和書 507156 (315)
七夕の客―新吉原くるわばなし (学研M文庫)
販売元： 学習研究社
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時代劇ブームに乗っかった本かな？で読んだけど、なかなかの博識ぶりで感心。先日急逝した杉浦日名子とまでは行かないけど、しっかり調べて書いてあり、場面が実感して見えてくるのは強み。軽い知識だけではこうは行かないと思う。「花魁・間夫（彼氏）」を「売れっ子ホステス・ひも（当節はホスト？）」と、現代風に置き換えて読んでいくと、再度楽しめます。「禿桜」や「格子幽霊」などがこの作家の得意とするファンタジーホラーらしいが、読んで爽快だったのは「福わらい」で、虐げられた女の最後の強さが絶妙！！「廓ばなし」の入門書としてもお勧め。花魁・振袖新造等、独特の言葉や言い回しが、読後しっかり頭の中に入ります。「どうぞ一度読んでくんなまし」といった感じでね。
鶴屋南北隠密控 (学研M文庫)
販売元： 学習研究社
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鶴屋南北といううだつの上がらない男が主人公。
歌舞伎の作家という表の職業と火盗改めの隠密という裏の職業を持つ。
当時の歌舞伎界をかいま見るようで面白い。しかし、なぜこのような剣術も無く女にだらしない男が隠密なのか？ それは読んでみてのお楽しみ、ということにしておこう。
打算が働いて結婚した女房は口うるさく、うだつが上がらない。その南北が、外では意外と女性にモテる。
実は物腰が柔らかく、今風の「優しい男」なのかもしれないと思ったが、やはり「妻が居るくせに」と女の私は苦々しくなる場面があることは否めない。
結局、南北の人情深さ、いざという時は我を返り見ずに立ち向かうという男気・・・という魅力が、シリーズで読みたくなってしまう要因であるのだろう。
夜桜乙女捕物帳 鉄火牡丹 (学研M文庫)
販売元： 学習研究社
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天神 菅原道真 (学研M文庫)
販売元： 学習研究社
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題名の通り、菅原道真の伝記である。幼少の頃に始まり藤原氏によって大宰府に左遷され生涯を終え、その後祟りをなし、神として祭られるまでを描く。勿論、史実も入っているのだが、作者の思い入れもあるのだろうか、道真の超人間性を示唆する作者創作のエピソードが随所に挿入される。
また、時代関係を無視して、その時の道真の境遇に合った小野小町、在原業平等の歌がこれまた随所に挿入される。その意味で本作は伝記と時代小説の折衷作とも言える。小野小町等の歌が物語性・幻想性を強調している事は確かなので、作者の狙いは成功しているのかもしれない。
歴史上有名な人物が多数登場して親近感を湧かせる道真の幻想的伝記物。
東海非情剣―道中奉行隠密帳 (学研M文庫)
販売元： 学習研究社
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闘剣―備場掛手付控 (学研M文庫)
販売元： 学習研究社
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藤堂高虎 (学研M文庫)
販売元： 学習研究社
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不問ノ速太、疾る―黄金寺院轟現 (学研M文庫)
販売元： 学習研究社
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道中奉行隠密帳 (学研M文庫)
販売元： 学習研究社
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内藤新宿 殺め暦 (学研M文庫)
販売元： 学習研究社
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