和書 507156 (345)
紀文大尽舞 (新潮文庫)
販売元: 新潮社
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蜜柑船で大儲け、一代で莫大な財を築いた紀伊国屋文左衛門。彼の一代記を書こうと後を追い回す、女ながらに戯作者志望の湯屋の娘、お夢。ところが紀文は逃げ回ってばかり。何か秘密が隠されていると思ったお夢、さらに執拗に後をつけ回すが、ついには命を狙われて・・・。紀伊国屋文左衛門の立志伝に隠された秘密、さらにはそこから拡がる将軍家の後継者選びにまつわる陰謀に、男勝りの口の悪さと気風の良さの持ち主お夢が立ち向かう、ミステリ風味を効かせた時代小説です。
やんわりふんわりとした語り口、作者の他の作品の人物に係わりのある人物(ご先祖様等)が登場など、米村ワールドの魅力満載、また、なるほど歴史の裏側には本当にこんなことがあったのかもしれないと思わせる構成力はさすがです。
が、とてもシリアスな内容だからか、つまらないワケではないのですが、いつもの米村作品を読んだ後のようなほっこりとした幸せ感、胸のすくような爽快感が少ない。米村作品の一番の魅力は、やっぱりあの独特ののんびりとした温かさだと思うのですが、どうでしょうか。
紀文大尽舞
販売元: 新潮社
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退屈姫君シリーズをはじめ米村圭伍さんの作品は何冊か読ましてもらってますけど、かなりの力作に感じました。
時代劇ミステリというより現代ミステリに通じるどんでん返しの連続で楽しませていただきました。
読みやすいのも○
奇謀―真田幸村の遺言
販売元: 祥伝社
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帯の惹句がオチをばらしてやがんの。
まあ、紀州松平の四男坊(実質三男坊)で新之助君(新さん)といえば誰か、このジャンルの読者ならすぐ分かるだろうが。
鳥羽時代小説はほとんど全て読んでいるが、見事に最低の出来。
真田一党の秘策が、豊臣の血を引く赤子を御三家の子供と偽って産むという、陰湿・卑劣な託卵じみたやり口で、先ずここで感情移入できない。
口では「合戦だ」と繰り返しながら、やっていることはこそ泥以下の卑しさ。
望みが「豊臣再興」ばかりで、後の展望がないのも頂けない。
徳川の身分制度を破壊するとか、綺麗事の一つも題目にしてくれよ。
新之助君は一応魅力的な若君として描かれているのだが、後ろ盾である真田一党が「豊臣の若君」としか見ていない節があるのも気に障る。
また、著者の得意分野と言えば敵の恐るべき秘剣と主人公がそれを破る工夫にあるが、戦闘から秘剣合戦の要素を排除した所為で、セールスポイトとすべきチャンバラが面白くない。
結果、卑劣な真田一党と、卑しさならそれに勝りそうな敵役が淡々と殺し合いを繰り返して、そのまま歴史で分かりきっているオチに向かうという、何とも平坦な物語になっている。
得意分野を自ら封じ、且つそれを補うための工夫を一切行わなかった、実に見事な駄作。
鳥羽はこんなにつまらない話も書けるのかと、びっくりした。
希望〈上〉
販売元: 新日本出版社
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希望〈下〉
販売元: 新日本出版社
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奇謀の島
販売元: 新人物往来社
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希望の草原―五郎兵衛用水物語
販売元: 解放出版社
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気まぐれ奉行 (春陽文庫)
販売元: 春陽堂書店
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君だけがたりない (クリスタル文庫)
販売元: 光風社出版
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とてもロマンティックな印象を受けました。
全体的に穏やかで、でも時に情熱的で。
戸惑う主人公、雄太を口説いているエドアルドがそんな感じだったからでしょうか。
でも、一番印象に残ったのは最後のセリフ。
だから「ロマンティック」な印象が強いんですね。
言ってみたい、言われてみたい…言った雄太が、言われたエドアルドがちょっと羨ましかったです。
奇妙な刺客―祇園社神灯事件簿 (祇園社神灯事件簿)
販売元: 廣済堂出版
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前回、陰陽師の話がおもしろかったので、借りてみました。
舞台は江戸時代の京都。祇園社の神灯目付の頼助が世のため人のため活躍する話(笑)。
少し読んでいて苦痛でした。何が苦痛なのかがよく分からないのですが。
説明くさいのかな?面白いはずなんだけれど、人に血が通ってないというか。
これも続きがあるみたいなので、次を読んでみたいとは思います。
話が成長しているのかどうかが知りたくて。
面白みという部分ではちょっと欠けるかな?