門書を何冊も書かれているし、啓蒙書として良い本を書かれる印象がありました。

この本は、科学(物理?)啓蒙書としての側面もありますが、佐藤先生の物理や科学一般に対する考え方がはっきりしていて、特に「孤独になったアインシュタイン」の章では哲学的な印象も受けました。
だからといって難しい言い回しかというとそうでもないところが、佐藤せんせいらしいところでしょうか。

科学史の一大事である相対性理論を作り上げ、そのための講演などで多忙であったことが、その当時に一気に広がりを見せた量子物理学との「づれ」を生んだ一因である、という解釈は興味を惹かれるものでした。

後半は、ご自身の半生や読書、研究への姿勢といったものが語られています。
あらためて思いますが、佐藤先生以上の年齢の研究者というのは、文系的素養にも非常に富んでいるとあらためて感じました。

科学、特に物理に興味のある方にはお薦めできる本です。




猿飛佐助からハイデガーへ (グーテンベルクの森)
販売元: 岩波書店

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 小学校時代の愛読書、吉川英治の『神州天馬侠』から農業専門学校時代の二葉亭四迷訳『四人共産団』へ。詩歌遍歴の後、小林秀雄の『モオツァルト』『無常といふ事』にショックを受け、ドストエフスキーからキルケゴールを経て『存在と時間』へ。中央大学に就職してからメルロ=ポンティを読みはじめる。一方で無類のミステリ好き、もとも入れこんだのは山田風太郎の明治小説。──こんな「自分史」を書くのは楽しいだろうと思う。記念に一節、引用しておく。

《私は哲学を幾何学で言われる、補助線のようなものではないかと思っている。補助線は与えられた図形のうちに現実に存在するわけではなく虚構的[フィクティヴ]なものであるが、それが引かれることによって、その図形の隠された構造が浮かびあがってくる。哲学も、同じような意味で世界や社会や歴史の外に引かれる補助線のようなものではないのか、と。それはともかく、哲学にかぎらずほかの学問でも、一つの問題に取り組んでそれを読み解く道筋には謎解きのようなところがあるのではなかろうか。せいぜいミステリを読んで推理力を鍛えておくと案外役に立つかもしれないよ。》




サンタクロースを探し求めて (グーテンベルクの森)
販売元: 岩波書店

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雑学者の夢 (グーテンベルクの森)
販売元: 岩波書店

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第2部第1章は
ベンヤミンをリファーしつつ記憶について論じられている。
そこに、だれにでもある記憶として
「動物園」と「公園」が取り上げられているのが面白い。
動物園はいまだに好きで、年に1,2回いくので、楽しみながら読んだ。




進化生物学への道―ドリトル先生から利己的遺伝子へ (グーテンベルクの森)
販売元: 岩波書店

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この本を一気に読んで長谷川先生が授業や学会でおっしゃっていたことの真意がよく分かった。
今でこそ日本でもホットな学問分野となった行動生態学、進化心理学であるが、これは先生が若い頃になさった研究と数々の著書・訳書の成果であると思う。パイオニアであるが故(また女性であるが故)の苦悩とそれを乗り切ってきた気概とが伝わってくる内容である。
この本を読めば先生の歩んできた道筋と、世界と日本の行動生態学の変遷が分かる。今でこそ教科書にまとめられていることも、10年前まではあまり知られていなかったことに驚かされる。この半世紀の進歩は凄まじかった。
しかし、この本にも書あるように進化生物学の世界では常識となった種の保存の誤解(群淘汰の誤り)などが一般レベルのみならず他分野の生物学者にもまだ正しく理解されていないという現実がある。私自身も大学の教員と話していて感じるし、時に行動科学というものを科学と認めようとしない姿勢も見受けられる。そう判断しているのは己が進化生物学に関して無知だからということにも気付かずに!
こういう状況を考えると、先生がなぜ今まで研究施設を持たない政治経済学部で文系学生に生命科学の授業をしていたかがよく分かる。確立された分野とはいえ正しい伝承と啓蒙が必要だったのだ。
だが今年、先生は一つの決断をなさったようだ。
科学者として再び研究に専念する。そして後継者を育てる。
「動物の行動の生態、進化の研究が、結局のところ最終的に私を導いてきたところは、人間とは何かであった。まったく新しい総合人間科学というものを目指そうなどと大きなことを考えている。」
この一言を本気で言えた科学者がどれくらいいただろうか。
これほど有名になってもなお悩み、決断し「大ガラス海カタツムリ」を見つけ出していく姿勢をこの本を通して知った若き研究者や学生は、きっと自分の「新たな冒険」を見つけ出せると思う。
すでに私も。





深層意識への道 (グーテンベルクの森)
販売元: 岩波書店

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昨夏倒れられてご回復を願っておりましたが、残念ながら先日逝去された河合隼雄先生の、ご自身の経歴とその時時に読まれた本についての所感をつづられた本ですが、若いころに読んだ本が後々になって、まさに思い出すべきときに意識化されたり、読み返して再発見したり、とこころの糧になっていくことを本を通して語りかけてこられます。それは魂の遍歴ともいえるのかもしれませんが作中にあるように軽々しく魂という言葉は使えないものがあります。

文章は語り言葉であるため先生の軽妙な口調が本を通してよみがえってきますし、いつもながらの駄洒落と冗談には噴き出すところもあります。そしてご自身の今までのこととして物語を語る中にユングのいう個性化への道が分かりやすく示されていると私には思われました。
と、判った気になるのはかんたんでありますが。。。

そして今このタイミングで読んでみて、
日本の昔話といっしょで、やがて悲しくなってくるのは先生の死に直面せざるを得ない寂しさからであり、現代文学はじめ日本の現代文化に大きな影響を与えたといってよい先生の、終わりなきこころの探求の続きを託された私たち読者が、まだ河合先生に甘えたかったとつい弱音を吐きたくなるけど、ひとり立ちしていかなければならないことを促されるからかもしれません。
それでも涙を拭いて前に進まなければなりません。それにたくさんの楽しくもすばらしい本を残してくださいました。だから何時でも本を開けばここにかえって来られます。
河合先生本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。





生命の秘密 (グーテンベルクの森)
販売元: 岩波書店

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芸術・美術に関する17年間の雑誌文献目録 昭和23年~昭和39年〈1〉一般 理論 芸術史 美術史 (雑誌文献目録シリーズ)
販売元: 日外アソシエーツ

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