和書 507214 (53)
小説デミング賞 ― 己の尊厳をかけて蘇れ
販売元: 東洋経済新報社
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本書の立場は小説仕立てではありますが、TQCを批判する側に立っていると思います。
しかし本書を読む限り、小説としてはまずTQCを批判するという大命題が先にたち、それに沿うかたちでTQCを推進するキャラクター達が子供向けの漫画や童話にでてくるような矮小化された人間達となっています。
見方を変えれば、逆にそういった矮小化されたキャラクターたちをもって、TQCを貶めなければTQCを批判できないというのは、著者がもつTQC批判の根拠が論理的なものではないということではないでしょうか?また、そういったキャラクターのために、単なる小説としての質もかなり劣るものと思います。
著者の「日本的経営の興亡」という本も読みましたが、感情的な批判や著者の都合のいいエピソードのつまみぐいばかりで、論理的な批判とは思えませんでした。
小説電通
販売元: ぶんか社
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ノンフィクションものとしての発表が出来なかった、というネタを小説と
いう別の調理方法で食べられる一品に仕上げた本。ちなみに初版は約30年前
(1981年)に発表されています。
話の筋自体は一昔前の(前述したとおり約30年前に書かれた小説なので)
スパイものというか陰謀ものの焼き直しに思えるのですが、「事実なのだろう」
という「前提条件」を有しているので、下手な純粋フィクション小説よりは
引き込まれてしまいます。
最後まで読んだ後、後味の悪さが気になるかもしれませんが、電通という
会社(それが虚像であっても)の勢いを踏まえると、主人公たちは蟷螂の斧に
ならざるを得ないのでしょう。それ故に電通の威光というものを、それと縁の
無い一般読者に対して知らしめることが出来ている一冊です。
多少の数字の違いはあっても大勢はこの本が出た当時と現在も変わりありま
せん。広告業界がどんなふうになっているのか知るにも役立つ一冊だと思います。
小説 日米保険ビッグバン (徳間文庫)
販売元: 徳間書店
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小説 日本買収―巨大外資に呑みこまれる日 (ノン・ノベル)
販売元: 祥伝社
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小説バンカーズ―ぼくが銀行をやめた理由 (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社
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小説 東アジア覇権戦争―フライングドラゴン作戦
販売元: テイアイエス
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小説 人と企業の再生物語―「勝ち組」企業への実践的転換法
販売元: 碧天舎
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著者は知らない人ではないので、これでも少し甘めに、星ひとつを付けました。
小説にしては、文章が硬いし、こなれていない感じ。
ストーリ展開に面白みも意外性も無い。
ビジネス書としては、この手の本は巷に溢れているだけに目新しさは無い。
また、読み続けるのが次第に苦痛になってきます。(失礼)
さて、この小説の下地になっている「オールドビジネス」では通用するかもしれませんが、いまや時代は、この本に書かれているような、コツコツと改善・改良を積み上げる現場主義による事業経営よりも、イノベーションを生み出せる企業経営、企業風土の醸成を必要としています。
コストカッターも時には必要ですが、例え「ものつくり(生産技術)」「品質管理」「生産管理」に秀でていても、商品自体に魅力がなく同業他社との差別化戦略が無ければ、やがて会社そのものが危うくなる、そういう時代ではないでしょうか。
(逆説的ですが、iPHONEやipod、NINTENDO DSがなぜ売れてるのか、よ〜く考えましょう)
ただひとつはっきり言えるのは、この本は売れる本ではないとうことでしょうか。
まあ、自費出版したつもりで、著者の記念に。
小説 風雲角福戦争―強いリーダーの条件
販売元: 時事通信社
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小説 古河市兵衛―古河グループを興した明治の一大工業家
販売元: 中央公論新社
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小説 古河市兵衛(中央公論社 永野芳宣著)を読みました。
一番印象に残ったのは古河市兵衛と渋沢栄一と陸奥宗光が「三本の矢」だったという事です。
陸奥宗光がグランドデザインを書き渋沢栄一が実行計画を作り、古河市兵衛が実行するという三本の矢の関係です。
生糸の輸出然り銅山開発しかり、電線製造しかりです。
又私利を捨て皆社会の為の大義を意識していたことです。
又彼らは不正と邪を嫌う人達でした。
又海外の最新の状況や技術動向に目を向けていた人たちでした。
市兵衛は小野組の倒産という経験をし無一文からの再出発を成し遂げている。
「足尾鉱毒問題解決は、私の宿命」と木村長七に一貫して指示していたのも世の市兵衛像とは違うかもしれない。
明治維新という社会革命の激動期に電気等の発明という技術革命が加わり大いに社会の構造が変わった時期での群像である。
世界秩序の変革期でIT革命の勃興期である今、社会は激変する材料に十分に満ちている。
小説 ブラック・ジャーナリズム (徳間文庫)
販売元: 徳間書店
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