和書 507156 (363)
銀座北ホテル (集英社文庫)
販売元： 集英社
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素材は戦後の荒廃が残る東京銀座、そこで魅力ある男と女のキャラクターで下味がつけられ、東京での西部劇ともいうべき、躍動感ある活劇に仕上がってます。男って基本的に収集や薀蓄が好きな一方、冒険というアクティブなものにも憧れる性質があると思うんですが、東京のある時代を丹念に描きつつ、その上で主人公たちが立ち回るというこの作品は、その心根を満たしてくれるエンタテイメントですね。
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銀座春灯(ぎんざしゅんとう)
販売元： 文藝春秋
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銀魔伝―源内死闘の巻 (中公文庫)
販売元： 中央公論新社
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吟遊直九郎内探記 (光文社時代小説文庫)
販売元： 光文社
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クイーンズ海流
販売元： 新潮社
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海賊というと「カリブの海賊」などヨーロッパ特にイギリスの海賊が有名であるが、考えてみれば日本や中国の海賊文化も大変なものである。
これは、イギリスに統治される前の香港に生を受けた一人の孤児が、清国と英国の戦争という激動の時代に翻弄されながら、様々な苦難の中、逞しく生きていく壮大な物語である。
東洋史に詳しくないので、かなり分りにくいところがあって何度も読み返したりしたが、筆者がこの作品を連載執筆中、他の仕事を受けず、それだけの集中したというだけあって、非常に力のこもったそして、綿密に歴史資料に当たり、細部まで調べ上げた苦労がにじみ出てくるような作品である。
歴史は勝者によって語られる、それ故その時代の英国の蛮行はあまり取り上げられていないが、歴史の裏側にあった様々な人間模様そして翻弄された人々の姿に思いを馳せた小説であった。
最後に主人公が日本の有名な偉人と出会い、立ち会うシーンがあるが、その設定はかなり強引ではあるが、筆者のその人物に対する思い入れが伝わってきた。きっとそのシーンを書くためにこの小説を書き続けていた、そのシーンをずっと思い浮かべながら書いていたのではないかと思った。
空の石碑―幕府医官松本良順
販売元： 日本放送出版協会
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空海―高野開山 (人物文庫)
販売元： 学陽書房
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空海―物語と史蹟をたずねて (成美文庫)
販売元： 成美堂出版
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空海の生涯を辿った書籍は枚挙に暇がない。
本書もその中の一冊で、「史蹟探訪」と小説的想像を綯い交ぜに書かれたものである。「空海とは…」などと深く追究するのではなく、空海の風景を楽しむというようなリラックスした書きぶりになっている。
空海と言えば、讃岐善通寺、普通はそこでの生い立ちですますところを、海岸寺（大師因縁の霊跡）への「道しるべ」まで付記するという念の入れようである。
上京、入学、山行、苦行の跡（大峰奥駆けにスポット）を辿る。得度、渡唐、漂着、長安、伝法、そして高野山、真言宗に結集する。空海の著作『三教指帰』にもスポットを当てる。
忘れてはならないのが治水工事る象徴的なのは日本最大の溜池「満濃池」（香川県仲多度郡満濃町真野）《ゆる抜き》という伝統の放水行事が有名である。
空海逝きて１１６３年。お大師さん信仰は脈々と受け継がれている。四国八十八ヶ所霊場巡りは世界遺産にまでしようという動きさえある今日この頃である。
空海
販売元： 作品社
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本書の前に、同じ著者の手になる「日蓮」を読んで、その思想や行動がわかりやすく記されていることを評価しつつも少し物足りないものを感じていたが、この「空海」は万人にお薦めできる作品であり、刊行後、版を重ねていることからも読者諸氏の一定の評価を受けていることが伺える。
時代は奈良時代から平安時代への移行期であり、昔、日本史の教科書で習った歴史上の有名人物がこれでもかと登場する。桓武天皇、和気清麻呂、坂上田村麻呂、橘逸勢、藤原冬嗣、最澄、果ては蝦夷の英雄アテルイまで、多彩な人物群が空海の成長と活躍を彩る。同時に政治と仏教の関わりについても理解出来る。
密教思想へのイントロダクションとしても優れており、高野山や東寺、善通寺を訪問したい気持ちがとても高まっている私である。
空海更衣
販売元： 日本放送出版協会
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