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和書 507156 (347)



狂雲われを過ぐ (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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狂雲われを過ぐ
販売元: 新人物往来社

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狂王ヘロデ (集英社文庫)
販売元: 集英社

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 クリスチャン作家の曽野が初めて書いた歴史小説であるが、キリスト教だけでなく、ユダヤ教にも造詣の深い著者だけにユダヤの歴史を何も知らないものにも大変分かりやすく十分に楽しめる作品となっていた。ノンフィクション的な色調も強い。
 
 ヘロデといえばベツレヘムの幼子殺しを行った残虐な王(これも広辞苑によれば虚構らしい)だということしか知らなかったが、彼の政治家としての手腕、猜疑心の強さ、そして権力の栄光とそれに伴う普遍的な悲劇をまざまざと教えてくれるのが本作である。
 
 多くの評者が述べているように口の利けない「穴」という男を王の側近として配したのが妙案である。唖者である彼は決して喧しく何かを言い立てることはない。王の生活と政的変遷をただ静かに伝えるのみである。『すばる』で大岡玲氏が述べておられるように、この小説は歴史の渦を描きながらも、全編を通して作品のトーンを決定する静けさが貫かれている。
 
 欲を言えば、もっと踏み込んだヘロデ王の性格描写が読みたかった。彼が体力を失っていく経緯や理由がきちんと書かれていないために、読者はヘロデの心を肌身で感じることができない。周辺人物の性格付けは豊富になされており、いささかステレオタイプ的であってもユニークなキャラクター造形がされているのだから、なおさら残念である。
 
 登場人物に関して付け加えると、ヘロデの側近アヒアブ(モデルが存在する)と語り手「穴」の二人が実に魅力的である。私は今まで、曽野綾子の小説に出てくる女性たちを清楚で美しいと感じたことはあっても、男性はあまりに虚無的で賢ぶった態度が好きになれなかった。しかしこの作品は違う。アヒアブが有能で賢明な将軍であり、「穴」が見事な竪琴弾きであるということも手伝って、二人の運命論的生き方に静かで清らかな輝きが感じられるのである。




狂王ヘロデ
販売元: 集英社

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侠魁―小説 大前田英五郎
販売元: 双葉社

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京街道を走る―なにわの源蔵事件帳 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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凶眼―徒目付 久岡勘兵衛 (時代小説文庫)
販売元: 角川春樹事務所

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狂気の父を敬え
販売元: 新潮社

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主人公は信長の次男北畠信雄です。実の父親は信長ですが、血のつながり以外に彼らを繋ぐものはなく、血ですら戦国の世では薄れているもの。北畠に養父を持ちながら実父に召喚され、一般人の目からは狂気としか思えぬ思想をもっていた信長に、知識人である信雄はついてゆけないと思い、だが反面認めてもらいたいと思う心もありました。そして第三の父と仰ぐのは、織田家の運命を変える男だった、という。信長の息子たちが出てくる小説は珍しいので、子の視点から信長を見てみておもしろかったです。折檻をうける光秀が痛々しいです。詩経や唐詩の引用もあって好好。




日本仇討ち伝 凶剣―崇禅寺馬場の死闘 (ノン・ポシェット)
販売元: 祥伝社

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侠骨記 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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 史記その他に載っている故事を作者なりに肉付けし膨らました作品集です。初期の作品であり、ディープな中国歴史小説ファンには、今現在の筆者の筆力と比較して物足りなさを感じる人がいるかもしれません。しかし、4編の短編で構成されており、ちょっと難しい表現はあるものの、オーソドックスでとても読みやすいです。題材は有名な話ばかりなので、新奇性にかけるかもしれませんが、私はオーソドックスなものも好きなので星4つにしました。


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