戻る

前ページ   次ページ

和書 507216 (8)



13のエロチカ
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 男性の性は時空を越えて飛翔しているように見えても、実は卑小な想像力の表層に由来しますが、女性の性は身体の奥深くで異次元とつながっているような気がします。
 でも、それもまた男性が勝手に抱くファンタジーなのかも知れず、実は女性の性もその想像力に由来する部分が小さくはないのでしょう。
 坂東真砂子さんと言えば、『山妣』『蛇鏡』『死国』『狗神』『桃色浄土』『曼荼羅道』『善魂宿』『蟲』など、日本の土俗的な舞台を巧みに設定し、その中で抑圧されつつも昇華されていく性と生を描いた作品の数々で知られています。
 そうした作品群と並べると、現代的な舞台設定の中で展開する本書は少し異色で、ここに収録されているのは、自分の身体の奥底から湧き起こってくる性に戸惑いつつも受け容れていく若い女性たちについての13個の物語です。
 でも、よく読むと土俗的な脚色を利用した坂東さんの主だった作品群とも通底する部分が多く、逆に舞台設定における仕掛けが少ない分だけハッキリと、坂東さんの主題がよく見えるような気がします。




13のラブ・ソング (角川文庫)
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






13のラブ・ソング
販売元: 角川書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






13の秘密 第1号水門 (創元推理文庫)
販売元: 東京創元社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






13は殺人(ころし)の数字 (双葉文庫)
販売元: 双葉社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






13人の殺人者 (1978年)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






13人目の名探偵 (アドベンチャーノベルス)
販売元: JICC出版局

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






13人目の探偵士 (創元クライム・クラブ)
販売元: 東京創元社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






13人目の探偵士 (講談社ノベルス)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

山口雅也氏の処女作といえば、『生ける屍の死』があまりにも(?)有名な訳ですが、実はそれに先立って上梓されていたのがこの作品。
いわゆる「ゲーム・ブック」であった為、ミステリ小説としての位置付けをされなかったのかもしれませんが、然しこれは紛れもなくミステリの一級品です。それで、新たに小説の形式に仕立て直したのがこちら。

記憶をなくして目覚めた男が、殺人犯の容疑をかけられながら、「探偵士」に事件の調査を依頼します。

「キッド・ピストルズ」シリーズの読者にはお馴染みの、例のパラレル・ワールドの英国が舞台になってます(キッド・ピストルズとピンク・ベラドンナが初登場!)。そこは、小説の中に描かれた「名探偵」たちが、実在の人物として活動している世界。かのシャーロック・ホームズも、かつて偉大な功績を残した伝説的な名探偵として、現代の探偵士たちに崇められている、といった具合。
で、主人公の男が依頼する探偵士は複数居て、探偵士毎にその調査、推理の趣向、解決の内容までが違う、という。それぞれに個性的な探偵士たちの饗宴は見所ですな。更に、ダイイング・メッセージ、連続殺人、アリバイ崩しなど、いわゆるミステリのコードがふんだんに盛り込まれた、贅沢な一品でもあります。読み応えありますよ。

そして最後には意外な犯人と意外な結末(オチ)が。ここはいかにも山口氏らしいという。

ところでこの作品――ゲーム・ノベルの方ですが、以前プレイステーションでゲーム化されています。実は僕はそのゲームを先にやってまして(原版のゲーム・ノベルは未読ですが)、で、内容的にはほぼ同一なのです。然し、ゲームでやるのと小説として読むのとではやっぱり別物の味わいですし、ゲームはゲーム、小説は小説ならではの表現や魅力に満ち溢れているわけで、だから僕と同じ様な経験を持つ方にも何ら留保なくお奨めできるのでした。本当。




13人目の探偵士 (講談社文庫)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 もともとはゲームブックとして書かれたもの。1987年にJICC出版局から刊行されたのだが、それが東京創元社の戸川氏の目に留まり、普通の小説形式に加筆修正されて1992年に単行本として出た。さらに2002年に講談社ノベルズに入るに当たり、新たな登場人物を加えるなど大幅な加筆を行い、復刊。それをまた文庫化したのが本書。
 キッド・ピストルズやブル博士の最初の作品に位置づけられる。英国のパラレル・ワールドを舞台としており、ホームズやモリアティの子孫が出てきたりする。
 ミステリとしてはまあまあ。ちょっとやりすぎのような気も。
 かなり加筆修正を行ったようだが、ゲームブックだった痕跡は隠せていない。まとまりがなく、不自然な部分も多い。小説としての完成度は低い。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ