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和書 501028 (26)



核時代の科学者たち (パリティブックス)
販売元: 丸善

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 「戦争は人間の仕業です。」とは、かつて、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が、広島を訪れた際に、述べた言葉である。核もそうである。ローマ法王のこの言葉の通り、その戦争の為に、核兵器を生み出したのは、神でも悪魔でもない、人間であった。その事を、この本は、見事に語って居る。--150ページにも満たない本であるが、この本の内容は、実に豊かである。ハーン、シュトラスマン、ラウエ、ラザフォード、ボーア等、近代物理学に大きく貢献した科学者たちの横顔と、彼らの仕事が、核開発にどの様な役割を演じたか、等の記述は、実に興味深い。中でも、私は、特に、歴史家のバートン・ベルンシュタイン教授の筆による、レオ・シラードの半生に、特に興味を覚えた。--シラードの様な人物が、結果的に、原爆開発の切っ掛けを作ったと言ふ事実に、私は、上のローマ法王の言葉の最も深い寓意を覚える。

(西岡昌紀・内科医/長崎に原爆が投下された日から60年目の日に)




核と共に50年
販売元: 築地書館

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核分裂を発見した人―リーゼ・マイトナーの生涯
販売元: 晶文社

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2007年10月のフランクフルト書籍見本市に行き、前々から好きだったこの本の原書(新版)二冊目を購入したのに、立派な既訳を発見して出版売り込みをあきらめ、即勉強に切り替えて拝読しました。

とても真面目な本です。女性とユダヤ人という「二重の差別」を受けながら立派な業績を残し、しかも「原爆の母」という誤解までされたリーゼ・マイトナーにはすべての女性が勇気をもらえます。ナチス時代に亡命しなければならなかったユダヤ人は、科学者も、音楽家も、文学者も普通の人も生き残っても深い心の傷を負っているし、1933年や1938年で人生が否応なく変わってしまいました。

この本は原書がジュニア向け伝記という体裁で、翻訳書にもジュニアっぽいイラストが付いていますが、私だったらもっとピンクやオレンジやホワイトやグリーンのスタイリッシュなマガジンハウス風にして、ジュニア女性からそれなりの年齢の女性まで(まだこれから何かをやりたい女性すべて)を読者対象にしたかったです。

翻訳も突出せず、きちんとしていて、日本語を読んで勉強になりました。でも、もしいま私が訳したら、もっとカジュアルに訳すだろうなと思いました。この本でなくても女性に勇気を与える本はいいなと思いました。

凹んでいる女性にお勧めです。勇気出ます。




核融合の40年―日本が進めた巨大科学
販売元: ERC出版

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風の鼓動
販売元: 新風舎

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人生は廻る輪のように (角川文庫)
販売元: 角川書店

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彼女の本は看護学校などでも教本の一つとして学生たちが読んでいるそうですが、一般の人たちももっと末期医療やホスピスについて関心を持つようになれば、つまり死というものを不吉なものとして忌み嫌うのではなく、正面から向き合うことによって、生きることの意味や喜びを見出せるように私には思えるのです。ロス氏の自伝が彼女の最期の本になったと聞いていますが、この本も多くの人に読んでいただきたいと思います。




神と自然―歴史における科学とキリスト教
販売元: みすず書房

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紙と共に生きて (ビブリオフィル叢書)
販売元: 図書出版社

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神さまに質問―筋ジストロフィーを生きたぼくの19年
販売元: ファラオ企画

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神さまはサイコロ遊びをしたか―「宇宙の法則」に挑んだ人々
販売元: 文藝春秋

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 かつてアインシュタインは、「非西欧世界に近代科学が生まれなかった事が驚きなのではない。西欧に近代科学が生まれた事が驚きなのである。」と言ふ意味の事を言ったと言ふ。(私の記憶で書いた言葉である。)
 この本を読んで強烈に印象ずけられた事は、その西欧における近代科学の誕生には、実は、中世の魔術文化が大きな役割を演じて居たと言ふ事実である。そう言ふと、意外に思ふ人も居る事だろう。しかし、これが、西欧に近代科学が誕生した真相なのである。
 この事は、特に、本書に書かれた、ケプラーが、彼の三つの法則を発見するまで経緯を読むと良く分かる。−−この本で一番面白い部分である。−−ケプラーの三つの法則は、彼が、中世ヨーロッパの魔術的世界観にとり憑かれ、彼が、惑星の運行に秘められた宇宙の秘密を知りたいと渇望した事から、生まれた物だったのである。(そして、神意と呼ぶべきか、偶然も彼を大きく助けて居る。)
 ヨーロッパ近代の科学が、中世のキリスト教的世界観を否定する物として誕生したと言ふ歴史観は一面的な物である。ケプラーやニュートンは、ヨーロッパ中世の魔術とキリスト教的世界観を深めようとして、図(はか)らずも、惑星の法則や万有引力を発見したのであり、(否定的な物として語られる事が多かった)ヨーロッパが、中世につちかった魔術的、キリスト教的情念無しに、西欧における近代科学の誕生は、無かったのである。高校生を含む若い人々に、この名著を推薦する。

(西岡昌紀・内科医)


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