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和書 500834 (191)



統合医療の扉―生命倫理の視角から
販売元: 北樹出版

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読書をするときの一番肝腎な点は何であろうか?その著者がその著書をとおして読者自身の心に浮かんでくるかどうかではなかろうか?
 
 本書『統合医療の扉』は、そうした書物の1冊であるように感じられる。例えば、本書第一部第一章の冒頭部分をみると、著者が何をきっかけに生命倫理の領域に関わっていったのかが瞭然としている。なるほど、これだけの重いずっしりとした経験が背景にあればこそ、単なる観念の技に走らない、著者ならではの心の深いところから発出する著作が誕生しえたことに納得がいく。
 第二章最先端医療技術と生命倫理では、様々な問題(遺伝子治療、再生医療、クローン技術、出生前診断)が極めて解かりやすくまとめてある。
 著者の言葉通りではないが、出生前診断は本質的に「不良品」排除につながっているのではないかという問題点の指摘など、さり気なく述べられてはいるのだが(56頁)、諸問題を複合的連関の中で思索される著者の発言として重く受け止めたい。
 貴重な事実や挿話などがあり、啓発されるところ大である。著者の講義を直接受講できる学生さんらは幸せであろう。

 第二部「代替医療と生命倫理」でも、最初に柳原和子さんの事例を介在させた叙述など、本書の展開をじつにスムーズにしており、第二章「中国医学」、第三章「心理療法ほか」、第四章「ホメオパシーほか」、第五章「インド医学」が説明されている。一読者として心地よく読み進めることができた。それに、安心して読み進めることができる、何よりもこれが一番ではないか、と思う。

 第三部「統合医療の時代」で、著者は、最新医療技術を生み出しつつある近代西洋医学も代替医療(癒しの医療)も、ともに「患者に優しい医療」及び「患者に希望をもたらす医療」という大きな文脈のなかで「統合的に」捉えようとしている。個人的な経験には読者の中には賛同されない方もおられよう。それでも、本書は一読に十分値すると思う。

 本書の根底には、生命を<かけがえのない、神様からの(或いは天からの)授かりもの>と受け止める「感覚」が働いているように思う。






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