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和書 507214 (55)



小説吉田学校〈第8部〉保守回生 (人物文庫)
販売元: 学陽書房

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40日抗争から、自民党反主流派の欠席による不信任案可決、そしてハプニング解散
と衆参同日選挙による自民党大勝、鈴木内閣の成立までを描きます。
政権与党から離反者が出た事態に対して、強行に解散にもっていったケースのひとつ
です。最近だと小泉元首相の郵政民営化にともなう衆議院解散があるましたね。
ちなみにその小泉さんネタということでいうと、不信任案の決議のシーンで、若き小
泉さんが登場。彼は福田派の強硬派として本会議を欠席します。ただ、このときの主
流派である大平派・田中派は、のちの小泉さんほど徹底的な態度をしめさず、欠席し
た反主流の議員達を許します。もし、このとき小泉さんが自民党から追い出されてい
たら、のちの小泉政権はなかったかも。




小説 流通業界
販売元: 近代文芸社

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小説 冷血生保
販売元: 講談社

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生命保険会社の暗部を描いた作品です。予定利率引き下げ問題、損害保険会社との合併問題、破綻問題など、ここ数年の生命保険会社に関する話題を織り交ぜながら、この業界の人間性を無視した非情な姿を描き出しています。主人公は医者で、大学病院を辞めて中堅生保会社の勤務医になった人物。彼は生保業界のことをよく知らないので、彼の目を通して描くことを通じて、素人の読者にも生保の専門的な世界がわかりやすい形で提示されています。

内容はタイトルからだいたい想像がつく通りで、保険外交員が厳しい契約ノルマに対応する為に架空の契約を作って自ら保険料を負担し、経済的に追い込まれていく様子や、他社との合併問題に絡んで自殺に追い込まれる社員などの悲惨な生態が描かれています。全く救いのないストーリーなので、元気がない時には読まない方がいいかも知れません。それにしても、保険というのはそもそも多額のお金が必要となるような一大事の為にみんなで助け合おうという趣旨のはず。その起源は決して醜いものではなく、むしろ尊いものです。それすらも醜いものに変えてしまう人間というものは、なんと愚かな生き物なのでしょう。




シルクロードの滑走路
販売元: 文藝春秋

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おもしろかったです。大陸を舞台にした商社の商取引のプロセスが実務ベースで展開されて、その場に居合わせる人たちの息遣いが聴こえてくるようでした。
ダイナミックに国際金融舞台を描いた2作「アジアの隼」「トップレフト」では、マーケットの動向に合わせてスリリングにストーリーが展開されましたが、本作では、1つのプロジェクトを組成する際次々起こるトラブルに主人公が一つづつ対処していくという地道なもので、劇的な展開はありませんが、関係者との調整や後発国の商感覚のズレ、民族闘争を背景とする行動論理など、日本人の感覚では理解を超えた国との契約のプロセスに滲む苦労が見え隠れして、筆者が実務に携わり感じたことをリアルに描写していることが伝わってきます。
筆者の作品に共通することは、登場する国や民族の背景や考え方、行動論理などが随所に盛り込まれて、日本人が国際舞台に立ったときに遭遇する衝撃を大なり小なり描いて、作品の筋をリアルに見せるところです。
本作はキルギスタンという日本から遠くて近い国の風景や背景が描かれ、頭でその空間を旅しながら読むことができました。




白い手の残像
販売元: ダイヤモンド社

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読み物として、そこそこ楽しめる。
人物の描写も丁寧であり、展開も飽きさせない。

しかし、経済小説としては物足りない。
企業・銀行・監査法人との癒着を主題にしているが、
現場に深く踏み込んで問題を抉り出す迫力は見出せない。

賞への応募作ということで
綺麗にまとめ過ぎた感がある。
情報量を求める読者には期待外れということもあるだろう。




新・その人事に異議あり
販売元: 講談社

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1989年から氏の小説を読みはじめ、本作品が延べにして82作目となった。

「正義派のミドルを描かせたら、まず高杉良」とまで絶賛された氏の作品に共感したサラリーマンがどれほど多くいたことか。

その氏が書いた、これは紛れもない「恋愛小説」である。

「あざやかな退任」「大脱走」ほか、なんど読み返しても読後の清涼感を感じずにはおられない、これらの作品を描き続けた氏に問いたい。

「経済小説の第一人者として、ほかに書くものがなかったのですか」と。
「あなたにしか書けないものが、まだあるでしょう」と。

氏は竹中麻希を通して、なにをメッセージとして送りたかったのか?(私、恋愛小説は苦手です?)

前述の作品と同じ著者とは到底思えない、猿が木から落ちてしまった代表例であると言えば、失礼が過ぎるだろうか?

次作はぜひ、我々高杉ファンをさすがと唸らせるような作品を期待したい!




新規事業室長を命ず―ベンチャービジネス・失敗と成功の岐路
販売元: ダイヤモンド社

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審査せず―溶解する損保
販売元: 文藝春秋

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 本書は損保を舞台としたサスペンス。著者の作品は幾つか読んできていますが、同じ損保を描いた作品の「逆転調査」は読みごたえある作品だったので、本書も期待して読みましたが、特権や権力、そして損保会社の体質は保険調査員だけに細かく描かれているものの、サスペンスとしては展開が中弛みしているようにも思え、今一つの印象を受けました。




辞令 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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1988年に書かれた小説であるが、一読して著者の企業を見る目が確かであることに驚いた。一連の企業の不祥事に潜む根っこの部分は、「人事」にあると感じているが、これは、外部からはなかなか窺い知ることが出来ない企業を動かすメカニズムである。この小説の舞台であるエコーエレクトロニクスは、世界ブランドの多国籍企業であるが、創業社長のワンマン体制で社長夫人が息子の人事に口出しする。それを正当化するための、不可解な人事異動が起き、理由がつくられてゆく。そして、ゴマスリ競争が始まり負けたものが脱落してゆく。保身を優先するボードメンバー。儀式化された役員会。これらが温床となり、ダーティービジネスに手を染める社員が生まれる。企業の人事というのは、不可解であり、それに操られるサラリーマンの悲哀がよく伝わってくる作品である。正直、身につまされる。

最後の解説には、モデルのいない小説と書かれていたが、使用されているエピソードはソニーを匂わせているようだ。




総会屋勇次 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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主人公の勇次と藤堂の2人が違法建築や労災認定、中小企業への融資など
社会問題に立ち向かい、問題の本質をえぐり出しながら解決してゆくストーリーです。
2人の存在感が抜群で、テレビドラマでシリーズ化されたら面白いと思います。
某M銀行のシステム統合不具合事件や築地の人情話など、
著者が身近に感じた(もしくは実体験をした)ことではないかと思うほど、
情景がリアルに伝わってきます。
話は章ごとに読みきりのようになっていますが、中でも「家業再興」はとても感動しました。
お勧めの作品です。


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