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和書 507156 (305)



岳飛伝〈1〉金軍侵攻ノ巻
販売元: 中央公論新社

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まず岳飛という現代日本では有名ではない人物を主人公とした作品であるということは評価したい。しかし、岳飛という人物が日本では有名ではないのは日本では知られていないからではなく日本人には所詮関心のない人間だからである。戦前日本ならば愛国者として異国人であっても評価されたかもしれない。実際一時期はそうだったと思う。儒教の筆頭のような人物だからだ。それを皇国思想の障害として意識的に排除されたのかもしれない。しかし、日本で無名であったのは単純に言って中国のナショナルヒーロに過ぎないからだと思う。あえて中国の古典『岳飛伝』を忠実に訳しても、読後感は「つまらん」にかすぎない。中国には幾多の英雄がいる。三国志水湖伝のみではないというのも分かる。実際、宮城谷や田中本人の著書でも分かる。しかし、三国志が日本人に最も愛されるのはアイデンティティに触れるところがあるからだろう。岳飛伝には感じられない。愚帝に仕えた将軍の自己陶酔の物語にしか感じられない。善玉悪玉のはっきりした物語にはうんざりする。田中は何かの本で秦カイは悪人としか考えられないと論じていたが、秦カイ像につばをかける中国の愚民と同レベルの感性と思考しかないのでないのか。中国を愛するのは分かる。しかし、過大評価しすぎであるかと思う。




岳飛伝〈2〉宋朝中興ノ巻
販売元: 中央公論新社

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関羽と並ぶ英雄ということで読んでみました。

時代は、南宋。
金との戦いの中で登場した岳飛。

物語は、時代小説というよりは
神話的に描かれているので、神がかり的に
強い部分もあり、あっさりと省略されている
部分もあります。

日本でももっと取り上げられても
よいのではないかと思いました。




岳飛伝〈3〉精忠岳家軍ノ巻
販売元: 中央公論新社

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田中芳樹先生のテンポのいい展開と豪快で痛快な活劇が盛り込まれたお勧めの一冊です

余談ですけど、この小説で悪者として書かれている秦檜ですが、彼が金との屈辱的な和平を結んだからこそ、南宋はその後にモンゴル帝国が侵攻してくるまでの300年間にわたって太平を保つことができたんです。
でも、中国じゃ今でも嫌われ者の大悪人扱いなんですよね。岳飛像の前にひざまずく秦檜夫婦の像に、参拝客は唾を吐きかけて行くんだとか

作中だと確かに悪者ですけど、彼の考えもちょっとは分かってあげてください><




岳飛伝〈4〉天日昭昭ノ巻
販売元: 中央公論新社

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このままでは消化不良だ!と思っていたところ胸のすくような「岳家軍」の大活躍。それはまるっきり王道だけどだから面白いと思います。翻訳として十分に面白かったのですが、是非「演義」として謀略、戦闘に細部の説明を加えていただき、より感情移入できるものとして再出版してもらいたいですね。




見つめて!!わたしの黒流星―学園秘芸帳〈5〉 (学園秘芸帳 (5))
販売元: 青心社

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前巻から2年近くも間が空いてしまったのでまさかとは思っていたのですが、悪い予感が的中しました。1巻から4巻までイラストを担当していた西月力氏が横井レゴと云う方に交代してしまっているのです。横井氏のイラストもそれなりに味があるのですが、絵柄が全然違うし、やはりシリーズものなんだから最後まで一貫させて欲しかったと思う訳なのです。ひょっとしたら、PCゲーム版『サンダークラップス!』の方が忙しくて「大人の事情」ってやつが出来てしまったんでしょうか(何だか「あとがき」の日付けから出版日まで10箇月も空いているし………)? そんな訳でちょっと残念。

 まぁそれはさておき内容の方は、前巻で敵側に寝返ってしまった我等がヒロイン、黒流星こと恋人の優希を取り戻すべく、恵未は単身屋上へ! と云うところから始まり、これまでの好敵手達も再登場して宿敵「ママ」と最終対決する迄が描かれます。毎回お馴染みだったトンデモ武術によるアクションシーンはやや少な目で通常の劇展開も些か駆け足ですが、その分エッチシーンの比率が高くなっています。相変わらずここには力が入っていて仲々です。とにかく優希や恵未がメインの物語はこれでお終いだそうですから、♀×♀が基本のラブラブエロエロストーリーの行く末が気になる人は最後まで読みましょう。




嶽神忍風 (2) 飛鳥の舞 C・novels
販売元: 中央公論新社

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嶽神忍風〈1〉白銀渡り C・NOVELS
販売元: 中央公論新社

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瓦斯(ガス)灯 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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「戻り川心中」で日本推理作家協会賞、「宵待草夜情」で吉川英治文学新人賞、「恋」で直木賞と短編・短編集でいくつもの賞を獲得している短編の名手である著者の手による短編集。
上記の作品や「変調二人羽織」「夜よ鼠たちのために」といった短編集に知名度では劣るものの、本作品も相当に高いレベルにあり、この作者の実力の高さを示している。
文学性の高さで語られることも多い作者だが、新本格の作家達にも引けをとらないトリッキーな技も持ち合わせており、一般の読者もコアなミステリマニアもどちらも満足できる内容で、本編では「花衣の客」「親愛なるエス君へ」あたりは特にお勧めである。
現在やや入手が容易でないのが残念な本書であるが、機会があれば是非手にとってみて欲しい。




楽毅〈1〉 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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漢王朝の創始者である劉邦、奇才、諸葛亮孔明が尊敬した、中国の春秋戦国時代の名将「楽毅」について、宮城谷昌光が描く渾身の作品。

テーマは「小国の悲哀生き方」。
小国の中山国の宰相の子として、将来を嘱望されながら、大国趙からの侵略により、祖国崩壊の危機に対して、楽毅がどのように立ち向かったのか。
放浪後、小国燕の王に招聘。小国燕が、大国斉を討つという妄想を抱いた燕王を助け、活躍する名将。中山国でも、燕においても、「小国がどのように大国に対峙していくかというテーマ」の中で一生を生きた。

このテーマは時代と国を超えた普遍性がある。イタリアでのベネチア共和国、アメリカの近隣のカナダなど、地勢的に大国の近隣の小国がどのように、大国に対峙していくか、生き残るため運命付けられた国は少なくなく、またそれを記した書物も同様に少なくない。その中でも本書は、非常に読みごたえがある。

なぜだろうか。主人公の楽毅は、中山国という小国に身を置き、国に対する忠誠を自身の身の立て方よりも優先させ、結果として両方を貫いたからだろう。その生き方が、小国の君主から、小国同士との連携を図る要とし用いられ、大国と対峙していくことに。一旦は大国を滅ぼしながらも、小国内の政争で敗れる。その過程の中でも常に、清々しく自身の生き方を貫き、結果としてまわりを生かしている。日本の武士道でいう侍の精神にもまた共通するからだろう。

それにしてもこの人生は大変だね。

宮城谷昌光は、直木賞を取るまで苦労に苦労を重ねた作家。何度も思い悩み進んだ著者の人生と、楽穀が苦難にあい、苦悩をしながら進んでいる部分が重なって解釈され、重厚な作品になっている。





楽毅〈2〉 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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趙の武霊王の直々の中山攻略始まる。
楽毅は戦い、勝ち続ける。しかし、彼の国中山国は滅亡への道を
突きすすむ。

人間は、困難の時に大きく飛躍するきっかけをつかむ。
この苦しい戦いの中で楽毅が学ぶこと。

それは、世界さえも揺るがす大きな力となっていく。
感動の中に身をおき、読み込む本です。


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