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和書 507156 (50)



びいどろの筆―夢裡庵先生捕物帳
販売元: 徳間書店

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びいどろ恋唄
販売元: 文芸社

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ふうらい指南―手ほどき冬馬事件帖 (コスミック・時代文庫)
販売元: コスミック出版

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ふうらい秘剣―手ほどき冬馬事件帖 (コスミック・時代文庫)
販売元: コスミック出版

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ふぉん・しいほるとの娘〈上〉 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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シーボルトというと、小学生の時の社会(歴史)の授業で、幕末の日本に西洋医学をもたらし、大変尊敬を集めた人という形で教えられることが多いと思いますが(少なくとも私はそうでした)、この本では、まず前半部分でシーボルトを、一歩引いた冷静かつ客観的立場からその人となりを描いていきます。長崎・出島でのオランダ商館員の生活、西洋医学の伝授を通じてなされるシーボルトと日本人弟子達の交流、江戸参府の折の国禁ものである(伊能忠敬作による)日本地図入手の経緯。そうした事柄が時代背景とともに、淡々とした筆致の中にも生き生きと描かれ、読者を幕末の世界へ力強く引き込んでいきます。中盤以降は、シーボルトと長崎の遊女であったお滝、そしてその二人の間に生まれたハーフの娘のお稲の生き様に重点が移ります。シーボルトが日本を追放された後に、自分は「あいのこ」であり、周りの日本人女性とは違う、というidentityを強く意識するお稲。そのidentityをエネルギーに、初めはオランダ語を、そして次には西洋医学(特に産科学)を学ぶことを志し、ついに日本人女性として初の産科医として活躍するまでになる。しかし、望まぬ娘を生み、父にも会えず、母は元遊女だったというばらばらな「家族」のありように、お稲は苦悩する。そして物語は静かに最後のクライマックスへ。いつしか時は移り、明治維新・文明開化の時代に。西洋の制度にならい、医師になるための国家試験が導入されるが、それに対してお稲は...そしてその娘のタダは...幕末から明治の激動の時代を一途に生きたお稲の生き様を核に、当時の世相や事件をふんだんに盛り込んだ、大河ドラマ(黒船来航、安政の大獄、桜田門外の変等も巧みに織り込まれていきます)。日本史の教科書の副読本にしたいくらい、素晴らしい作品に仕上がっています。丹念にかつ緻密に歴史的事実を掘り起こし、記録していく「吉村昭流記録文学」はここでも存分にその真価を発揮。文体もきわめて平易、明快でよどみなく、読者を飽きさせません。シーボルトにご興味のある方や、幕末・維新時代の日本の歴史にご興味ある方には大変お勧めです。文句なく5つ星としたいと思います。また、この本の時代を数十年遡った時代、「解体新書」の翻訳作業を通して、その翻訳者・出版者である前野良沢・杉田玄白の生き様を描いた「冬の鷹」もあわせてお読み下さいませ。




ふぉん・しいほるとの娘〈下〉 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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ふたりの信康とふたりの徳姫
販売元: 講談社

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ふたり道三〈1〉
販売元: 新潮社

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冒頭の鳥葬の場面から一転、おどろ丸と無量斎、裏青江衆との血煙のぼる殺陣へと息もつかせない。
助太刀に入った武士・庄五郎の口から語られる赤松左京大夫政則の名。
物語とは離れるが、実はこの赤松氏、個人的には浅からぬ縁……とは言っても、「信長の野望」などのゲームで、常用している大名というだけだが。
ゲームに登場するのは政則の孫・晴政かひ孫・義祐あたりからで、 最弱ではないが、そこそこ弱く、将来的には黒田官兵衛が配下武将として登場する。
山名氏や浦上氏、本願寺などの攻勢に堪え忍びながら、盛り返していくというバランスが好きなのだ。
そんなことは、ともかく……。
庄五郎の才知に、自らの強運、果断、それに世人に赤松囃子と呼ばれる魔性の太刀・櫂扇が植え付ける梟雄の性根をもって、乱世第一等の将を目指して走り始めたおどろ丸。
しかし、我が子・破天丸への愛情が、その進路を曇らせていく……。
そして、一巻の最後、おどろ丸が武士の世界へと傾斜していくきっかけとなった赤松氏の国許の御所で、同じく修羅の道へと踏み出した法蓮坊の今後は?
まさしく活劇と呼ぶにふさわしい一書。
二巻を繙くのが待ち遠しい。




ふたり道三〈2〉
販売元: 新潮社

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いよいよ法蓮坊が松浪庄九郎と還俗し、長井新九郎として世に出て行く二巻。
その出だしから無量斎に縁してしまうとは、これぞ宿命といった感じ。
逃れ逃れて遂に美濃へ。
長井新左衛門尉ことかつての、おどろ丸との出会いを避けようと、陰から力添えする放魚こと庄五郎の願いも空しく、父子と知らずに認め合っていく。
新九郎の才覚による成り上がりを軸に、引き寄せ合い、すれ違う父子、旧秩序が崩壊し乱れきった美濃で争い合う武士達、関の方の嫉妬のすさまじさ……様々な人間模様が展開される。
ぶつかり合う感情、欲望のエネルギーが、頁を通して伝わってくる。
とうとう魔性の太刀・櫂扇にまで出合い、父が生きていることを知らされた新九郎。
不思議に手になじむ櫂扇に何を感じるのか。




ふたり道三〈3〉
販売元: 新潮社

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冒頭で、いきなりあの女性の死が描かれる。
何と儚い死か。
しかし、不幸な死ではなかった。もちろん、突然の望まぬ死は悼むべきものだが、死が幸福か不幸かは、その生が幸福だったか不幸だったかを問わねばならない。
そして彼女の生は、確かに幸福だったと思う。長井新九郎という存在によって。
その長井新九郎は、遂に長井新左衛門尉が父・おどろ丸であることを知り、閉門や躑躅ケ崎館への襲撃などを経て、自ら“美濃の王”になると誓う。
織田三郎、後の織田信秀や浅井亮政、朝倉孝景も登場し、戦国撩乱のただ中に突入した美濃で、知略を尽くして勝ち抜いていく新九郎。
世が乱れれば乱れるほど、その力を発揮する。
まさに梟雄の羽ばたきが聞こえてきそうだ。


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