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和書 507300 (67)



ねじの回転―February moment (下) (集英社文庫)
販売元: 集英社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

1936年2月26日の陸軍若手将校による憂国のクーデター「二・二・六事件」とタイムトラベルの組合せは、宮部みゆきの名著「蒲生邸事件」(1996年)と同じですが、そちらの方が小説として優れていました。

本書は恩田陸が「二・二・六事件の意義」、「日本は米国の属州であるという考え」、「AIDSとそれさえ利用する資本」、「どの国ももはや止められない米国の度重なる戦争遂行」等の壮大なテーマ(課題)に、SF的要素を用いて文学という武器で果敢に挑戦した意欲作ですが、

個人的には著者の思いを描ききれておらず(伝わってこず)、消化不良に感じました。「二・二・六事件」という憂国の狂気を実在の人物を登場させて扱うには力量不足感を否めません。恩田陸は個人的にはファンタジー的な氏独自の世界を描く時にこそ、その真価を発揮する作家だと思います。

本著が面白かった方は、違った角度で「歴史」「二・二・六事件とその戦争時代」「人の悪意と善意」が描かれている「蒲生邸事件」も一読されては如何でしょうか。そして、「二・二・六事件」自体に興味を持たれた方には、以下の本をお薦めします。少し世界の見え方が違ってくるかも知れません。

1.英霊の聲(三島由紀夫)、河出書房
2.神々の軍隊「三島由紀夫、あるいは国際金融資本の闇」(濱田政彦)、三五館

蛇足ですが、三島と親交の深かった美輪明宏は氏の切腹自死の前に宴席で三島の後ろに「二・二・六事件」の先導者の一人「磯辺浅一」を見たそうですが、作家宮部みゆきと恩田陸が「二・二・六事件」を自らの小説に取り入れたことに何かの縁を感ぜずにはいられません。





ねじの回転―FEBRUARY MOMENT
販売元: 集英社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

宮部みゆき著『蒲生邸事件』を思い出しました。
よく似たテーマを、違う切り口と結末で料理していますので、
ご興味がある方はぜひ並べて読んでみてください。
どちらもとても大好きです。

「もしも過去に戻ってやりなおせるなら」
が、Ifではなく実現する世界の物語。
 その技術を使えると知った人々は、
「世界の為」に「聖なる暗殺」を行うことを決めた。
 一つのホロコーストをなくすことが、
100のホロコーストを起こすことになるとは知らずに。

 フラグメントとして、過去の事象が短編でぽんぽん入ってくるので、
少々混乱しやすいとは思いますが。
 舞台は日本。それも世界大戦前の、です。

 出てくる人物の心理描写もとても丁寧です。
タイムパラドクスの説明が行われていないので
SFファンの方には少々不服かもしれませんが、
因と果の巡り方が、私にはとても腑に落ちるものでした。
 ラストまで読み終わったら、再読しなおすと更に面白い作品。

 もっとディープなSFもこのテーマでしたら書けるのでしょうが、
それはSF専門の方におまかせするということで。
個人的にはもうちょっとメカメカしている作品が好きですが…
(シンデレラの下りをもっと読みたかったな、と)。

 途中出てくる「魔法の国の王様」の話が深いです。




ねじれた町 (ハルキ文庫)
販売元: 角川春樹事務所

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 主人公が引っ越した町は、なにかがおかしかった。不思議な美少女、タイムスリップ、次々起こる超常現象!のっけからくぎづけにされることうけあい。
「なにせ、たいていの連中は、ぼくの家へ、夜来るなんて、できやしないんだからな」なにげないセリフにグッとくる、スリリングな物語。




ねむり姫
販売元: アートン

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ねらわれた学園 (角川スニーカー文庫)
販売元: 角川書店

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 テレ東の土曜深夜にやっていたドラマ、佐伯日菜子主演の『エコエコアザラク』がサカキバラセイト事件(こんな名前だったかな?)により自主規制したために終わり、その後にやったのがこれにゃ。同時に映画化もされました。(同時にやって意味あんのか?)しかし、当分前にもNHKのシリーズものでやってたみたいです。NHKでやったやつの方が基本的には有名。リバイバルしたのは世紀末。この頃は「世界は終わる」系がはやりました。私はこういう空気が好きでしたが、今この系統をやっても時代的に微妙です。時代はルーズ系になっちゃいましたから。はあぁぁ~。




はい、ごめん
販売元: 海鳥社

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はじまりの卵の物語 (地平線ブックス)
販売元: 理論社

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大人にも、童話が苦手な方にも読んでほしい作品。小学5、6年生が対象?そんなことは関係ありません。おもしろいからいいのです!今まで読んだ童話とは、一味も二味も違うでしょう。個性的センスが輝く登場キャラたち。シュールな種族にア然です。なんだか楽しくなっちゃいます。もちろん、子どもが読んでも忘れられない一冊になります。実は私がそうでした。本当にオススメです。




はじめての文学 桐野夏生
販売元: 文藝春秋

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はじめての文学シリーズは子供から大人まで楽しめると思います。 これを読んで、やっぱり桐野夏生だなぁと感じました。 確かに「OUT」や他の作品に比べれば若い読者にも読みやすいものを選んでいると思いますが、人間の最も暗い部分、目を背けたくなる部分、本当によく書かれています。これは子供にも大人にも心のどこかに潜んでいるものでしょう。だからこそ桐野文学は幅広い世代に認められるものなんだと思います。
しかし、あまりに毒の強い文章は好みが分かれるところだと思います。私もしばらくは霧野さんの作品は読むことができないかも; でもやっぱり時間が経てば手にとってしまいそうです;個人的には『アンボス、ムンドス』が印象的でした。是非読んでみてください。




はじめての文学宮部みゆき
販売元: 文藝春秋

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 このシリーズは図書館ではヤングコーナーなどに置かれている本です
が大人でも十分に楽しむことができます。
 今まで直感、評判で読む本を選んでいた私にとってこのシリーズとの
出会いは価値のあるものになりました。 
 全12巻を読み、贔屓の作者を見つけることが出来ました。ぜひとも全
12巻、読むことをお勧めします。あなたも贔屓の作者を見つけてみてく
ださい。

宮部みゆき

 宮部みゆきさんは私が唯一作者で本を選んでいる作家さんです。なの
ではじめての文学シリーズをあえて読む必要もありませんでした。です
が収録されている話が読んだことのない話だったのでせっかくなので読
むことにしました。4点、どの話も面白かったです。
 
収録作品は
『心とろかすような』
『朽ちてゆくまで』
『馬鹿囃子』
『砂村新田』
の4点です。

 一番気にった話は『朽ちてゆくまで』でした。両親を事故で亡くし、
祖母と2人で暮らしていた21歳のOLの話です。ゾクソクするほどおもしろ
い話でした。後味も良かったです。





はるか・ウエポン
販売元: 文芸社

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