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和書 501028 (16)



イレーヌ・ジョリオ=キュリー
販売元: 株式会社共同通信社

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フランクリン自伝 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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アメリカ建国の功労者の一人であり、雷が電気であることを発見した科学者にして、外交官、そして一代で成功した資産家でもあったベンジャミン・フランクリンの自伝。いかにして親下を飛び出して出版業者として成功を収めていったのか。その過程を追体験する中で流動的にして活力に富む植民地期のアメリカの雰囲気が伝わってくる。北米における英仏スペインの緊張が高まる中、13植民地もそれぞれ紛争の渦中に置かれていく。指導者の一人として、政治と軍事の両面で東奔西走する様も非常に読みごたえがある。

特に印象的なのは第六章の十三徳樹立であろうか。「道徳的完成に到達しようと」企図し、達成されるべき目標としての13徳を設定し、それをクリアーするために合理的な方法を考案し、自らに課す。アメリカ的プラグマティズムの権化を見るかのような思いにとらわれる。マックス・ウェーバーがその著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』において本書を取り上げたのもうなづける。

所々に人生において成功をおさめるための教訓や人間関係の機微がちりばめられている。その一つ一つがまたいい。彼の合理主義・勤勉さ・寛容さ・忍耐・・・建国期のアメリカ史を知る上で必読の書であることは言うまでもないが、人生の教訓の書としても色々と教えられる気がする。





科学の社会史〈上〉戦争と科学 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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天才の精神病理―科学的創造の秘密 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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私が人間もつ本源的な精神病理性に衝撃を受けたのは20歳前後に読んだ土居健郎の1冊であった。

本書は、6人の天才について、1人ずつ幼少期の環境よりおいかけてその精神状態を克明に描いた一冊である。すべての人間が動物から離れた歪んだ認識しかできない存在であるとすれば、天才と呼ばれる人はその究極の姿、つまり、病的と言うのは当然の結末であろう。

実はこの本を最初手に取った時は、天才として挙げられた顔ぶれに正直がっかりした(なぜアインシュタインは入っていないんだ!!とか)が、恥ずかしながらヴィトゲンシュタインの存在をこの本で知り、その後論理学・哲学にはまるきっかけを作ってしまったほどの本だ。

個人的には人類史上最大の天才はフランスのガロアだと信じているので彼の心象構造の解明を望みたい。また、本屋でほかに「天才と精神病」に関する本があったと思うが、未だ見つからない。だれか教えてくれないかな。




評伝 アインシュタイン (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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ファインマンさん最後の冒険 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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ファインマンよりかは、著者であるレイトンのトゥーバ(Tuva)に対する情熱が凄かった。すさまじい粘りと執着心、好奇心に引っ張られて一気に読了。米国とソ連の冷戦時代、今はロシアの一部であるTuva共和国に興味を抱き、何としても中央アジアのそこに訪れたい一心でファインマンと様々な挑戦をする話。たったこれだけのことを300ページ以上の本に綴っている。当時の米ソ関係を軸とした世界情勢が背景に描かれていて懐かしくも興味深かった。文庫本なのに写真が掲載されていたのもイメージが湧いてよかった。読んでいる最中にTuvaの衛星写真をGoogle Earthで見たけど、その様子はエピローグで描かれていた印象と重なった。
著者とファインマンはかなり親しい友人で、ファインマンの普段の人となりがよく描かれている。一方で「ファインマンさん 最後の授業」でムロディナウが描いているキャルテクでの悩ましくて弱々しい大先輩の物理学者としてのファインマンと時期がほぼ同じであるのに、こうも違う印象を与えるのか、と意外にも思う。




パリに生きた科学者 湯浅年子 (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

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物語として読むなら。まさしく第2次大戦中のパリに留学、戦火の中ベルリンからソビエト経由で焼け跡と化した日本に戻るまで、戦争により自由な研究を欲する湯浅年子の姿はまさに波乱万丈。感動ものの映画に仕立て上げられる要素に満ち溢れています。
また科学者の伝記として読むなら。生涯一貫して研究活動に打ち込みそれを渇望した年子の姿は印象深いものとなるでしょう。反面物理学を学んだ年子は当然広島の新型爆弾を原子爆弾と判断したわけですが、数多くの科学者が悩んだ研究と良心のジレンマ、せめて年子が原爆にどのような感想を持ったのか触れられていなかったのが少し残念。「女性科学者」「海外と日本の科学者比較」「科学と良心」といったテーマは本書に時折顔を出すものの主要なテーマではないと言えましょう。




パロマーの巨人望遠鏡〈上〉 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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この本は今から65年前に書かれている。パロマー天文台が完成する直前である。
実はその日本語訳は昭和20年代に出版されていて、当時の天文を愛する高校生達を湧か
せたのだそうだ。日本が誇る大型望遠鏡「すばる」を構想し、実現化を目指した天文学者
達が若い頃読みふけったのがこの本なのである。一冊の本が、青年の夢を育み大きな力と

なって、すばるを生み出したともいえる。その天文学者の一人成相恭二氏は本書を全面的
に新しい訳に作り変え、2002年に岩波文庫として蘇らせた。通常であれば歴史の中に
埋もれ、消えてなくなっていったであろう本が、21世紀の今日よみがえったのである。

当書はパロマー天文台がいかに構想され、天文学の巨人ヘールによって実現されたかをつ

づった本である。20世紀の学問、技術の進歩と同調するようにパロマーは作られていっ
たのだ。
その反射鏡は耐熱性のパイレックス・ガラスの発明無しにはあり得なかった。アルミニウ
ム蒸着法は、パロマーの鏡のために生み出さされた技術だったのだ。この技術の芽生えだ

けとっても本書は相当に面白い。あるいは鏡を磨いた人たちの物語は超絶的ですらある。

ところで20世紀の物理学の進歩について書かれた本は多い。アインシュタイン、ランダ
ウ、ハイゼンベルグ、ボーア、パウリらの著書がそれである。理論が先行する物理学を検
証する天文学という側面は今も続いている。本書は最新物理学を裏付ける20世紀の天文

学の最先端がパロマー等の巨人望遠鏡によって開拓されていったことを記すが、重力レン
ズや赤方偏倚など良く知られている事象が次々とパロマーによって見いだされていく様子
は読んでいてわくわくするのである。パロマーに象徴される天文観測の進展なくして、物
理学の進歩もまたなかったものと想像される。

天文好きにも、また物理学が好きな方にも、どちらも楽しめる好著である。

復刻の努力をされた、成相恭二氏に感謝したい。




パロマーの巨人望遠鏡〈下〉 岩波文庫 青 942-2
販売元: 岩波書店

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このプロジェクトに参加した全員がプライドを持って時代の先端の仕事をし、また著者もその
ことを記録にとどめておこうという意識が伝わってくる素晴らしい著述だと思う。
仕事は人が行うことであり、その人一人一人が参加意識を持ち新しいことをやり遂げようとするパワー。
天文学者のクールさと、それ以外の人の(例えば軍の関係者)の激しい動きの行動力の違いや
その組み合わせ全体が、かってない200インチのパロマー山の望遠鏡の実現に向かっていく
動き。そしてその時代にめぐり合った素朴な庶民と、いつも変わらぬマスコミの取り上げ方など
最近買った小さな反射望遠鏡を田舎にもって行き星空を探訪している自分には、とても興味深い。
ただ、イラスト・写真は多いが、もう一つ素人に分かり易く増やしてもらえると
子供たちにも興味深く、理科の世界への誘いになるのではと思う。




インフルエンザウイルスを追う (Newton Science Series)
販売元: ニュートンプレス

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 一般向けの科学啓発書と思われるが,翻訳がひどい.たとえば「(インフルエンザの経過中に)結核を発病して死亡する」というような記述が現れる.インフルエンザと結核は全く別の病気で,元になる病原微生物も全く別のものだ.こんな一文が出てきただけでも,その後の翻訳が怪しいことが予想され,これ以上読む気が失せる.
 一度でも専門家の目を通せばこのような誤訳・珍訳のたぐいは防げたはずだ.


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